ESG投資アドバイスとは(全体像)
ESG投資(環境・社会・ガバナンスを考える投資)の中身はESG・SDGs投資でまとめている。ここで見るのは、FPがそれを顧客にどうアドバイスするかという実務だ。
押さえるのは、顧客の価値観を運用提案に反映することと、SRI・インパクト投資・SDGs投資といった選択肢を示すこと。そして、決めるのは顧客で、FPは押しつけない。ここがFP2級で問われる。
詳しく:価値観の反映と選択肢
ここが記事の心臓部。提示する選択肢を表で押さえる。
価値観に合わせた投資の選択肢
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| SRI(社会的責任投資) | 社会的な責任を重視する企業に投資する |
| インパクト投資 | 利益とともに、社会的・環境的な成果をめざす投資 |
| SDGs投資 | SDGsの達成に貢献する企業や事業に投資する |
ポイントは、ESG投資アドバイスが顧客の価値観を運用提案に反映するものだということ。「環境を大事にしたい」「社会に役立つ使い方をしたい」といった顧客の思いを、運用の方針に活かす。
そのために、SRI(社会的責任投資)・インパクト投資・SDGs投資などを選択肢として示す。SRIは社会的責任を重視する企業に投資し、インパクト投資は利益とともに社会的・環境的な成果をめざす。どれを選ぶかは顧客しだいで、FPは押しつけず、価値観に合った選択肢を示すのが実務だ。考え方は状況で変わるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「顧客の価値観を運用に反映し、SRI・インパクト投資・SDGs投資などの選択肢を示す」とイメージするとラク。
要するに、ESG投資アドバイスは価値観を反映した選択肢を示し、決めるのは顧客、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:価値観の反映
①顧客の価値観を運用提案に反映する
②環境や社会への思いを運用方針に活かす
🔴 次に出る:示す選択肢
①SRI(社会的責任投資)・インパクト投資
②SDGsの達成に貢献するSDGs投資
🟡 押さえると安定:FPの姿勢
①決めるのは顧客で、FPは押しつけない
②価値観に合った選択肢を示す
よくある間違い
①「ESG投資アドバイスは、顧客の価値観を考えなくてよい」→ ✗ 顧客の価値観を運用提案に反映するのがESG投資アドバイス。
②「選択肢はSRIだけで、ほかの方法はない」→ ✗ インパクト投資やSDGs投資など、複数の選択肢がある。
③「投資先は、FPが顧客に押しつけて決める」→ ✗ 決めるのは顧客。FPは価値観に合った選択肢を示す。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(価値観の反映)
ESG投資アドバイスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ESG投資アドバイスは、顧客の価値観を運用提案に反映する手法のことである
- ESG投資アドバイスは、顧客の価値観をいっさい考えないものとされているのである
- 運用提案には、顧客の思いを反映してはいけないものと決められているのである
- ESG投資アドバイスは、投資とはいっさい関係がないものと決められているのだ
解答は 1 である。
ESG投資アドバイスは、顧客の価値観を運用提案に反映する手法のことじゃ。環境や社会への思いを運用に活かすのじゃ。
選択肢2の「価値観を考えない」、選択肢3の「思いを反映してはいけない」、選択肢4の「投資と関係ない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 顧客の価値観を反映する手法で正しい |
| 2 | ✗ | 価値観を反映する |
| 3 | ✗ | 顧客の思いを反映する |
| 4 | ✗ | 投資の提案に関わる |
オリジナル問題2(示す選択肢)
ESG投資アドバイスで示す選択肢に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 選択肢はSRIだけで、ほかの方法はいっさいないものと決められているのである
- インパクト投資やSDGs投資は、選択肢にはいっさい含めないものとされているのだ
- 選択肢は何もなく、FPが提示できるものはいっさいないとされているのである
- SRI・インパクト投資・SDGs投資などを選択肢として顧客に示すことができる
解答は 4 である。
SRI・インパクト投資・SDGs投資などを選択肢として示すことができる。価値観に合うものを選んでもらうのじゃ。
選択肢1の「SRIだけ」、選択肢2の「含めない」、選択肢3の「何もない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 複数の選択肢がある |
| 2 | ✗ | これらも選択肢に含む |
| 3 | ✗ | 複数の選択肢を示せる |
| 4 | ✓ | SRI・インパクト・SDGs投資を示すで正しい |
オリジナル問題3(FPの姿勢)
ESG投資アドバイスでのFPの姿勢に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 投資先は、FPが顧客に押しつけて決めるものと決められているものとされている
- 決めるのは顧客で、FPは押しつけず価値観に合った選択肢を示していくのがよい
- 顧客の価値観は無視して、FPが好きな投資先を選ぶものとされているのである
- 投資先はFPだけで決め、顧客は関与できないものと決められているのである
解答は 2 である。
決めるのは顧客で、FPは押しつけず価値観に合った選択肢を示すのがよい。主役は顧客なのじゃ。
選択肢1の「押しつけて決める」、選択肢3の「価値観を無視」、選択肢4の「FPだけで決める」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 決めるのは顧客 |
| 2 | ✓ | 顧客が決め・FPは選択肢を示すで正しい |
| 3 | ✗ | 顧客の価値観を反映する |
| 4 | ✗ | 顧客が選んで決める |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 ESG投資アドバイスは顧客の価値観を運用提案に反映する手法。
- 🔴 示す選択肢はSRI(社会的責任投資)・インパクト投資・SDGs投資など。
- 🟡 決めるのは顧客。FPは押しつけず、価値観に合った選択肢を示す。
次に学ぶ
- ESG・SDGs投資 ── ESGの3要素やSDGsの意味など、土台になる考え方を押さえられる。
- 資産運用のケーススタディ ── 価値観も含めて運用方針を立てる進め方。あわせて押さえられる。
執筆: SikakuQuest編集部