共用部分の管理とは(全体像)
マンションは、自分の部屋(専有部分)と、廊下・エレベーター・外壁などみんなで使う共用部分でできている。共用部分は1人では管理できないので、みんなで管理する。
押さえるのは、その管理を担う管理組合のしくみと、大規模修繕への備え。区分所有者は全員が管理組合の組合員になり、長い目で修繕に備える。ここがFP2級で問われる。
詳しく:管理組合と大規模修繕
ここが記事の心臓部。管理のしくみを並べて押さえると整理しやすい。
共用部分の管理のしくみ
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 管理組合 | 区分所有者全員でつくる団体(全員が自動的に組合員) |
| 管理者 | 理事会など、日々の運営を担う |
| 大規模修繕 | 外壁などの修繕。12〜15年ほどの周期で行う |
| 修繕積立金 | 大規模修繕に備えて毎月積み立てるお金 |
大事なのは、まず区分所有者は全員が自動的に管理組合の組合員になり、「入りたくないから抜ける」ということはできないこと。そして、外壁などの大規模修繕は12〜15年ほどの周期で必要になり、そのために毎月修繕積立金を積み立てておくこと。
周期や金額は建物によって違い、改正で変わることもあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「共用部分はみんな(管理組合)で管理。区分所有者は全員が組合員。大規模修繕は12〜15年ごとで、修繕積立金で備える」とイメージするとラク。
要するに、共用部分は区分所有者全員でつくる管理組合が管理し、区分所有者は全員が自動的に組合員になる。大規模修繕は12〜15年ほどの周期で、毎月積み立てる修繕積立金で備える、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:管理組合は全員加入
①区分所有者は全員が自動的に組合員になる
②入る・入らないを選んで抜けることはできない
🔴 次に出る:管理者が運営
①理事会などの管理者が日々の運営を担う
②共用部分はみんなで管理する
🟡 押さえると安定:大規模修繕と積立金
①大規模修繕は12〜15年ほどの周期で行う
②毎月の修繕積立金で備える
よくある間違い
①「管理組合には入りたい人だけが入ればよい」→ ✗ 区分所有者は全員が自動的に組合員になる。
②「大規模修繕は毎年必ず行う」→ ✗ 大規模修繕は12〜15年ほどの周期で行う。
③「修繕積立金は大規模修繕とは関係がない」→ ✗ 修繕積立金は大規模修繕に備えて積み立てるお金。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(管理組合への加入)
マンションの管理組合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 管理組合には、入りたいと自分で思った区分所有者だけが希望して入ればよいものと決められている
- 区分所有者は、本人が希望すれば管理組合を自由に抜けられるものと決められている
- 区分所有者は全員が自動的に管理組合の組合員になり、あとから希望しても抜けることはできない
- 管理組合は、区分所有者ではなく、近所に住んでいる人たちがつくる団体だと決められている
解答は 3 だ。
区分所有者は全員が自動的に管理組合の組合員になり、希望して抜けることはできないぞ。共用部分はみんなで管理する、だからだ。
選択肢1の「入りたい人だけ」、選択肢2の「自由に抜けられる」、選択肢4の「近所の人がつくる」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 全員が組合員になる |
| 2 | ✗ | 自由に抜けられない |
| 3 | ✓ | 全員加入で抜けられず正しい |
| 4 | ✗ | 区分所有者がつくる団体 |
オリジナル問題2(管理者の役割)
マンションの管理の運営に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 共用部分は、理事会などの管理者が、管理組合の運営の一環として日々の管理を担うものである
- 共用部分は、だれも管理する必要がなく、ずっと放置しておいてよいものと決められている
- 共用部分は、各区分所有者が自分の部屋とまったく同じように1人で勝手に管理するものとされている
- 共用部分は、市区町村の役所が直接すべて管理するものと決められているものとされている
解答は 1 だ。
共用部分は、理事会などの管理者が、管理組合の運営として日々の管理を担うぞ。みんなのものをまとめて管理する、だ。
選択肢2の「放置してよい」、選択肢3の「1人で勝手に」、選択肢4の「役所が管理」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 管理者が運営として管理し正しい |
| 2 | ✗ | みんなで管理する |
| 3 | ✗ | 共用部分は1人では管理しない |
| 4 | ✗ | 管理組合が管理する |
オリジナル問題3(大規模修繕と積立金)
マンションの大規模修繕に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 大規模修繕は毎年必ず行うもので、修繕積立金とはいっさい関係がないものと決められている
- 大規模修繕は、区分所有者がそれぞれ自分の部屋の中だけを直すことをさすものとされている
- 大規模修繕は、いっさい行う必要がなく、建物は建てたままで放置してよいものと決められている
- 大規模修繕はおよそ12〜15年ほどの周期で行い、毎月コツコツ積み立てる修繕積立金で備える
解答は 4 だ。
大規模修繕は12〜15年ほどの周期で行い、毎月積み立てる修繕積立金で備えるぞ。長い目でお金を準備しておく、だ。
選択肢1の「毎年・積立金と無関係」、選択肢2の「自分の部屋だけ」、選択肢3の「放置してよい」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 12〜15年周期で積立金で備える |
| 2 | ✗ | 外壁など共用部分の修繕 |
| 3 | ✗ | 大規模修繕は必要 |
| 4 | ✓ | 12〜15年周期・修繕積立金で正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 管理組合は全員加入。区分所有者は全員が自動的に組合員になり、抜けられない。
- 🔴 管理者が運営。理事会などの管理者が共用部分の管理を担う。
- 🟡 大規模修繕と積立金。12〜15年ほどの周期で行い、毎月の修繕積立金で備える。
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執筆: SikakuQuest編集部