寄附金税額控除とは?算式と所得控除との選択

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

寄附金税額控除とは(全体像)

認定NPO法人や公益社団法人、政党などに寄附をすると、税が軽くなる。その軽くし方には2つの道があり、寄附金税額控除はそのうち税額から直接引くタイプ

押さえるのは、所得控除(寄附金控除)と税額控除を選べること。所得控除は「もうけ」を減らして間接的に税を下げるのに対し、税額控除は計算した税額からそのまま引くので、多くの人は税額控除のほうが有利になる。ここがFP2級でよく問われる。


詳しく:算式と所得控除との選択

ここが記事の心臓部。まず、2つの引き方の違い。

寄附金の2つの引き方

寄附金控除(所得控除)寄附金税額控除
引く場所所得(もうけ)から引く税額から直接引く
算式(寄附金額-2,000円)を所得から控除(寄附金額-2,000円)×40% を税額から控除
選び方どちらか有利なほうを選べるどちらか有利なほうを選べる

税額控除の算式は、(寄附金額-2,000円)×40%。政党などへの寄附(政党等寄附金特別控除)は30%になる。たとえば認定NPO法人へ5万円寄附すると、(50,000-2,000)×40%=19,200円が所得税から直接引かれる。

税額控除の算式(所得税)

寄附先算式
認定NPO法人・公益社団法人等(寄附金額-2,000円)×40%
政党等(寄附金額-2,000円)×30%

なお、都道府県や市区町村が条例で指定した寄附は、住民税でも控除の対象になる。算式や対象は改正で変わることがあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。

わかりやすく言い換えると

つまり、「寄附した分を、もうけから引くか、税額から直接引くか、有利なほうを選べる。税額から引くほうがよく効く」とイメージするとラク。

要するに、寄附金税額控除は、税額から直接引くタイプ。同じ寄附でも、所得から引く所得控除と、税額から引く税額控除のどちらか有利なほうを選べる。算式は(寄附金額-2,000円)×40%(政党等は30%)で、2,000円を超えた分が対象になる、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:所得控除と税額控除を選べる

①寄附金控除(所得控除)と寄附金税額控除のどちらか有利なほうを選べる

②税額から直接引く税額控除のほうが有利になりやすい

🔴 次に出る:税額控除の算式

①(寄附金額-2,000円)×40%

②政党等への寄附は30%

🟡 押さえると安定:対象と住民税

①対象は認定NPO法人・公益社団法人・政党など

②条例指定の寄附は住民税でも控除の対象


よくある間違い

「寄附金は所得控除でしか引けない」→ ✗  所得控除と税額控除のどちらか有利なほうを選べる。

「税額控除の算式は寄附金額そのものの40%」→ ✗  2,000円を引いた残りの40%(寄附金額-2,000円)×40%。

「どの寄附先でも税額控除率は同じ」→ ✗  認定NPO法人等は40%、政党等は30%。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(所得控除との選択)

📝 オリジナル問題 1 所得控除と税額控除の選択

寄附金税額控除に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 寄附をしても、所得控除と税額控除のどちらも使えず、税はまったく軽くならないとされている
  2. 寄附金は所得控除でしか引けず、税額から直接引く方法は認められていないものとされている
  3. 寄附金の税額控除は、寄附先や金額に関係なく、いつも所得控除より不利になるものとされる
  4. 寄附金は、所得から引く所得控除と、税額から直接引く税額控除のどちらか有利なほうを選べる
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 4 です。

寄附金は、所得から引く所得控除と、税額から直接引く税額控除の、どちらか有利なほうを選べるのよ。多くの人は税額控除のほうがよく効くのね。

選択肢1は「どちらも使えない」、選択肢2は「所得控除でしか引けない」、選択肢3は「いつも不利」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1寄附で税は軽くなる
2税額控除も選べる
3税額控除のほうが有利になりやすい
4有利なほうを選べて正しい

オリジナル問題2(税額控除の算式)

📝 オリジナル問題 2 税額控除の算式

寄附金税額控除(認定NPO法人等)の算式に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 税額控除額は、寄附金額から2,000円を引いた金額に40%を掛けて計算するものである
  2. 税額控除額は、寄附金額をそのまま使い、足切りもなく全額がそのまま控除されるものである
  3. 税額控除額は、寄附金額に2,000円を足した金額に対して、5%を掛けて計算するものとされる
  4. 税額控除額は、寄附金額に関係なく、だれでも一律で10万円が控除されるものとされている
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 1 です。

税額控除額は、寄附金額から2,000円を引いた金額 × 40%で計算するのよ。認定NPO法人へ5万円なら(50,000-2,000)×40%=19,200円なのね。

選択肢2は「全額・足切りなし」、選択肢3は「2,000円を足す・5%」、選択肢4は「一律10万円」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1(寄附金額-2,000円)×40%で正しい
22,000円の足切りがある
32,000円は引く・率は40%
4寄附額に応じて決まる

オリジナル問題3(寄附先による控除率)

📝 オリジナル問題 3 寄附先による控除率の違い

寄附金税額控除の控除率に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 政党等への寄附は税額控除の対象外で、所得控除すらいっさい受けられないものとされている
  2. 政党等への寄附の税額控除率は30%で、認定NPO法人等の40%より低く設定されている
  3. 認定NPO法人への寄附も政党への寄附も、控除率はまったく同じ50%であるとされている
  4. 寄附先による控除率の違いはなく、すべての寄附先で一律1%に統一されているものとされる
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 2 です。

政党等への寄附の税額控除率は30%で、認定NPO法人等の40%より少し低いのよ。寄附先で率が違うのね。

選択肢1は「対象外」、選択肢3は「一律50%」、選択肢4は「一律1%」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1政党等も控除の対象
2政党等30%・認定NPO等40%で正しい
340%と30%で異なる
4寄附先で率が違う

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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