その他の財産の評価とは(全体像)
土地や非上場株式以外にも、相続・贈与で評価する財産はいろいろある。上場株式、ゴルフ会員権、書画骨董などだ。
押さえるのは、財産ごとに評価方法が決まっていること。とくに上場株式は4つの価格のうち最も低い額を選べる点がFP2級でよく問われる。納税者に不利にならないよう配慮されたしくみだ。
詳しく:財産ごとの評価方法
ここが記事の心臓部。代表的な財産の評価を表で押さえる。
その他の財産の評価
| 財産 | 評価方法 |
|---|---|
| 上場株式 | 課税時期の終値、当月・前月・前々月の各月平均の4つのうち最も低い額 |
| ゴルフ会員権 | 取引相場のあるものは取引価格の70%が目安 |
| 書画骨董 | 鑑定などで評価 |
ポイントは、上場株式は4つのうち最も低い額で評価できること。株価は日々動くので、課税時期の終値だけでなく、直近3か月分の各月平均も比べて、いちばん低いものを使える。急な値動きで不利にならないための配慮だ。
ゴルフ会員権は、取引相場のあるものなら取引価格の70%が目安。書画骨董は専門家の鑑定などで評価する。評価の細かい扱いは改正で変わることもあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「上場株式は4つの価格のうちいちばん安いものを選べる、ゴルフ会員権は取引価格の70%」とイメージするとラク。
要するに、上場株式は4つのうち最も低い額、ゴルフ会員権は取引価格の70%、と数字で押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:上場株式の評価
①課税時期の終値と各月平均の4つを比べる
②そのうち最も低い額で評価する
🔴 次に出る:ゴルフ会員権
①取引相場のあるものは取引価格の70%が目安
②書画骨董は鑑定などで評価する
🟡 押さえると安定:考え方
①財産ごとに評価方法が決まっている
②上場株式は不利にならないよう低い額を選べる
よくある間違い
①「上場株式は課税時期の終値だけで評価する」→ ✗ 終値と各月平均の4つのうち、最も低い額で評価できる。
②「上場株式は4つのうち最も高い額で評価する」→ ✗ 最も低い額で評価する。
③「ゴルフ会員権は取引価格の2倍で評価する」→ ✗ 取引相場のあるものは取引価格の70%が目安。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(上場株式の評価)
上場株式の相続税評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 上場株式は、課税時期の終値だけを使って評価するものと決められている
- 上場株式は、4つの価格のうち最も高い額で評価するものと決められている
- 上場株式は、終値と当月・前月・前々月の各月平均の4つのうち最も低い額で評価する
- 上場株式は、市場価格をいっさい使わずに評価するものと決められているものとされる
解答は 3 だ。
上場株式は、課税時期の終値と当月・前月・前々月の各月平均の4つのうち最も低い額で評価する。急な値動きで不利にならない配慮だよ。
選択肢1の「終値だけ」、選択肢2の「最も高い額」、選択肢4の「市場価格を使わない」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 4つを比べて選ぶ |
| 2 | ✗ | 最も低い額で評価する |
| 3 | ✓ | 4つのうち最も低い額で正しい |
| 4 | ✗ | 市場価格をもとに評価する |
オリジナル問題2(ゴルフ会員権)
ゴルフ会員権の評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ゴルフ会員権は、相続税の評価ではいっさい財産に含めないものと決められている
- ゴルフ会員権は、取引価格の2倍で評価するものと決められているものとされる
- ゴルフ会員権は、金額に関係なくつねに評価額がゼロになるものとされている
- 取引相場のあるゴルフ会員権は、取引価格の70%が評価の目安になるものである
解答は 4 だ。
取引相場のあるゴルフ会員権は、取引価格の70%が評価の目安になる。財産として評価されるよ。
選択肢1の「財産に含めない」、選択肢2の「2倍」、選択肢3の「ゼロ」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 財産として評価する |
| 2 | ✗ | 取引価格の70%が目安 |
| 3 | ✗ | ゼロにはならない |
| 4 | ✓ | 取引価格の70%が目安で正しい |
オリジナル問題3(評価の考え方)
財産ごとの評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 上場株式は4つのうち最も低い額を選べ、書画骨董は鑑定などで評価するものだ
- すべての財産は、種類に関係なく同じ一つの方法で評価するものと決められている
- 書画骨董は、評価せずにいっさい財産に含めないものと決められている
- 上場株式もゴルフ会員権も、評価額がつねにゼロになるものとされているのである
解答は 1 だ。
上場株式は4つのうち最も低い額を選べ、書画骨董は専門家の鑑定などで評価する。財産ごとに方法が決まっているんだよ。
選択肢2の「同じ一つの方法」、選択肢3の「財産に含めない」、選択肢4の「つねにゼロ」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 上場株式は最低額・骨董は鑑定で正しい |
| 2 | ✗ | 財産ごとに方法が違う |
| 3 | ✗ | 書画骨董も評価する |
| 4 | ✗ | ゼロにはならない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 上場株式は、終値と各月平均の4つのうち最も低い額で評価する。
- 🔴 ゴルフ会員権は取引価格の70%が目安。書画骨董は鑑定などで評価。
- 🟡 財産ごとに評価方法が決まっている。上場株式は不利にならないよう低い額を選べる。
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執筆: SikakuQuest編集部