信用リスク評価とは?信用リスクを測る3つの要素

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

信用リスク評価とは(全体像)

信用リスクは、お金を貸した相手(債券の発行体など)が倒産して、利息や元本が返ってこなくなるリスク。それをどう測るかが信用リスク評価。

押さえるのは、3つの要素。倒産に備える保険のようなものの値段(CDSスプレッド)、倒産しそうな確からしさ(PD)、倒産しても取り戻せる割合(RR)。この3つの意味を区別することがFP2級でよく問われる。


詳しく:信用リスクを測る3つの要素

ここが記事の心臓部。3つの要素を整理する。

信用リスクを測る3要素

要素中身
CDSスプレッド倒産に備える保険のようなもののプレミアム(値段)
PD(倒産確率)どれくらい倒産しそうかの確からしさ
RR(回収率)倒産しても取り戻せる割合

整理のコツは、3つを「値段・確率・割合」で区別すること。CDSスプレッドは、相手の倒産に備える保険のようなものの値段。リスクが高いほど高くなる。PDは倒産しそうな確率。RRは、もし倒産しても、どれくらい取り戻せるかの割合。それぞれ見ている角度がちがう。

なお、指標の使われ方は試験で変わることがある。受験する年度の最新の出題傾向もあわせて見ておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまり信用リスク評価は、「貸したお金が返ってこなくなる危なさを、いくつかの角度から測ること」だとイメージするとラク。

要するに、CDSスプレッドは、相手の倒産に備える保険のようなものの値段で、危ないほど高くなる。PD(倒産確率)は、その相手がどれくらい倒産しそうかの確からしさ。RR(回収率)は、もし倒産しても、貸したお金のうちどれくらい取り戻せるかの割合。3つは別々の角度から信用リスクを見ている。

ひっかけは「PDは倒産しても取り戻せる割合のこと」という思い込み。取り戻せる割合はRR、PDは倒産確率、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:3つの要素の意味

①CDSスプレッドは倒産に備える保険のような値段

②PDは倒産確率、RRは回収率

🔴 次に出る:PDとRRの区別

①PDはどれくらい倒産しそうかの確率

②RRは倒産しても取り戻せる割合

🟡 押さえると安定:CDSスプレッド

①リスクが高いほど高くなる

②倒産に備える保険のような役割


よくある間違い

「PD(倒産確率)は、倒産しても取り戻せる割合のことである」→ ✗  取り戻せる割合はRR(回収率)。PDは倒産確率。

「CDSスプレッドは、リスクが高いほど低くなる」→ ✗  CDSスプレッドは、リスクが高いほど高くなる。

「信用リスクは1つの要素だけで測る」→ ✗  CDSスプレッド・PD・RRの3つの要素で測る。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(3つの要素)

📝 オリジナル問題 1 信用リスクの3要素

信用リスク評価の要素に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 信用リスクは、CDSスプレッド・PD・RRという3つの要素で測るものである
  2. 信用リスクは、要素という考え方などいっさいなく、まったく測れないものである
  3. 信用リスクは、株価という1つの要素だけで決まってしまうものである
  4. 信用リスクは、倒産とはまったく関係なく決まる数字のことである
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 1 である。

信用リスクは、CDSスプレッド・PD・RRという3つの要素で測るのじゃ。別々の角度から見るぞ。

選択肢2は「要素がない」、選択肢3は「株価だけ」、選択肢4は「倒産と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
13つの要素で測って正しい
23要素で測れる
3株価だけではない
4倒産に関わる

オリジナル問題2(PDとRR)

📝 オリジナル問題 2 PDとRRの区別

PDとRRに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. PDは取り戻せる割合のことで、RRは倒産しそうな確率のことである
  2. PDもRRも、倒産とはいっさい関係のない数字のことである
  3. PDは倒産確率で、RRは倒産しても取り戻せる回収率である
  4. PDもRRも、株価だけを直接決めるための数字のことである
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 3 である。

PDは倒産確率で、RRは倒産しても取り戻せる回収率じゃ。確率と割合で角度がちがうぞ。

選択肢1はPDとRRが逆、選択肢2は「倒産と関係ない」、選択肢4は「株価を決める」で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1PDとRRが逆
2倒産に関わる
3PDは倒産確率・RRは回収率で正しい
4株価を決める数字ではない

オリジナル問題3(CDSスプレッド)

📝 オリジナル問題 3 CDSスプレッド

CDSスプレッドに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. CDSスプレッドは、倒産とはまったく関係のない数字のことである
  2. CDSスプレッドは、倒産に備える保険のような値段で、リスクが高いほど高い
  3. CDSスプレッドは、リスクが高いほどかえって低くなるものである
  4. CDSスプレッドは、利息の金額そのものだけを表すための、数字のことである
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 2 である。

CDSスプレッドは、倒産に備える保険のような値段で、リスクが高いほど高くなるのじゃ。危ないほど備えの値段も上がるぞ。

選択肢1は「倒産と関係ない」、選択肢3は「高いほど低くなる」、選択肢4は「利息の金額」で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1倒産に備える値段
2リスクが高いほど高くて正しい
3高いほど高くなる
4利息の金額ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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