厚生年金基金とは?性格と現状

公開: 更新: カテゴリ: ライフプランニング

30秒で結論

厚生年金基金とは(全体像)

厚生年金基金は、かつて多くの会社が使っていた企業年金。特徴は、国の厚生年金の一部(代行部分)を、会社の基金が国に代わって運用・給付するところ。それに加えて、会社独自の上乗せ給付も行っていた。

ただし、運用環境の悪化などで立ち行かなくなる基金が増え、2014年4月から新しく作ることはできなくなった。今ある基金も、代行部分を国に戻す代行返上などで数を減らしている。


詳しく:性格と現状

ここが記事の心臓部。厚生年金基金のポイントを整理する。

厚生年金基金のポイント

項目中身
性格厚生年金の一部(代行部分)の運用・給付+会社独自の上乗せ
新設2014年4月から新しく作れない
現状代行返上などで減少している

整理のコツは2つ。

「代行部分+上乗せ」が性格。国の厚生年金の一部を代わりに担い、さらに上乗せもしていた。

2014年4月から新設不可。「今も新しく作れる」は誤り。既存の基金は減っている。

なお、制度の細かい扱いは改正で変わることがある。受験する年度の最新の基準もあわせて確認しておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまり厚生年金基金は、「国の年金の一部を会社が代わりに預かり、さらに上乗せもしていた企業年金」だとイメージするとラク。

要するに、特徴は代行部分(国の厚生年金の一部)を会社が運用することと、そこに会社独自の上乗せがあること。でも、これは過去の主流で、いまは2014年4月から新しく作ることはできない

ひっかけは「今も新しく作れる」という思い込み。新設は2014年4月で終わり、既存の基金も減っている、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:2014年4月から新設できない

①厚生年金基金は2014年4月から新しく作れない

②既存の基金も代行返上などで減っている

🔴 次に出る:代行部分+上乗せ

①厚生年金の一部(代行部分)を国に代わって運用・給付

②さらに会社独自の上乗せ給付がある

🟡 押さえると安定:過去の主流の企業年金

①かつて多くの会社が使っていた

②運用環境の悪化などで減少した


よくある間違い

「厚生年金基金は今も新しく作れる」→ ✗  2014年4月から新設できない。

「厚生年金基金は代行部分がない」→ ✗  厚生年金の一部(代行部分)を国に代わって担う性格がある。

「厚生年金基金は増え続けている」→ ✗  代行返上などで減少している。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(新設の可否)

📝 オリジナル問題 1 厚生年金基金の新設

厚生年金基金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 厚生年金基金はいまも自由に新しく作ることができ、毎年その数が増え続けているものとされている
  2. 厚生年金基金は将来的に新設が認められる予定で、現在はまだ準備の段階にあるものとされている
  3. 厚生年金基金は国民年金の一部を代わりに運用する制度で、会社とはいっさい関係ないものとされる
  4. 厚生年金基金は2014年4月から新しく作れなくなり、今ある基金も代行返上などで減っている
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 4 だっ。

厚生年金基金は2014年4月から新しく作れなくなり、今ある基金も代行返上などで減っているよっ。

選択肢1は「いまも作れて増えている」、選択肢2は「将来新設される」、選択肢3は「国民年金の一部・会社と無関係」で、いずれも誤りだっ。

選択肢判定理由
12014年4月から新設できない
2将来新設される予定ではない
3厚生年金の一部で会社の企業年金
42014年4月新設不可・減少で正しい

オリジナル問題2(基金の性格)

📝 オリジナル問題 2 厚生年金基金の性格

厚生年金基金の性格に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 厚生年金基金は厚生年金の一部(代行部分)を国に代わって運用し、会社独自の上乗せ給付も行う
  2. 厚生年金基金は公的年金とはいっさい関係がなく、会社の貯金箱にすぎないものとされている
  3. 厚生年金基金は代行部分というしくみを持たず、上乗せの給付もいっさい行わないものとされている
  4. 厚生年金基金は加入者が自分で運用し、受取額は運用しだいで変わる仕組みであるものとされている
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 1 だよっ。

厚生年金基金は、厚生年金の一部(代行部分)を国に代わって運用し、さらに会社独自の上乗せ給付も行うよっ。

選択肢2は「公的年金と無関係」、選択肢3は「代行部分も上乗せもない」、選択肢4は「加入者が運用」で、いずれも誤りだよっ。

選択肢判定理由
1代行部分+上乗せの性格で正しい
2厚生年金の一部を担う
3代行部分と上乗せがある
4加入者が運用する仕組みではない

オリジナル問題3(現状)

📝 オリジナル問題 3 厚生年金基金の現状

厚生年金基金の現状に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 厚生年金基金は近年になって急に数が増え、いまや企業年金の中心になっているものとされている
  2. 厚生年金基金は代行返上などによって、近年その数がしだいに減ってきているというのが現状である
  3. 厚生年金基金は数も内容もまったく変わっておらず、昔のままで増減はいっさいないものとされている
  4. 厚生年金基金は国によって全国で一律に増やされており、今後も拡大が続く予定であるものとされる
プランリス
プランリス 解答・解説

解答は 2 だっ。

厚生年金基金は、代行返上などによって、近年その数が減ってきているよっ。新設もできなくなっているんだっ。

選択肢1は「急に増えて中心」、選択肢3は「増減がない」、選択肢4は「拡大が続く」で、いずれも誤りだっ。

選択肢判定理由
1数は増えておらず減っている
2代行返上などで減少しており正しい
3減少という変化がある
4拡大ではなく減少している

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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