株式取引(注文方法)とは(全体像)
株式を売り買いするときは、証券会社に注文を出す。注文の出し方には、価格を指定しない成行注文と、価格を指定する指値注文がある。
押さえるのは、注文の種類と、約定(売買が成立すること)の順番のルール。同じタイミングで多くの注文が集まったとき、どれから成立するかを決めるのが、価格優先と時間優先の2つの原則。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:注文の種類と優先の原則
ここが記事の心臓部。まず、注文の種類。
成行注文と指値注文
| 注文 | 中身 |
|---|---|
| 成行注文 | 価格を指定しない(早く成立しやすい) |
| 指値注文 | 価格を指定する(その値段で売買したい) |
そして、約定の順番を決める2つの原則。
約定の2つの原則
| 原則 | 中身 |
|---|---|
| 価格優先の原則 | 成行が指値より優先される |
| 時間優先の原則 | 同じ価格なら早く出した注文が優先される |
整理のコツは、まず成行は価格を指定しない・指値は指定するだと押さえること。次に優先は価格→時間の順。まず価格優先で、価格を指定しない成行が指値より優先される。次に時間優先で、同じ価格なら早く出した方が先に成立する。
なお、注文の細かいルールは取引所などで定められている。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり株式の注文は、「いくらでもいいから早く成立させたい成行か、この値段で売買したい指値か」で選ぶとイメージするとラク。
要するに、成行注文は価格を指定せず、早く成立しやすい注文。指値注文はこの値段で、と価格を指定する注文。そして、約定の順番は2つの原則で決まる。価格優先の原則では、価格を指定しない成行が指値より優先。時間優先の原則では、同じ価格なら早く出した注文が優先される。
ひっかけは「同じ価格なら、あとから出した注文が優先される」という思い込み。早く出した注文が優先、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:成行と指値のちがい
①成行注文は価格を指定しない
②指値注文は価格を指定する
🔴 次に出る:2つの優先原則
①価格優先の原則では成行が指値より優先
②時間優先の原則では同じ価格なら早い注文が優先
🟡 押さえると安定:成行の特徴
①早く成立しやすい
②値段は成立してみないとわからない
よくある間違い
①「同じ価格の注文は、あとから出した注文が優先される」→ ✗ 時間優先の原則では、早く出した注文が優先される。
②「価格優先の原則では、指値注文が成行注文より優先される」→ ✗ 価格優先では、成行注文が指値注文より優先される。
③「成行注文は、売買したい価格を必ず指定する注文である」→ ✗ 成行注文は価格を指定しない。指定するのは指値注文。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(成行と指値)
株式の注文方法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 成行注文も指値注文も、価格を必ず指定して出す注文のことである
- 成行注文は価格を必ず指定して、指値注文は価格を指定しないものである
- 成行注文も指値注文も、価格とはいっさい関係なく出す注文である
- 成行注文は価格を指定しない注文、指値注文は価格を指定する注文である
解答は 4 である。
成行注文は価格を指定しない注文、指値注文は価格を指定する注文じゃ。指定するかしないかでちがうぞ。
選択肢1は「どちらも指定」、選択肢2は成行と指値が逆、選択肢3は「価格と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 成行は指定しない |
| 2 | ✗ | 成行と指値が逆 |
| 3 | ✗ | 指値は価格を指定する |
| 4 | ✓ | 成行は指定せず指値は指定で正しい |
オリジナル問題2(価格優先の原則)
価格優先の原則に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 価格優先の原則では、指値注文が成行注文より優先されるものである
- 価格優先の原則では、成行注文が指値注文よりも優先して約定する
- 価格優先の原則では、注文の順番はいっさい決まらないものである
- 価格優先の原則は、株式の注文とはまったく関係のないものである
解答は 2 である。
価格優先の原則では、成行注文が指値注文より優先して約定するのじゃ。価格を指定しない方が先だぞ。
選択肢1は成行と指値が逆、選択肢3は「順番が決まらない」、選択肢4は「注文と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 成行が優先される |
| 2 | ✓ | 成行が指値より優先で正しい |
| 3 | ✗ | 価格優先で順番が決まる |
| 4 | ✗ | 注文の順番のルール |
オリジナル問題3(時間優先の原則)
時間優先の原則に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 時間優先の原則では、同じ価格の注文は早く出した方が優先される
- 時間優先の原則では、同じ価格ならあとから出した方が優先される
- 時間優先の原則では、注文を出した時間はいっさい関係ないものである
- 時間優先の原則は、価格優先の原則とまったく同じ意味のものである
解答は 1 である。
時間優先の原則では、同じ価格の注文は早く出した方が優先されるのじゃ。早い者勝ちだぞ。
選択肢2は「あとから出した方」、選択肢3は「時間は関係ない」、選択肢4は「価格優先と同じ」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 早く出した方が優先で正しい |
| 2 | ✗ | 早く出した方が優先 |
| 3 | ✗ | 出した時間で決まる |
| 4 | ✗ | 価格優先とは別の原則 |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 成行と指値のちがい。成行注文は価格を指定しない、指値注文は価格を指定する。
- 🔴 2つの優先原則。価格優先では成行が指値より優先、時間優先では同じ価格なら早い注文が優先。
- 🟡 成行の特徴。早く成立しやすいが、値段は成立してみないとわからない。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部