株価指標(応用)とは?3つの応用指標

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

株価指標(応用)とは(全体像)

株価指標は、株が割安か割高か、会社がどれくらい成長しそうかを数字で見る道具。FP2級では、基本のPERやPBRに加えて、成長や企業価値を加味した応用的な指標も問われる。

押さえるのは、3つの指標の計算と意味。成長を加味するPEGレシオ、企業価値を測るEV/EBITDA、再投資による成長を見るサスティナブル成長率。ここがFP2級でよく問われる。


詳しく:3つの応用指標

ここが記事の心臓部。3つの指標を計算で整理する。

3つの応用株価指標

指標計算
PEGレシオPER ÷ 利益成長率
EV/EBITDA企業価値(EV)÷ キャッシュ獲得力(EBITDA)
サスティナブル成長率ROE × 内部留保率

整理のコツは、3つを「何を割るか・かけるか」で覚えること。PEGレシオは、PERを利益成長率で割り、成長を加味して割安・割高を見る。EV/EBITDAは、企業価値を稼ぐ力で割り、企業の買収などで使う。サスティナブル成長率は、ROEに内部留保率をかけ、もうけを再投資してどれくらい成長できるかを見る。

なお、計算の問われ方は試験で変わることがある。受験する年度の最新の出題傾向もあわせて見ておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまり応用の株価指標は、「成長や企業価値まで加味して、会社を多角的に見るためのものさし」だとイメージするとラク。

要するに、PEGレシオはPERを利益成長率で割ったもので、成長が速い会社ほど数字が小さく出て割安と見られる。EV/EBITDAは企業価値を稼ぐ力で割ったもので、会社の買収などで「何年で元が取れるか」の目安になる。サスティナブル成長率はROEに内部留保率をかけたもので、もうけを再投資して自力でどれくらい成長できるかを表す。

ひっかけは「サスティナブル成長率はROEを内部留保率で割る」という思い込み。かけ算で求める、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:3つの計算

①PEGレシオはPER÷利益成長率

②EV/EBITDAは企業価値÷稼ぐ力、サスティナブル成長率はROE×内部留保率

🔴 次に出る:それぞれの意味

①PEGは成長を加味した割安・割高

②EV/EBITDAは企業の買収などで使う

🟡 押さえると安定:基本との関係

①基本はPERやPBR

②応用は成長や企業価値を加味する


よくある間違い

「サスティナブル成長率は、ROEを内部留保率で割って求める」→ ✗  サスティナブル成長率は、ROE×内部留保率(かけ算)。

「PEGレシオは、PERに利益成長率をかけて求める」→ ✗  PEGレシオは、PER÷利益成長率(割り算)。

「EV/EBITDAは、株価とはいっさい関係のない数字である」→ ✗  EV/EBITDAは企業価値を稼ぐ力で割った、企業を評価する指標。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(PEGレシオ)

📝 オリジナル問題 1 PEGレシオ

PEGレシオに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. PEGレシオは、PERを利益成長率で割って求め、成長を加味して見る指標である
  2. PEGレシオは、PERに利益成長率をかけ算して求めるものである
  3. PEGレシオは、株価や利益成長とはいっさい関係のない、ただの数字のことである
  4. PEGレシオは、利益成長率をPERで割って求めるものとされている
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 1 である。

PEGレシオは、PERを利益成長率で割って求め、成長を加味して見る指標じゃ。成長が速いほど割安に見えるぞ。

選択肢2は「かけて求める」、選択肢3は「成長と関係ない」、選択肢4は割る順が逆で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1PER÷利益成長率で正しい
2かけ算ではなく割り算
3成長を加味する
4割る順が逆

オリジナル問題2(サスティナブル成長率)

📝 オリジナル問題 2 サスティナブル成長率

サスティナブル成長率に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. サスティナブル成長率は、ROEを内部留保率で割って求めるものである
  2. サスティナブル成長率は、株価だけを直接決めるための数字のことである
  3. サスティナブル成長率は、ROEに内部留保率をかけて求めるものである
  4. サスティナブル成長率は、成長とはいっさい関係のない数字のことである
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 3 である。

サスティナブル成長率は、ROEに内部留保率をかけて求めるのじゃ。もうけを再投資した成長力を見るぞ。

選択肢1は「割って求める」、選択肢2は「株価を決める」、選択肢4は「成長と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1割り算ではなくかけ算
2株価を決める数字ではない
3ROE×内部留保率で正しい
4成長力を表す

オリジナル問題3(EV/EBITDA)

📝 オリジナル問題 3 EV/EBITDA

EV/EBITDAに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. EV/EBITDAは、利息の金額そのものだけを表すための数字のことである
  2. EV/EBITDAは、企業価値を稼ぐ力で割り、企業の評価に使う指標である
  3. EV/EBITDAは、株価や企業とはいっさい関係のない数字のことである
  4. EV/EBITDAは、配当金だけを直接決めるための数字のことである
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 2 である。

EV/EBITDAは、企業価値を稼ぐ力(キャッシュ獲得力)で割り、企業の評価に使う指標じゃ。買収などで何年で元が取れるかの目安だぞ。

選択肢1は「利息の金額」、選択肢3は「企業と関係ない」、選択肢4は「配当を決める」で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1利息の金額ではない
2企業価値÷稼ぐ力で正しい
3企業の評価に使う
4配当を決める数字ではない

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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