将来のFPトピックとは(全体像)
お金や資産の世界は、技術の進歩でどんどん広がっている。FPも、昔からの分野だけでなく、新しい領域に対応していくことが求められる。
代表的な新領域は4つ。
- AI … 生成AIや、自動で資産運用を提案するロボアドバイザーの進化。
- 暗号資産 … 規制の整備や税制の論点。
- NFT … デジタル資産。相続や財産評価でも論点になる。
- メタバース … 仮想空間での取引。
つまり、FPはこうした新領域にも目を向けて対応していく、というのが全体像。
詳しく:新領域とお金のしくみを押さえる
ここが記事の心臓部。将来のFPトピックで問われやすいのは、新領域の広がりと、暗号資産の税・ロボアドバイザー。
将来のFPトピック(新領域)
| 領域 | ポイント |
|---|---|
| AI | 生成AI・ロボアドバイザー(自動で資産配分を提案・運用) |
| 暗号資産 | 取引の利益は原則として雑所得・総合課税 |
| NFT | デジタル資産。相続・財産評価の論点 |
| メタバース | 仮想空間での取引 |
まずAI。ロボアドバイザーは、AIなどが質問への答えをもとに、自動で資産配分の提案や運用をしてくれるサービス。FPの相談業務とも関わってくる。
次に暗号資産。ビットコインなどの取引で得た利益は、原則として雑所得となり、ほかの所得と合算して課税される総合課税の対象になる(税率は所得が多いほど高くなる)。
NFTは、デジタルなデータに価値をつけた資産で、相続や財産評価でも新しい論点になる。メタバースは仮想空間での取引が広がる分野。
なお、新領域の制度や税制は変わりやすいので、受験する年度の最新の内容を確認しておくと安心材料になる。
わかりやすく言い換えると
むずかしく考えず、こうイメージするとラク。
要するに、FPは「AI・暗号資産・NFT・メタバースといった新しい分野にも対応する時代」。つまり、昔の知識だけでは足りなくなっていく。
試験で押さえやすいのは「暗号資産のもうけは雑所得(総合課税)」と「ロボアドバイザーはAIが自動で運用提案」、と覚える。
試験のツボ
🔴 一番出る:新領域への対応
①AI・暗号資産・NFT・メタバースなどが新領域
②FPもこれらに対応していくことが求められる
🔴 次に出る:暗号資産の税
①取引で得た利益は原則として雑所得
②ほかの所得と合算する総合課税の対象
🟡 押さえると安定:ロボアドバイザー
AIなどが自動で資産配分の提案や運用をするサービス。
よくある間違い
①「FPに新領域は関係ない」→ ✗ AI・暗号資産・NFTなどの新領域にも対応していく。
②「暗号資産の利益は非課税」→ ✗ 原則として雑所得となり、総合課税の対象になる。
③「ロボアドバイザーは手作業で運用を決めるしくみ」→ ✗ AIなどが自動で資産配分の提案や運用を行う。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(新領域への対応)
将来のFPトピックに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- FPは昔からある分野だけを扱えばよく、AIや暗号資産などの新領域は関係ないとされている
- FPの新領域への対応は法律で禁止されており、AIや暗号資産には触れられないとされている
- FPはAI・暗号資産・NFT・メタバースなどの新領域にも対応していくことが求められる
- FPの新領域は暗号資産だけで、AIやNFTやメタバースは含まれないとされている
解答は 3 である。
FPは、AI・暗号資産・NFT・メタバースなどの新しい領域にも対応していくことが求められる。
選択肢1の「関係ない」、選択肢2の「法律で禁止」は誤り。選択肢4の「暗号資産だけ」も誤りで、AI・NFT・メタバースも含まれる。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 新領域にも対応していく |
| 2 | ✗ | 法律で禁止されていない |
| 3 | ✓ | AI・暗号資産・NFT・メタバースに対応 |
| 4 | ✗ | 暗号資産だけではない |
オリジナル問題2(暗号資産の税)
暗号資産の取引で得た利益の課税に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 暗号資産の取引で得た利益は、原則として雑所得となり総合課税の対象になる
- 暗号資産の取引で得た利益は、いっさい課税されない非課税の対象だとされている
- 暗号資産の取引で得た利益は、必ず分離課税で一律20%になるものだとされている
- 暗号資産の取引で得た利益は、退職所得として軽く課税されるとされている
解答は 1 である。
暗号資産の取引で得た利益は、原則として雑所得となり、ほかの所得と合算して課税される総合課税の対象になる。
選択肢2の「非課税」は誤り。選択肢3の「分離課税で一律20%」も誤りで、原則は総合課税。選択肢4の「退職所得」も誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 原則として雑所得・総合課税 |
| 2 | ✗ | 非課税ではない |
| 3 | ✗ | 原則は総合課税 |
| 4 | ✗ | 退職所得ではない |
オリジナル問題3(ロボアドバイザー)
ロボアドバイザーに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ロボアドバイザーは、利用者がすべて手作業で運用を決めるしくみだとされる
- ロボアドバイザーは、必ず人間のFPよりも高い利回りを保証するものだとされている
- ロボアドバイザーは、保険だけを自動で契約してくれるサービスだとされる
- ロボアドバイザーは、AIなどが自動で資産配分の提案や運用を行うサービスである
解答は 4 である。
ロボアドバイザーは、AIなどが自動で資産配分の提案や運用を行うサービスである。
選択肢1の「すべて手作業」は誤りで、自動で行う。選択肢2の「必ず高い利回りを保証」も誤りで、利回りの保証はない。選択肢3の「保険だけ」も誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 自動で資産配分を提案・運用 |
| 2 | ✗ | 利回りの保証はない |
| 3 | ✗ | 保険だけのサービスではない |
| 4 | ✓ | AIなどが自動で提案・運用 |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 新領域 = AI・暗号資産・NFT・メタバース。FPも対応していく。
- 🔴 暗号資産の税 = 取引の利益は原則として雑所得・総合課税。
- 🟡 ロボアドバイザー = AIなどが自動で資産配分を提案・運用。最新の内容は受験年度で確認。
次に学ぶ
- ロボアドバイザー ── AIが自動で資産運用を提案するサービスのしくみをくわしく押さえる。
- デジタル遺産 ── 暗号資産やNFTなど、デジタルな資産の相続を整理する。
- フィンテック ── 金融と技術の融合。新領域の全体像を理解する。
執筆: SikakuQuest編集部