傷害保険とは(全体像)
傷害保険は、思いがけない事故によるケガに備える保険。ただし、どんなケガでも出るわけではなく、「急激・外来・偶然」という3つの条件を満たす事故が対象になる。
押さえるのは、この3条件と、旅行傷害保険の海外と国内の違い。とくに「海外旅行傷害は病気もカバーするが、国内旅行傷害はケガだけ」という点がFP2級でよく問われる。
詳しく:3条件と旅行傷害の違い
ここが記事の心臓部。まず、傷害保険が対象とする3つの条件。
傷害保険の3条件
| 条件 | 意味 |
|---|---|
| 急激 | 突発的で、避けるひまがないこと |
| 外来 | 体の外からの原因によること |
| 偶然 | 予測できない、たまたま起きたこと |
そして、旅行傷害保険の海外と国内の違い。
海外旅行傷害と国内旅行傷害
| 海外旅行傷害保険 | 国内旅行傷害保険 | |
|---|---|---|
| ケガ | 対象 | 対象 |
| 病気 | 対象(賠償や救援者費用も) | 原則対象外(ケガのみ) |
整理のコツは2つ。
①対象は「急激・外来・偶然」の3条件。この3つがそろう事故によるケガが対象。病気は、原則として傷害保険そのものの対象ではない。
②海外は病気も・国内はケガのみ。海外旅行傷害保険は病気・賠償・救援者費用まで広くカバーするが、国内旅行傷害保険は原則ケガだけ。「国内も病気が出る」は誤り。
なお、商品の細かい内容は会社で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり傷害保険は、「“急に・外から・たまたま”起きた事故のケガに備える保険」だとイメージするとラク。この3条件がそろうことが対象の合言葉。
要するに、対象は急激・外来・偶然の3条件を満たすケガ。そして種類のなかでも違いが大きいのが旅行傷害保険。海外旅行傷害保険は病気もカバー(賠償や救援者費用も)するが、国内旅行傷害保険は原則ケガだけで病気は対象外。
ひっかけは「国内旅行傷害保険でも病気が出る」という思い込み。海外は病気もOK、国内はケガのみ、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:海外と国内の違い
①海外旅行傷害保険=病気も対象(賠償や救援者費用も)
②国内旅行傷害保険=原則ケガのみ(病気は対象外)
🔴 次に出る:3条件
①急激・外来・偶然の3つを満たす事故が対象
②この3条件がそろわないと対象にならない
🟡 押さえると安定:いろいろな種類
①普通傷害・家族傷害・交通事故傷害など
②旅行傷害は海外と国内で補償範囲が違う
よくある間違い
①「国内旅行傷害保険でも病気が補償される」→ ✗ 国内旅行傷害保険は原則ケガのみ。病気もカバーするのは海外旅行傷害保険。
②「傷害保険はどんなケガでも対象になる」→ ✗ 急激・外来・偶然の3条件を満たす事故によるケガが対象。
③「海外旅行傷害保険はケガしか対象にしない」→ ✗ 海外旅行傷害保険は病気・賠償・救援者費用も対象になる。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(海外と国内の違い)
旅行傷害保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 海外旅行傷害保険も国内旅行傷害保険も、どちらも病気はいっさい対象にしないものとされている
- 海外旅行傷害保険はケガしか対象にせず、国内旅行傷害保険は病気まで対象にするものとされている
- 海外旅行傷害保険は病気も対象になるが、国内旅行傷害保険は原則としてケガのみが対象になる
- 海外旅行傷害保険も国内旅行傷害保険も、ケガはいっさい対象にしないものとされている
解答は 3 だよ。
海外旅行傷害保険は病気も対象になるけど、国内旅行傷害保険は原則ケガのみが対象なんだ。ここが大きな違いだよ。
選択肢1は「どちらも病気が対象外」、選択肢2は対象が逆、選択肢4は「ケガが対象外」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 海外は病気も対象 |
| 2 | ✗ | 病気を対象にするのは海外 |
| 3 | ✓ | 海外は病気も・国内はケガのみで正しい |
| 4 | ✗ | どちらもケガは対象 |
オリジナル問題2(3条件)
傷害保険が対象とする事故の条件に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 傷害保険は、急激・外来・偶然という3つの条件を満たす事故によって生じたケガを対象にする
- 傷害保険は、ゆっくり時間をかけて起きた体の内側の不調だけしか対象にしないものとされている
- 傷害保険は、本人が前もって予測できた事故だけを対象にするものと決められている
- 傷害保険は、条件という考え方がなく、どんなケガでも必ず対象になるものとされている
解答は 1 だよ。
傷害保険は、急激・外来・偶然の3つの条件を満たす事故によるケガを対象にするんだ。3つがそろうことが合言葉だよ。
選択肢2は「ゆっくり・内側の不調」、選択肢3は「予測できた事故」、選択肢4は「どんなケガでも対象」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 急激・外来・偶然の3条件で正しい |
| 2 | ✗ | 急激・外来の条件に反する |
| 3 | ✗ | 偶然の条件に反する |
| 4 | ✗ | 3条件を満たす事故が対象 |
オリジナル問題3(種類)
傷害保険の種類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 傷害保険は普通傷害保険の1種類しかなく、旅行向けや交通事故向けはないものとされている
- 傷害保険は海外旅行傷害保険の1種類だけで、ほかの種類はいっさい存在しないものとされている
- 傷害保険は種類という考え方がなく、すべて同じ補償内容になるものと決められている
- 傷害保険には、普通傷害・家族傷害・交通事故傷害・旅行傷害といった、さまざまな種類がある
解答は 4 だよ。
傷害保険には、普通傷害・家族傷害・交通事故傷害・旅行傷害など、さまざまな種類があるんだ。目的に合わせて選べるよ。
選択肢1は「普通傷害の1種類だけ」、選択肢2は「海外旅行傷害だけ」、選択肢3は「すべて同じ補償」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 旅行向けや交通事故向けもある |
| 2 | ✗ | ほかの種類もある |
| 3 | ✗ | 種類で補償内容が違う |
| 4 | ✓ | さまざまな種類があり正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 海外は病気も・国内はケガのみ。海外旅行傷害保険は病気や救援者費用も、国内旅行傷害保険は原則ケガだけ。
- 🔴 対象は急激・外来・偶然の3条件。この3つを満たす事故によるケガが対象。
- 🟡 いろいろな種類。普通傷害・家族傷害・交通事故傷害・旅行傷害など。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部