効率的市場仮説とは(全体像)
効率的市場仮説は、市場の価格はすでに必要な情報を織り込んでいるという考え方。新しい情報が出ると、価格はすぐにそれを反映する。
押さえるのは、超過収益が難しいという結論と、3つの形態の違い。情報がすぐ価格に反映されるので、人より得をし続けるのは難しい。どこまでの情報が反映されているかで、弱・準強・強の3つに分かれる。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:超過収益と3つの形態
ここが記事の心臓部。まず、基本の結論。
効率的市場仮説の基本
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 考え方 | 価格は手に入る情報をすばやく反映する |
| 結論 | 市場平均を上回る超過収益は続けにくい |
そして、情報の範囲による3つの形態。
効率的市場仮説の3形態
| 形態 | 反映する情報 |
|---|---|
| 弱 | 過去の価格の情報 |
| 準強 | 過去の価格+公開情報 |
| 強 | 公開情報+インサイダー情報 |
整理のコツは、まず情報がすぐ価格に反映されるから超過収益は難しいと押さえること。次に3つの形態は反映する情報の広さ。弱は過去の価格だけ、準強は公開情報まで、強はインサイダー情報まで。弱→準強→強の順に、反映される情報が広くなる。
なお、用語の問われ方は試験で変わることがある。受験する年度の最新の出題傾向もあわせて見ておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり効率的市場仮説は、「価格にはもう情報が入っているから、人より得をし続けるのは難しい」という考え方だとイメージするとラク。
要するに、市場価格は手に入る情報をすばやく反映するので、市場平均を上回る超過収益を続けるのは難しい。そして、どこまでの情報が反映されているかで3つに分かれる。弱は過去の価格、準強は公開情報まで、強はインサイダー情報まで反映する。弱から強へ進むほど、反映される情報が広くなる。
ひっかけは「強の形態は、過去の価格しか反映しない」という思い込み。過去の価格だけは弱、強はインサイダー情報まで、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:超過収益は続けにくい
①価格は情報をすばやく反映する
②市場平均を上回り続けるのは難しい
🔴 次に出る:3つの形態
①弱は過去の価格、準強は公開情報
②強はインサイダー情報まで反映する
🟡 押さえると安定:情報の広さ
①弱→準強→強の順に広くなる
②反映する情報の範囲がちがう
よくある間違い
①「強の形態は、過去の価格しか反映しない」→ ✗ 過去の価格だけは弱。強はインサイダー情報まで反映する。
②「効率的な市場では、市場平均を上回り続けるのは簡単である」→ ✗ 情報がすぐ反映されるので、超過収益を続けるのは難しい。
③「準強の形態は、情報をいっさい反映しない」→ ✗ 準強は、過去の価格に加えて公開情報まで反映する。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(基本の結論)
効率的市場仮説に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 価格は情報をすばやく反映するので、超過収益を続けるのは難しいとされる
- 価格は情報をいっさい反映せず、その超過収益は簡単に続けられるものである
- 効率的市場仮説は、価格とはまったく関係のない考え方のことである
- 効率的市場仮説では、情報があっても価格はいっさい動かないものである
解答は 1 である。
価格は情報をすばやく反映するので、市場平均を上回る超過収益を続けるのは難しいとされるのじゃ。情報が織り込まれているぞ。
選択肢2は「反映せず簡単に続く」、選択肢3は「価格と関係ない」、選択肢4は「価格が動かない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 情報を反映し超過収益は難しく正しい |
| 2 | ✗ | 情報を反映する |
| 3 | ✗ | 価格に関わる考え方 |
| 4 | ✗ | 情報で価格は動く |
オリジナル問題2(弱の形態)
効率的市場仮説の弱の形態に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 弱の形態は、インサイダー情報まですべて反映しているものである
- 弱の形態は、情報という考え方がいっさいないものとされている
- 弱の形態は、過去の価格についての情報を反映しているものである
- 弱の形態は、価格とはまったく関係のないもののことである
解答は 3 である。
弱の形態は、過去の価格の情報を反映しているのじゃ。いちばんせまい範囲の情報だぞ。
選択肢1は「インサイダーまで」、選択肢2は「情報がない」、選択肢4は「価格と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | インサイダーまでは強 |
| 2 | ✗ | 情報を反映する |
| 3 | ✓ | 過去の価格を反映し正しい |
| 4 | ✗ | 価格に関わる |
オリジナル問題3(強の形態)
効率的市場仮説の強の形態に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 強の形態は、過去の価格についての情報しか反映しないものである
- 強の形態は、公開情報に加えてインサイダー情報まで反映する
- 強の形態は、情報という考え方がいっさいないものである
- 強の形態は、価格とはまったく関係のないもののことである
解答は 2 である。
強の形態は、公開情報に加えてインサイダー情報まで反映するのじゃ。いちばん広い範囲の情報だぞ。
選択肢1は「過去の価格しか」、選択肢3は「情報がない」、選択肢4は「価格と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 過去の価格だけは弱 |
| 2 | ✓ | インサイダー情報まで反映し正しい |
| 3 | ✗ | 情報を反映する |
| 4 | ✗ | 価格に関わる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 超過収益は続けにくい。価格は情報をすばやく反映するので、市場平均を上回り続けるのは難しい。
- 🔴 3つの形態。弱は過去の価格、準強は公開情報、強はインサイダー情報まで反映する。
- 🟡 情報の広さ。弱→準強→強の順に、反映される情報が広くなる。
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執筆: SikakuQuest編集部