暦年課税とは?基礎控除と相続前贈与の加算

公開: 更新: カテゴリ: 相続事業承継

30秒で結論

暦年課税とは(全体像)

暦年課税は、贈与税の基本の計算方法。1年間にもらった財産を合計し、110万円を超えた分に税金をかける。

押さえるのは2点。年110万円の基礎控除と、相続が近いときの生前贈与の加算。とくに2024年の改正で加算期間が3年から7年に延びた点がFP2級で最重要だ。


詳しく:基礎控除と相続前贈与の加算

ここが記事の心臓部。暦年課税のルールを表で押さえる。

暦年課税のしくみ

項目内容
課税対象1年間にもらった財産の合計
基礎控除年110万円(110万円以下なら贈与税なし・申告不要)
税率超えた分に累進税率(10〜55%)

ポイントは、年110万円の基礎控除。1年間にもらった財産が110万円以下なら贈与税はかからず、申告もいらない。超えた分にだけ、金額が大きいほど高くなる累進税率がかかる。

そして相続が近いときの注意。

相続前贈与の加算(2024年改正)

項目内容
加算期間相続開始前3年→7年に延長
4〜7年前の贈与合計100万円まで控除できる

亡くなる前に贈与した財産は、相続財産に加算して相続税の対象にする。2024年の改正で、この加算期間が3年から7年に延びた。ただし延長された4〜7年前の贈与は、合計100万円まで控除できる。加算期間の数字は改正で変わることがあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。

わかりやすく言い換えると

つまり、暦年課税は「1年でもらった分の合計が110万円までなら税金ゼロ。超えた分に課税」とイメージするとラク。

要するに、基礎控除は年110万円、そして相続が近いと過去7年分の贈与が相続財産に戻される(2024年改正で3年から7年に)、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:年110万円の基礎控除

①1年間にもらった合計が110万円以下なら贈与税なし

②超えた分に累進税率(10〜55%)

🔴 次に出る:相続前贈与の加算(2024年改正)

①加算期間が相続開始前3年から7年に延びた

②亡くなる前の贈与を相続財産に加算する

🟡 押さえると安定:延長部分の控除

①延長された4〜7年前の贈与は合計100万円まで控除

②110万円以下の贈与は申告も不要


よくある間違い

「暦年課税の基礎控除は年60万円」→ ✗  基礎控除は年110万円。これ以下なら贈与税はかからない。

「相続前贈与の加算期間は3年のまま」→ ✗  2024年の改正で3年から7年に延びた。

「贈与税は累進ではなく一律の税率」→ ✗  110万円を超えた分に、金額が大きいほど高くなる累進税率がかかる。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(基礎控除)

📝 オリジナル問題 1 暦年課税の基礎控除

暦年課税の基礎控除に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 暦年課税の基礎控除は、年60万円までだと決められているものとされる
  2. 暦年課税には基礎控除がなく、もらった全額に贈与税がかかるものとされる
  3. 暦年課税の基礎控除は、一生に一度だけ110万円が使えるものとされる
  4. 暦年課税は1年にもらった合計が110万円以下なら贈与税がかからない
ソウフェニ
ソウフェニ 解答・解説

解答は 4 だ。

暦年課税は、1年間にもらった合計が110万円以下なら贈与税がかからない(申告も不要)。超えた分にだけ課税されるよ。

選択肢1の「年60万円」、選択肢2の「基礎控除なし」、選択肢3の「一生に一度」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1年110万円である
2110万円の基礎控除がある
3毎年使える
4年110万円以下なら贈与税なしで正しい

オリジナル問題2(加算期間の改正)

📝 オリジナル問題 2 相続前贈与の加算期間

相続前贈与の加算期間に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 加算期間は、改正に関係なくずっと10年だと決められているものとされる
  2. 2024年の改正で、加算期間が相続開始前の3年から7年に延びた
  3. 加算期間は、2024年の改正で逆に7年から3年へ短くなったとされる
  4. 相続前の贈与は、いっさい相続財産に加算されないものとされる
ソウフェニ
ソウフェニ 解答・解説

解答は 2 だ。

2024年の改正で、相続前贈与の加算期間が3年から7年に延びた。亡くなる前の贈与を相続財産に加算するしくみだよ。

選択肢1の「ずっと10年」、選択肢3の「7年から3年へ短縮」、選択肢4の「加算されない」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1改正で3年から7年に延びた
23年から7年に延長で正しい
3短縮ではなく延長
4加算される

オリジナル問題3(延長部分の控除)

📝 オリジナル問題 3 延長部分の100万円控除

相続前贈与の加算における延長部分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 延長された4〜7年前の贈与は、いっさい控除できないものとされる
  2. 延長された4〜7年前の贈与は、毎年100万円ずつ控除できるとされる
  3. 延長された4〜7年前の贈与は、合計100万円まで控除できるものだ
  4. 延長された4〜7年前の贈与は、合計1000万円まで控除できるとされる
ソウフェニ
ソウフェニ 解答・解説

解答は 3 だ。

延長された4〜7年前の贈与は、合計100万円まで控除できる。延びた部分の負担を少しやわらげるためだよ。

選択肢1の「控除できない」、選択肢2の「毎年100万円ずつ」、選択肢4の「合計1000万円」は、いずれも誤りだ。

選択肢判定理由
1合計100万円まで控除できる
2毎年ではなく合計100万円
3合計100万円まで控除で正しい
41000万円ではなく100万円

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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