登録免許税とは(全体像)
不動産を買って自分の名義にしたり、住宅ローンの抵当権をつけたりするときは、法務局で登記をする。その登記のときにかかる国税が登録免許税。
押さえるのは、どんな登記かで税率が変わること。土地の所有権移転、住宅の移転・保存、抵当権の設定で、それぞれ軽減税率がある。ここがFP2級で問われる。
詳しく:登記の種類と税率
ここが記事の心臓部。主な登記の軽減税率を並べて押さえると整理しやすい。
登録免許税の主な軽減税率
| 登記の種類 | 税率(軽減) |
|---|---|
| 土地の所有権移転 | 1.5% |
| 住宅用家屋の所有権移転 | 0.3% |
| 住宅用家屋の所有権保存 | 0.15% |
| 住宅ローンの抵当権設定 | 0.1% |
ポイントは、登記の種類ごとに税率が決められていること。とくに、住宅ローンを組んだときの抵当権設定が0.1%と低いこと、住宅用家屋の移転が0.3%であることがよく問われる。
これらは軽減税率で、適用には住宅の要件や期限がある。税率や期限は改正で変わることがあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「登記のときにかかる税。土地の移転は1.5%、住宅の移転は0.3%、住宅ローンの抵当権は0.1%」とイメージするとラク。
要するに、登録免許税は登記のときにかかる国税で、登記の種類で税率が違う。土地の所有権移転は1.5%、住宅用家屋の移転は0.3%(保存0.15%)、住宅ローンの抵当権設定は0.1%に軽減される、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:登記のときにかかる税
①登録免許税は不動産の登記のときにかかる国税
②登記の種類で税率が違う
🔴 次に出る:登記ごとの軽減税率
①土地の所有権移転は1.5%、住宅用家屋の移転は0.3%
②住宅用家屋の保存は0.15%
🟡 押さえると安定:抵当権設定
①住宅ローンの抵当権設定は0.1%に軽減
②登記の中ではいちばん低い
よくある間違い
①「登録免許税は、登記とは関係なくかかる税だ」→ ✗ 登録免許税は不動産の登記のときにかかる。
②「登記の種類にかかわらず税率は同じ」→ ✗ 登記の種類で税率が違う(移転・保存・抵当権など)。
③「登録免許税は毎年かかる」→ ✗ 登記のときにかかる。毎年かかるのは固定資産税。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(登録免許税のかかる場面)
登録免許税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 登録免許税は、不動産の登記をするときにかかる国税で、その登記の種類で税率が違う
- 登録免許税は、不動産を持っている間、毎年かかり続ける税だと決められているものとされる
- 登録免許税は、不動産とはまったく関係のない税だと決められているものとされる
- 登録免許税は、登記をするときには、いっさいかからないものと決められているものとされる
解答は 1 だ。
登録免許税は、不動産の登記をするときにかかる国税で、登記の種類によって税率が違うぞ。毎年かかる固定資産税とは別だ。
選択肢2の「毎年かかり続ける」、選択肢3の「関係ない」、選択肢4の「いっさいかからない」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 登記時にかかり種類で税率が違い正しい |
| 2 | ✗ | 毎年は固定資産税 |
| 3 | ✗ | 登記にかかる税 |
| 4 | ✗ | 登記のときにかかる |
オリジナル問題2(登記ごとの税率)
登録免許税の軽減税率に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- すべての登記について、税率はまったく同じ10%に、きっちりと統一されているものと決められている
- 登記の税率は、不動産の値段が高いほど自動で下がっていくものと決められている
- 登記の種類とは関係なく、税率はくじ引きで決められるものと決められているものとされる
- 土地の所有権移転は1.5%、住宅用家屋の移転は0.3%など、登記の種類で軽減税率が決まっている
解答は 4 だ。
土地の所有権移転は1.5%、住宅用家屋の移転は0.3%など、登記の種類で軽減税率が決まっているぞ。種類ごとに違う、が肝だ。
選択肢1の「一律10%」、選択肢2の「値段で下がる」、選択肢3の「くじ引き」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 種類ごとに税率が違う |
| 2 | ✗ | 値段で下がるのではない |
| 3 | ✗ | くじ引きではない |
| 4 | ✓ | 種類ごとに軽減税率が決まり正しい |
オリジナル問題3(抵当権設定)
住宅ローンの抵当権設定登記に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 抵当権設定の登記は、税率がもっとも高く、土地の移転よりも高い5%だと決められている
- 抵当権設定の登記には、登録免許税はいっさいかからないものと決められているものとされる
- 住宅ローンの抵当権設定の登記は、0.1%に軽減され、登記の中ではやや低めの税率である
- 抵当権設定の登記は、登録免許税とはまったく関係がないものと決められているものとされる
解答は 3 だ。
住宅ローンの抵当権設定の登記は、0.1%に軽減され、登記の中では低い税率だ。抵当権がいちばん低い、と覚えておけ。
選択肢1の「5%でもっとも高い」、選択肢2の「いっさいかからない」、選択肢4の「関係ない」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 0.1%で低い |
| 2 | ✗ | 登録免許税がかかる |
| 3 | ✓ | 0.1%で登記の中では低く正しい |
| 4 | ✗ | 登録免許税がかかる登記 |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 登記のときにかかる税。登録免許税は不動産の登記のときにかかり、種類で税率が違う。
- 🔴 登記ごとの軽減税率。土地の移転1.5%、住宅用家屋の移転0.3%(保存0.15%)。
- 🟡 抵当権設定。住宅ローンの抵当権設定は0.1%に軽減(登記の中では低い)。
次に学ぶ
- 不動産取得税 ── 取得時にかかる税。登記の税とあわせて取得まわりの税を整理できる。
- 不動産の4つの公的価格 ── 課税のもとになる評価額のしくみ。登録免許税の課税標準ともつながる。
執筆: SikakuQuest編集部