住民税とは?所得税との違いと課税のしくみ

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

住民税とは(全体像)

住民税は、住んでいる都道府県・市区町村に納める税。中身は2つに分かれる。

押さえるのは、所得税が所得の多い人ほど税率が上がる累進なのに対し、住民税の所得割は定率10%だということ。さらに、住民税は前年の所得をもとに課税される。ここがFP2級でよく問われる。


詳しく:所得税との違いと課税のしくみ

ここが記事の心臓部。所得税と並べて違いを押さえると整理しやすい。

所得税と住民税(所得割)の違い

所得税住民税(所得割)
税率超過累進(5〜45%)一律10%の定率
いつの所得その年の所得前年の所得
納め先都道府県・市区町村

住民税のもう一方の柱が均等割。これは所得に関係なく定額でかかる。

住民税の2つの柱

種類中身
所得割課税所得 × 10%(道府県4%+市町村6%)
均等割定額(年5,000円程度)

なお、所得税と住民税では基礎控除などの人的控除の額が少し違うため、その差を埋める調整控除というしくみもある。均等割の額や控除の内容は改正で変わることがあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。

わかりやすく言い換えると

つまり、「所得税は所得が多いほど税率が上がるが、住民税の所得割はだれでも一律10%。しかも去年の所得で決まる」とイメージするとラク。

要するに、住民税は所得割(一律10%)+均等割(定額)でできている。所得税のように税率が上がる累進ではなく、所得割は定率10%(道府県民税4%+市町村民税6%)。そして、前年の所得をもとに課税される、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:所得割は一律10%の定率

①住民税の所得割は累進ではなく一律10%

②内訳は道府県民税4%+市町村民税6%

🔴 次に出る:前年の所得で課税

①住民税は前年の所得をもとに計算する

②所得税はその年の所得が対象

🟡 押さえると安定:均等割と調整控除

①均等割は所得に関係なく定額(年5,000円程度)

②所得税との人的控除の差を埋める調整控除がある


よくある間違い

「住民税の所得割も累進で税率が上がる」→ ✗  所得割は一律10%の定率。累進なのは所得税。

「住民税はその年の所得に対してかかる」→ ✗  住民税は前年の所得をもとに課税される。

「均等割は所得が多い人ほど高くなる」→ ✗  均等割は所得に関係なく定額(年5,000円程度)。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(所得割の税率)

📝 オリジナル問題 1 住民税の所得割の税率

住民税の所得割に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 住民税の所得割は所得税と同じ超過累進で、所得が増えれば増えるほど税率も上がるものとされている
  2. 住民税の所得割は一律10%の定率で、道府県民税4%と市町村民税6%を合わせたものである
  3. 住民税の所得割は所得に関係なく、だれでも同じ定額で課されるものと決められている
  4. 住民税の所得割は、所得が一定額を超えたときにだけ、例外的に課されるものとされている
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 2 です。

住民税の所得割は、一律10%の定率なのよ。内訳は道府県民税4%+市町村民税6%なのね。所得税のような累進ではないのよ。

選択肢1は「累進」、選択肢3は「定額」、選択肢4は「一定額超だけ」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1累進ではなく定率10%
2一律10%(4%+6%)で正しい
3定額は均等割のほう
4所得割は所得に応じてかかる

オリジナル問題2(いつの所得に課税するか)

📝 オリジナル問題 2 住民税の課税の対象

住民税の課税の対象に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 住民税は、その年に得ている所得に対して、その年のうちにまとめて課税されるものとされる
  2. 住民税は、これから先に得る予定の所得を見積もって、先に課税されるものと決められている
  3. 住民税は、所得とはまったく関係なく、住んでいる年数の長さだけで税額が決まるものである
  4. 住民税は、前年の所得をもとに課税され、所得割と均等割を合わせて納めるものとされている
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 4 です。

住民税は、前年の所得をもとに課税されて、所得割と均等割を合わせて納めるのよ。去年の所得で決まるのがポイントなのね。

選択肢1は「その年の所得」、選択肢2は「先に見積もって」、選択肢3は「住んでいる年数」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1前年の所得が対象
2予定額ではなく前年の実績
3所得をもとに計算する
4前年所得・所得割+均等割で正しい

オリジナル問題3(均等割)

📝 オリジナル問題 3 住民税の均等割

住民税の均等割に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 均等割は所得が多い人ほど高くなり、所得が少ない人ほど安くなるものと決められている
  2. 均等割は、所得割を納めた人は重ねて納める必要がなく、いっさい課されないものとされている
  3. 均等割は所得の大小に関係なく、だれでも同じ定額(年5,000円程度)で課されるものである
  4. 均等割は、住民税ではなく所得税の一部として、国に納めるものと決められているものとされている
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 3 です。

均等割は、所得の大小に関係なく、だれでも同じ定額(年5,000円程度)で課されるのよ。所得に応じて変わるのは所得割のほうなのね。

選択肢1は「所得で変わる」、選択肢2は「所得割を納めれば不要」、選択肢4は「国に納める所得税」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1均等割は定額
2所得割とは別に納める
3定額(年5,000円程度)で正しい
4地方に納める住民税の一部

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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