デジタル遺産とは(全体像)
デジタル遺産とは、亡くなった人がネット上に残した財産やサービスのこと。暗号資産やネット証券のようにお金の価値があるものだけでなく、SNSやサブスクのように解約や承継の手続きが必要なものも含まれる。
押さえるのは、何がデジタル遺産かと、相続時に困りやすい点、そして事前の備え。残された家族が困らないようにするのがFP2級でよく問われる。
詳しく:種類と備え
ここが記事の心臓部。デジタル遺産の中身を表で押さえる。
デジタル遺産の種類と備え
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 金銭的価値のあるもの | 暗号資産・ネット銀行・ネット証券など(相続財産になる) |
| 手続きが必要なもの | SNS・サブスクなど(解約や承継の手続きがいる) |
| 備え | ID・パスワードの管理、エンディングノートや遺言で整理する |
ポイントは、デジタル遺産にはお金の価値があるものと、手続きだけが必要なものの両方があること。暗号資産やネット証券は相続財産になり、SNSやサブスクは解約・承継の手続きがいる。
困りやすいのは、相続時に所在やログイン情報が分からないと、財産の把握も手続きも進みにくいこと。だから、ID・パスワードの管理や、エンディングノート・遺言での整理といった事前の備えが大切になる。残された家族の負担を減らすのがFP実務だ。サービスや扱いは変わるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「ネット上のお金や契約も遺産になる。どこに何があるかを、生前に整理しておく」とイメージするとラク。
要するに、デジタル遺産はお金の価値があるものと手続きが必要なものがあり、事前の整理が大切、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:デジタル遺産の種類
①金銭的価値のあるもの(暗号資産・ネット証券など)
②手続きが必要なもの(SNS・サブスクなど)
🔴 次に出る:相続時に困る点
①所在やログイン情報が分からないと進みにくい
②財産の把握も手続きも滞りやすい
🟡 押さえると安定:事前の備え
①ID・パスワードの管理
②エンディングノートや遺言で整理する
よくある間違い
①「デジタル遺産は、お金の価値があるものだけを指す」→ ✗ SNSやサブスクなど、手続きが必要なオンラインサービスも含まれる。
②「暗号資産やネット証券は、相続財産にはならない」→ ✗ 金銭的価値があり、相続財産になる。
③「デジタル遺産は、事前に整理しておく必要はない」→ ✗ 所在やログイン情報を、ID管理やエンディングノートで整理しておく。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(デジタル遺産の種類)
デジタル遺産に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- デジタル遺産は、お金の価値があるものだけを指すと決められているのである
- 暗号資産などの金銭的価値のあるものと、SNSなど手続きが必要なものを含む
- デジタル遺産には、手続きが必要なオンラインサービスはいっさい含まれないのだ
- デジタル遺産は、ネット上のものとはいっさい関係がないとされているのである
解答は 2 である。
暗号資産などの金銭的価値のあるものと、SNSなど手続きが必要なものを含む。お金と手続きの両方じゃ。
選択肢1の「お金の価値だけ」、選択肢3の「サービスは含まない」、選択肢4の「ネットと関係ない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 手続きが必要なものも含む |
| 2 | ✓ | 金銭価値と手続き要のもの両方で正しい |
| 3 | ✗ | SNSなども含まれる |
| 4 | ✗ | ネット上のものを指す |
オリジナル問題2(相続時に困る点)
デジタル遺産の相続時の困りごとに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 所在やログイン情報が分からなくても、手続きにはいっさい困らないとされているのだ
- デジタル遺産は、相続時にはいっさい手続きが必要ないと決められているのである
- 所在やログイン情報が分からないと、相続財産の把握や各種手続きが進みにくくなる
- ログイン情報は、相続の手続きにはいっさい関係しないと決められているのである
解答は 3 である。
所在やログイン情報が分からないと、財産の把握や手続きが進みにくくなる。だから生前の整理が大事になるのじゃ。
選択肢1の「困らない」、選択肢2の「手続き不要」、選択肢4の「関係しない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 分からないと困りやすい |
| 2 | ✗ | 手続きが必要になる |
| 3 | ✓ | 所在不明で把握・手続きが滞るで正しい |
| 4 | ✗ | ログイン情報が手続きに関わる |
オリジナル問題3(事前の備え)
デジタル遺産への備えに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ID・パスワードの管理やエンディングノートでの整理など、事前の備えが大切だ
- デジタル遺産は、事前に整理しておく必要はいっさいないとされているのである
- 備えとして、IDやパスワードはいっさい記録してはいけないとされているのである
- エンディングノートは、デジタル遺産とはいっさい関係がないとされているのである
解答は 1 である。
ID・パスワードの管理やエンディングノートでの整理など、事前の備えが大切になる。家族の負担を減らすのじゃ。
選択肢2の「整理は不要」、選択肢3の「記録してはいけない」、選択肢4の「関係ない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | ID管理やエンディングノートで整理で正しい |
| 2 | ✗ | 事前の整理が大切 |
| 3 | ✗ | 所在を分かるよう整理する |
| 4 | ✗ | 整理の手段になる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 デジタル遺産は金銭的価値のあるもの(暗号資産・ネット証券)と手続きが必要なもの(SNS・サブスク)。
- 🔴 相続時に所在やログイン情報が分からないと、把握も手続きも進みにくい。
- 🟡 ID・パスワードの管理やエンディングノート・遺言での整理といった事前の備えが大切。
次に学ぶ
- 相続のケーススタディ ── 生前から相続まで通して備える進め方。デジタル遺産もその一部になる。
- 遺産分割 ── 遺産を分ける手続き。デジタル遺産も対象として押さえられる。
執筆: SikakuQuest編集部