信用取引・空売りとは(全体像)
ふつうの株式取引は、自分のお金で株を買う。これに対して信用取引は、証券会社からお金や株を借りて売買する。少ない元手で大きな取引ができるのが特徴。
押さえるのは、制度信用取引のルールと、空売りのしくみ。制度信用取引には返済期限と保証金のルールがあり、空売りは株を借りて売る取引。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:制度信用取引と空売り
ここが記事の心臓部。まず、制度信用取引のルール。
制度信用取引のルール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 返済期限 | 6か月 |
| 委託保証金率 | 最低30%(取引額の30%以上) |
そして、空売りのしくみ。
空売りのしくみ
| 順番 | 中身 |
|---|---|
| 1. 借りて売る | 株を借りて、先に売る |
| 2. 買い戻す | 後で買い戻して、株を返す |
整理のコツは、まず制度信用は返済期限6か月・保証金率は最低30%だと押さえること。次に空売りは借りて売る。手元にない株を証券会社から借りて先に売り、後で買い戻して返す。値下がりすると利益になる取引。
なお、ルールは時期で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり信用取引は、「証券会社から借りて、少ない元手で大きく売買する取引」だとイメージするとラク。
要するに、信用取引はお金や株を借りて行う。なかでも制度信用取引は、返済期限が6か月で、委託保証金率は最低30%。そして、空売りは、株を借りて先に売り、後で買い戻して返すしくみ。借りて取引する分、利益も損失も大きくなりやすい。
ひっかけは「制度信用取引の返済期限はない」という思い込み。制度信用は6か月、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:制度信用のルール
①制度信用取引の返済期限は6か月
②委託保証金率は最低30%
🔴 次に出る:空売りのしくみ
①株を借りて先に売る
②後で買い戻して株を返す
🟡 押さえると安定:信用取引の特徴
①少ない元手で大きく売買できる
②利益も損失も大きくなりやすい
よくある間違い
①「制度信用取引には返済期限がない」→ ✗ 制度信用取引の返済期限は6か月。
②「空売りは、株を買ってから借りる取引である」→ ✗ 空売りは、株を借りて先に売り、後で買い戻す。
③「委託保証金率に最低の決まりはない」→ ✗ 委託保証金率は最低30%(取引額の30%以上)。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(信用取引とは)
信用取引に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 信用取引は、自分のお金だけで株を買う取引のことを指すものである
- 信用取引は、株式とはまったく関係のない取引のことを指すものである
- 信用取引は、証券会社からお金や株を借りて売買する取引である
- 信用取引は、お金や株をいっさい動かさない取引のことである
解答は 3 である。
信用取引は、証券会社からお金や株を借りて売買する取引じゃ。少ない元手で大きく動かせるぞ。
選択肢1は「自分のお金だけ」、選択肢2は「株と関係ない」、選択肢4は「動かさない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 借りて行う取引 |
| 2 | ✗ | 株式の取引 |
| 3 | ✓ | 借りて売買して正しい |
| 4 | ✗ | お金や株を動かす |
オリジナル問題2(制度信用取引)
制度信用取引に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 制度信用取引は、返済期限が6か月で、委託保証金率は最低30%である
- 制度信用取引は、返済期限が100年で、保証金もいっさい必要ないものである
- 制度信用取引は、返済期限という考え方がいっさいないものである
- 制度信用取引は、株式の取引とはまったく関係のないものである
解答は 1 である。
制度信用取引は、返済期限が6か月で、委託保証金率は最低30%じゃ。期限と保証金のルールがあるぞ。
選択肢2は「100年・保証金不要」、選択肢3は「返済期限がない」、選択肢4は「株と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 6か月・最低30%で正しい |
| 2 | ✗ | 6か月で保証金も必要 |
| 3 | ✗ | 6か月の期限がある |
| 4 | ✗ | 株式の信用取引 |
オリジナル問題3(空売り)
空売りに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 空売りは、株を買ってから証券会社に借りる取引のことである
- 空売りは、株とはまったく関係なくお金だけを動かす取引である
- 空売りは、株をいっさい売り買いしない取引のことである
- 空売りは、株を借りて先に売り、後で買い戻して返す取引である
解答は 4 である。
空売りは、株を借りて先に売り、後で買い戻して返す取引じゃ。値下がりすると利益になるぞ。
選択肢1は「買ってから借りる」、選択肢2は「お金だけ」、選択肢3は「売り買いしない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 借りて先に売る |
| 2 | ✗ | 株を売り買いする |
| 3 | ✗ | 株を売り買いする |
| 4 | ✓ | 借りて売り後で買い戻して正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 制度信用のルール。返済期限は6か月、委託保証金率は最低30%。
- 🔴 空売りのしくみ。株を借りて先に売り、後で買い戻して返す。
- 🟡 信用取引の特徴。少ない元手で大きく売買できるが、利益も損失も大きくなりやすい。
次に学ぶ
- 株式取引(注文方法) ── 株の注文のしくみ。信用取引とあわせて株式の取引を整理できる。
- 株式とは ── FP3級で学ぶ株式の土台。基本のしくみをおさらいすると、信用取引が整理できる。
執筆: SikakuQuest編集部