住宅ローン控除とは?性能区分の借入限度額と控除のしくみ

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

住宅ローン控除とは(全体像)

住宅ローンを使ってマイホームを買ったり建てたりすると、一定期間、税金が直接安くなる。これが住宅ローン控除(正式には住宅借入金等特別控除)。

ここがいちばん大事なのだが、住宅ローン控除は税額控除。つまり、計算した所得税の額から、そのまま差し引ける。所得から引く「所得控除」とは違い、安くなる効果が大きい。

引ける金額は、年末のローン残高 × 0.7%。たとえば年末残高が3,000万円なら、その0.7%=21万円が、その年の所得税から引かれる(引ききれない分は、翌年度の住民税から一部引かれる)。ここがFP2級でよく問われる。


詳しく:性能区分の借入限度額と控除のしくみ

ここが記事の心臓部。まず、制度の基本。

住宅ローン控除の基本

項目内容
控除のタイプ税額控除(所得税から直接引く)
控除額年末のローン残高 × 0.7%
控除期間新築・買取再販は13年/中古(既存住宅)は10年
本人の所得合計所得2,000万円以下

次に、いちばん問われる借入限度額。住宅の省エネ性能が高いほど、控除の対象にできる残高が大きくなる。

性能区分別の借入限度額(新築・2024〜2025年入居)

住宅の性能借入限度額
長期優良住宅・低炭素住宅5,000万円
ZEH水準省エネ住宅4,500万円
省エネ基準適合住宅4,000万円
一般住宅3,000万円

中古(既存住宅)の場合は、性能に応じて1,500〜3,000万円が限度額になる。

ポイントは、性能が高い家ほど限度額が大きいこと。「省エネな家を建てた人ほど、たくさん控除を受けられる」という形で、国が省エネ住宅をあと押ししている。

なお、この借入限度額や控除期間、要件は、入居する年や世帯の区分、改正によって変わることがある。受験する年度の最新の内容を必ず確認しておこう。

わかりやすく言い換えると

つまり、「ローン残高の0.7%を、税金そのものから直接引いてくれる。エコな家ほど引ける枠が大きい」としくみをイメージするとラク。

要するに、住宅ローン控除は、所得から引く所得控除ではなく、税額そのものから引く税額控除。だから効きめが大きい。引ける額は年末残高の0.7%で、控除を受けられる期間は新築13年・中古10年。さらに、対象にできる残高の上限は、長期優良・低炭素5,000万円→一般住宅3,000万円のように、性能が高いほど大きくなる、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:所得控除ではなく税額控除

①住宅ローン控除は税額控除(所得税から直接引く)

②控除額は年末のローン残高 × 0.7%

🔴 次に出る:性能区分で借入限度額が変わる

①長期優良・低炭素 = 5,000万円

②一般住宅 = 3,000万円(性能が高いほど大きい)

🟡 押さえると安定:控除期間と所得要件

①新築・買取再販は13年、中古は10年

②本人の合計所得2,000万円以下が条件


よくある間違い

「住宅ローン控除は所得控除である」→ ✗  所得から引く所得控除ではなく、税額から直接引く税額控除。

「借入限度額はどの住宅も一律5,000万円」→ ✗  性能区分で4段階に分かれ、一般住宅は3,000万円。

「控除率は住宅の種類にかかわらず毎年1%」→ ✗  控除率は年末残高の0.7%。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(控除のタイプと控除率)

📝 オリジナル問題 1 住宅ローン控除のタイプと控除率

住宅ローン控除に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 住宅ローン控除は税額控除で、控除額は年末のローン残高に0.7%を掛けた金額になる
  2. 住宅ローン控除は所得控除であり、給与収入そのものから一定額を引くしくみとされる
  3. 住宅ローン控除は、住宅ローンの有無に関係なく、誰でも一律で受けられるものとされる
  4. 住宅ローン控除は、ローンを完済したあとに、はじめてまとめて受けられるものとされる
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 1 です。

住宅ローン控除は税額控除で、控除額は年末のローン残高 × 0.7%なのよ。所得税から直接引けるから、効きめが大きいのね。

選択肢2は「所得控除」、選択肢3は「誰でも一律」、選択肢4は「完済後にまとめて」で、いずれも誤りなのよ。控除は返済中の年末残高をもとに、毎年受けるのね。

選択肢判定理由
1税額控除・年末残高×0.7%で正しい
2所得控除ではなく税額控除
3住宅ローンがある人が対象
4返済中の年末残高をもとに毎年受ける

オリジナル問題2(性能区分の借入限度額)

📝 オリジナル問題 2 性能区分別の借入限度額

住宅ローン控除の借入限度額(新築・2024〜2025年入居)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 借入限度額は住宅の性能とはいっさい無関係とされ、すべての住宅で一律3,000万円に固定されている
  2. 借入限度額は性能が高い住宅ほど小さくなり、長期優良住宅がもっとも小さい枠になるとされる
  3. 借入限度額はどの住宅でも一律5,000万円で、一般住宅と長期優良住宅で違いはないとされる
  4. 借入限度額は性能区分で分かれ、長期優良・低炭素は5,000万円、一般住宅は3,000万円となる
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 4 です。

借入限度額は性能区分で分かれていて、長期優良・低炭素は5,000万円一般住宅は3,000万円なのよ。性能が高い家ほど枠が大きいのね。

選択肢1は「一律3,000万円」、選択肢2は「性能が高いほど小さい」、選択肢3は「一律5,000万円」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1性能区分で4段階に分かれる
2性能が高いほど枠は大きい
3一般と長期優良で限度額が違う
4長期優良5,000万円・一般3,000万円で正しい

オリジナル問題3(控除期間と所得要件)

📝 オリジナル問題 3 控除期間と所得要件

住宅ローン控除の控除期間と所得要件に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 控除期間は新築でも中古でも一律3年で、本人の所得による制限はとくにないものとされる
  2. 控除期間は新築・買取再販が一律30年に設定され、本人の所得が1億円を超えても使えるとされている
  3. 控除期間は新築・買取再販が13年、中古は10年で、本人の合計所得2,000万円以下が条件となる
  4. 控除期間は中古のほうが新築より長く設定されていて、新築は5年、中古は20年とされている
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 3 です。

控除期間は、新築・買取再販が13年中古は10年で、本人の合計所得が2,000万円以下であることが条件なのよ。

選択肢1は「一律3年・所得制限なし」、選択肢2は「30年・1億円超でも」、選択肢4は「中古のほうが長い」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1新築13年・中古10年で所得制限もある
2期間は13年・所得2,000万円以下が条件
3新築13年・中古10年・所得2,000万円以下で正しい
4新築のほうが長い(13年)

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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