給与所得と特定支出控除とは?特定支出控除の要件と対象

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

給与所得と特定支出控除とは(全体像)

会社員などが受け取る給与は、給与所得になる。給与の収入から、自動的に給与所得控除という決まった額を引いて計算する。これに加えて、条件を満たすと使えるのが特定支出控除。

押さえるのは、特定支出控除の要件と、対象になる支出、そして証明が必要なこと。給与所得控除額の2分の1を超える特定支出が条件で、ここがFP2級でよく問われる。


詳しく:特定支出控除の要件と対象

ここが記事の心臓部。まず、特定支出控除の要件。

特定支出控除の要件

項目中身
要件特定支出が給与所得控除額の2分の1を超えること
控除できる額その超えた分を給与所得から引ける
手続き会社の証明などが必要

そして、対象になる支出。

特定支出の主な例

種類
通勤費通勤にかかる費用
転居費転勤などの引っ越し費用
研修費・資格取得費仕事に必要な研修や資格の費用

整理のコツは、まず要件は給与所得控除額の2分の1超だと押さえること。通勤費や研修費などの特定支出が、給与所得控除額の半分を超えたら、その超えた分を控除できる。そして、使うには会社の証明などが必要。

なお、対象や要件は改正で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまり給与所得は、「給与所得控除を引いて計算し、条件を満たせば特定支出控除も使える所得」だとイメージするとラク。

要するに、給与の収入からまず給与所得控除を引く。そのうえで、通勤費・転居費・研修費・資格取得費などの特定支出が、給与所得控除額の2分の1を超えたら、その超えた分を特定支出控除として引ける。ただし、使うには会社の証明などが必要になる。

ひっかけは「特定支出控除は、支出が少しでもあれば使える」という思い込み。給与所得控除額の2分の1を超えることが条件、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:要件は給与所得控除額の2分の1超

①特定支出が給与所得控除額の2分の1を超える

②その超えた分を控除できる

🔴 次に出る:対象になる支出

①通勤費・転居費

②研修費・資格取得費など

🟡 押さえると安定:証明が必要

①使うには会社の証明などがいる

②給与所得控除はまず自動で引く


よくある間違い

「特定支出控除は、支出が少しでもあれば使える」→ ✗  特定支出が、給与所得控除額の2分の1を超えることが条件。

「特定支出控除は、証明がいっさいなくても使える」→ ✗  使うには、会社の証明などが必要。

「給与所得は、給与所得控除を引かずに計算する」→ ✗  給与の収入から、まず給与所得控除を引いて計算する。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(特定支出控除の要件)

📝 オリジナル問題 1 特定支出控除の要件

特定支出控除に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 特定支出控除は、支出がほんの少しでもあれば必ず使えるものとされている
  2. 特定支出が給与所得控除額の2分の1を超えたら、超えた分を控除できる
  3. 特定支出控除は、給与所得とはまったく関係のないもののことである
  4. 特定支出控除は、収入そのものを直接ふやすためのものである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 2 です。

特定支出が給与所得控除額の2分の1を超えたら、その超えた分を控除できるのよ。半分を超えるのが条件なのね。

選択肢1は「少しでも使える」、選択肢3は「関係ない」、選択肢4は「収入をふやす」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
12分の1を超えることが条件
22分の1超の分を控除でき正しい
3給与所得から引く
4給与所得から引く控除

オリジナル問題2(対象になる支出)

📝 オリジナル問題 2 特定支出の対象

特定支出の対象に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 特定支出には、通勤費や転居費、研修費や資格取得費などがある
  2. 特定支出には、対象という考え方がいっさいないものとされている
  3. 特定支出は、仕事とはまったく関係のない費用だけが対象である
  4. 特定支出は、給与所得とはいっさい関係のないもののことである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 1 です。

特定支出には、通勤費や転居費、研修費や資格取得費などがあるのよ。仕事に必要な費用なのね。

選択肢2は「対象がない」、選択肢3は「仕事と関係ない費用」、選択肢4は「関係ない」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1通勤費や研修費などで正しい
2対象が決まっている
3仕事に必要な費用が対象
4給与所得から引く

オリジナル問題3(証明)

📝 オリジナル問題 3 特定支出控除の手続き

特定支出控除の手続きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 特定支出控除は、会社の証明がいっさいなくても使えるものである
  2. 特定支出控除は、手続きという考え方がいっさいないものである
  3. 特定支出控除を使うには、会社による証明書などが必要である
  4. 特定支出控除は、給与をいっさい受け取らない人だけが使える
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 3 です。

特定支出控除を使うには、会社の証明などが必要なのよ。支出があったことを示すのね。

選択肢1は「証明がなくても」、選択肢2は「手続きがない」、選択肢4は「給与を受け取らない人」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1証明などが必要
2手続きがある
3会社の証明などが必要で正しい
4給与所得のある人が使う

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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