株主優待・配当とは(全体像)
会社は、もうけの一部を株主に配当として配ったり、株主優待として自社製品やカタログギフトを渡したりする。これを受け取るには、ある日に株主名簿に名前が載っている必要がある。
押さえるのは、いつまでに株を買えば権利がもらえるか、そして配当を評価する指標。権利付最終日までに買えば権利がもらえ、配当のよさは配当性向と配当利回りで測る。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:権利付最終日と配当の指標
ここが記事の心臓部。まず、権利をもらうタイミング。
権利をもらうための日
| 日 | 中身 |
|---|---|
| 権利確定日 | この日に株主名簿に載っている必要がある |
| 権利付最終日 | 権利確定日の2営業日前(この日までに買う) |
そして、配当を評価する指標。
配当を評価する2つの指標
| 指標 | 計算 |
|---|---|
| 配当性向 | 配当金 ÷ 当期純利益 |
| 配当利回り | 1株あたり配当 ÷ 株価 |
整理のコツは、まず権利付最終日は権利確定日の2営業日前だと押さえること。この日までに株を買えば、配当や優待の権利がもらえる。次に配当性向と配当利回り。配当性向はもうけのうちどれくらいを配当に回したか、配当利回りは株価に対してどれくらい配当が出るか。
なお、計算の問われ方は試験で変わることがある。受験する年度の最新の出題傾向もあわせて見ておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり株主優待・配当は、「決まった日に株を持っている人へのごほうび」だとイメージするとラク。
要するに、配当や優待をもらうには、権利確定日に株主名簿に載っている必要がある。そのためには、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに株を買っておく。配当のよさは、もうけのうちどれだけ配ったかを見る配当性向(配当金÷当期純利益)と、株価に対する配当の割合を見る配当利回り(1株配当÷株価)で測る。
ひっかけは「権利付最終日は権利確定日の当日である」という思い込み。2営業日前まで、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:権利付最終日は2営業日前
①権利確定日に株主名簿に載っている必要がある
②そのために権利付最終日(2営業日前)までに買う
🔴 次に出る:配当の2つの指標
①配当性向は配当金÷当期純利益
②配当利回りは1株配当÷株価
🟡 押さえると安定:優待と配当
①配当はお金、優待は自社製品やギフトなど
②もうけの一部を株主に還元する
よくある間違い
①「権利付最終日は、権利確定日の当日である」→ ✗ 権利付最終日は、権利確定日の2営業日前。
②「配当性向は、1株あたり配当を株価で割ったものである」→ ✗ それは配当利回り。配当性向は配当金÷当期純利益。
③「配当利回りは、配当金を当期純利益で割ったものである」→ ✗ それは配当性向。配当利回りは1株配当÷株価。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(権利付最終日)
配当や優待の権利に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 権利付最終日は、権利確定日のちょうどその当日のことを指すものである
- 権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買えば権利がもらえる
- 権利付最終日は、権利確定日の2営業日あとのことを指すものである
- 配当や優待は、いつ株を買っても必ずもらえるものとされている
解答は 2 である。
権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買えば、配当や優待の権利がもらえるのじゃ。2営業日前が境目だぞ。
選択肢1は「当日」、選択肢3は「2営業日あと」、選択肢4は「いつ買ってももらえる」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 2営業日前である |
| 2 | ✓ | 2営業日前までに買えば権利がもらえ正しい |
| 3 | ✗ | あとではなく前 |
| 4 | ✗ | 権利付最終日までに買う |
オリジナル問題2(配当性向)
配当性向に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 配当性向は、1株あたり配当を株価で割って求めるものである
- 配当性向は、株価とはまったく関係なく決まる数字のことである
- 配当性向は、配当とはいっさい関係のない数字のことである
- 配当性向は、配当金を当期純利益で割って求めるものである
解答は 4 である。
配当性向は、配当金を当期純利益で割って求めるのじゃ。もうけのうちどれだけ配ったかを見るぞ。
選択肢1は配当利回りの式、選択肢2は「株価と関係ない」、選択肢3は「配当と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | それは配当利回り |
| 2 | ✗ | 純利益との割合 |
| 3 | ✗ | 配当に関わる |
| 4 | ✓ | 配当金÷当期純利益で正しい |
オリジナル問題3(配当利回り)
配当利回りに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 配当利回りは、1株あたり配当を株価で割って求めるものである
- 配当利回りは、配当金を当期の純利益で割って求めるものである
- 配当利回りは、株価とはまったく関係なく決まるものである
- 配当利回りは、配当とはいっさい関係のない数字のことである
解答は 1 である。
配当利回りは、1株あたり配当を株価で割って求めるのじゃ。株価に対する配当の割合を見るぞ。
選択肢2は配当性向の式、選択肢3は「株価と関係ない」、選択肢4は「配当と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 1株配当÷株価で正しい |
| 2 | ✗ | それは配当性向 |
| 3 | ✗ | 株価との割合 |
| 4 | ✗ | 配当に関わる |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 権利付最終日は2営業日前。権利確定日に株主名簿に載るには、権利付最終日(2営業日前)までに買う。
- 🔴 配当の2つの指標。配当性向は配当金÷当期純利益、配当利回りは1株配当÷株価。
- 🟡 優待と配当。配当はお金、優待は自社製品やギフトなど。もうけの一部を株主に還元する。
次に学ぶ
- 株式取引(注文方法) ── 株の売買のしくみ。優待や配当の権利とあわせて株式の見方を整理できる。
- 株式とは ── FP3級で学ぶ株式の土台。基本のしくみをおさらいすると、配当や優待が整理できる。
執筆: SikakuQuest編集部