省エネ住宅と税制優遇とは?性能区分と優遇の関係

公開: 更新: カテゴリ: 法改正時事

30秒で結論

省エネ住宅と税制優遇とは(全体像)

近年の住宅税制は、「省エネ性能が高い家ほど優遇する」方向にそろえられている。マイホームを買うときの住宅ローン控除でも、住宅の省エネ性能の区分によって、控除の対象になる借入限度額が変わる。

性能は、高い順に4つの区分に分かれる。

つまり、性能が高いほど優遇が大きく、満たさないと外れる、というのが全体像。


詳しく:性能区分と優遇の関係を押さえる

ここが記事の心臓部。省エネ住宅で問われるのは、性能区分の順番と、性能が高いほど優遇が大きいこと

省エネ性能の区分と住宅ローン控除(新築・子育て等/その他)

性能区分子育て世帯・若者夫婦世帯その他の世帯
認定長期優良・低炭素5000万円4500万円
ZEH水準省エネ4500万円3500万円
省エネ基準適合4000万円3000万円
一般住宅(省エネ非適合)原則対象外原則対象外

まず性能の順番。優遇がもっとも大きいのは認定長期優良住宅・低炭素住宅で、次がZEH水準省エネ住宅、その次が省エネ基準適合住宅

次に世帯区分。同じ性能でも、子育て世帯・若者夫婦世帯は借入限度額が上乗せされる(たとえばZEH水準なら子育て等4500万円・その他3500万円)。

そして一般住宅。省エネ基準を満たさない一般住宅は、新築では原則として控除の対象外(経過措置として2023年末までに建築確認を受けた新築は借入限度2000万円)。

なお、限度額や区分は改正で動くことがあるので、受験する年度の最新の内容を確認しておくと安心材料になる。

わかりやすく言い換えると

むずかしく考えず、こうイメージするとラク。

要するに、住宅税制は「エコな家ほど得をする」方向。つまり、認定長期優良・低炭素がいちばん優遇され、省エネ基準を満たさない家は新築では外される。

性能の順番は「長期優良・低炭素 > ZEH水準 > 省エネ基準適合 > 一般住宅」と覚える。


試験のツボ

🔴 一番出る:性能区分で優遇が変わる

①性能は4区分(認定長期優良・低炭素/ZEH水準/省エネ基準適合/一般)

②性能が高い区分ほど借入限度額が大きい

🔴 次に出る:最上位と一般住宅

①最上位は認定長期優良・低炭素(子育て等5000万円)

②省エネ基準を満たさない一般住宅は新築で原則対象外

🟡 押さえると安定:世帯区分の上乗せ

同じ性能でも、子育て世帯・若者夫婦世帯は借入限度額が上乗せされる。


よくある間違い

「省エネ性能にかかわらず優遇は同じ」→ ✗  性能の区分で借入限度額が変わる。

「一般住宅でも新築なら控除をフルに受けられる」→ ✗  省エネ基準を満たさない一般住宅は新築で原則対象外。

「どの性能でも子育て世帯と同じ限度額」→ ✗  子育て世帯・若者夫婦世帯は上乗せされる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(性能区分で優遇が変わる)

📝 オリジナル問題 1 性能区分と優遇

省エネ住宅の税制優遇に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 住宅の省エネ性能は1つの基準しかなく、性能による税制優遇の違いはないとされている
  2. 住宅の省エネ性能で優遇が変わるのは賃貸住宅だけで、持ち家には関係ないとされる
  3. 住宅の省エネ性能は4つの区分に分かれ、性能が高い区分ほど税制の優遇が大きくなる
  4. 住宅の省エネ性能が高いほど、住宅取得の優遇はむしろ小さくなるとされる
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 3 である。

住宅の省エネ性能は4つの区分に分かれ、性能が高い区分ほど住宅取得の税制優遇(借入限度額)が大きくなる。

選択肢1の「1つの基準しかない」は誤りで、4区分ある。選択肢2の「賃貸だけ」も誤りで、持ち家の取得で効く。選択肢4の「高いほど小さくなる」も誤りで、向きが逆である。

選択肢判定理由
1性能は4区分に分かれる
2持ち家の取得で効く
3性能が高い区分ほど優遇が大きい
4高いほど優遇は大きい(逆)

オリジナル問題2(最上位区分)

📝 オリジナル問題 2 最上位の性能区分

もっとも優遇が大きい性能区分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. もっとも優遇が大きいのは認定長期優良住宅・低炭素住宅で、子育て世帯は借入限度5000万円
  2. もっとも優遇が大きいのは省エネ基準適合住宅で、どの世帯でも借入限度6000万円とされている
  3. 認定長期優良住宅でも優遇はなく、一般住宅とまったく同じ扱いになるものとされている
  4. 認定長期優良住宅は省エネ性能が低い区分で、優遇はもっとも小さいとされている
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 1 である。

もっとも優遇が大きいのは認定長期優良住宅・低炭素住宅で、子育て世帯・若者夫婦世帯は借入限度5000万円になる。

選択肢2の「省エネ基準適合が最上位・6000万円」は誤り。選択肢3の「優遇なし・一般住宅と同じ」も誤り。選択肢4の「性能が低い区分・優遇最小」も誤りで、最上位の性能区分である。

選択肢判定理由
1認定長期優良・低炭素が最上位(子育て等5000万円)
2省エネ基準適合は最上位ではない
3優遇があり一般住宅とは違う
4性能は最上位で優遇は最大

オリジナル問題3(一般住宅の扱い)

📝 オリジナル問題 3 一般住宅の扱い

省エネ基準を満たさない一般住宅に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 省エネ基準を満たさない一般住宅でも、新築なら住宅ローン控除をフルに受けられるとされている
  2. 省エネ基準を満たさない一般住宅は、新築でも借入限度がむしろ引き上げられるとされる
  3. 省エネ基準を満たさない一般住宅は、性能が高い住宅より優遇が大きくなるとされる
  4. 省エネ基準を満たさない一般住宅は、新築では原則として住宅ローン控除の対象から外れる
マネケンジャ
マネケンジャ 解答・解説

解答は 4 である。

省エネ基準を満たさない一般住宅は、新築では原則として住宅ローン控除の対象外になった(経過措置として2023年末までに建築確認を受けた新築は借入限度2000万円)。

選択肢1の「フルに受けられる」は誤りで、原則対象外。選択肢2の「引き上げられる」も誤り。選択肢3の「性能が高い住宅より優遇が大きい」も誤りで、向きが逆である。

選択肢判定理由
1新築の一般住宅は原則対象外
2引き上げではなく対象から外れる
3性能が高いほど優遇が大きい
4新築では原則として対象から外れる

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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