特約とは(全体像)
特約は、ベースになる保険(主契約)に追加でつける保障のこと。たとえば終身保険を主契約にして、そこに入院特約やがん特約をつける、というように使う。
押さえるのは、特約は単独では契約できないこと。あくまで主契約とセットで成り立つオプションで、主契約をやめると特約も終わる。種類はたくさんあり、それぞれ覚えておきたいものがある。
詳しく:主な特約
ここが記事の心臓部。代表的な特約を整理する。
代表的な特約
| 特約 | 中身 |
|---|---|
| 入院特約 | 入院したときに給付金が出る |
| がん特約 | がんと診断・治療されたときに給付金が出る |
| 先進医療特約 | 先進医療を受けたときの費用に備える |
| 三大疾病保障特約 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中になったときに保険金が出る |
| 指定代理請求特約 | 本人が請求できないとき、指定した代理人が請求できる |
| リビングニーズ特約 | 余命6か月以内と診断されたとき、死亡保険金を生前に前払いで受け取れる |
整理のコツは2つ。
①特約は主契約に付帯する。単独では契約できず、主契約があって初めて付けられる。主契約が終われば特約も終わる。
②リビングニーズ特約は余命6か月以内。余命6か月以内と診断されたとき、死亡保険金の全部または一部を、亡くなる前に前払いで受け取れる。
なお、特約の内容は会社や商品で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり特約は、「主契約というベースに、あとから付けるトッピング」だとイメージするとラク。トッピングだけは注文できない(単独契約できない)。
要するに、入院・がん・先進医療・三大疾病保障など、必要な保障を主契約に付け足せる。なかでも覚えたいのがリビングニーズ特約。余命6か月以内と診断されたとき、本来は亡くなったときに出る死亡保険金を、生きているうちに前払いで受け取れる。
ひっかけは「特約だけで契約できる」という思い込み。特約は主契約とセット、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:特約は単独で契約できない
①特約は主契約に付帯するオプション
②主契約があって初めて成り立つ(主契約が終われば特約も終わる)
🔴 次に出る:リビングニーズ特約
①余命6か月以内と診断されたとき
②死亡保険金を生前に前払いで受け取れる
🟡 押さえると安定:いろいろな特約
①入院・がん・先進医療・三大疾病保障など
②指定代理請求特約は本人が請求できないとき代理人が請求
よくある間違い
①「特約は単独でも契約できる」→ ✗ 特約は主契約に付帯するもの。単独では契約できない。
②「リビングニーズ特約は余命1年以内」→ ✗ 余命6か月以内と診断されたときに前払いで受け取れる。
③「リビングニーズ特約は亡くなった後にしか受け取れない」→ ✗ 生きているうちに、死亡保険金を前払いで受け取れる。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(特約の付帯)
保険の特約に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 特約は主契約とは関係なく、それだけで単独で契約できるものと決められている
- 特約は主契約に付けて保障を追加するもので、特約だけを単独で契約することはできないのだ
- 特約を付けると、もとの主契約はその場でいっさい効力をなくしてしまうものとされている
- 特約は保障を追加するものではなく、主契約の保障をかえって減らすためのものとされている
解答は 2 だよ。
特約は主契約に付けて保障を追加するもので、特約だけを単独で契約することはできないんだ。主契約があって初めて成り立つよ。
選択肢1は「単独で契約できる」、選択肢3は「主契約が効力をなくす」、選択肢4は「保障を減らす」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 特約は単独で契約できない |
| 2 | ✓ | 主契約に付帯し単独契約できず正しい |
| 3 | ✗ | 主契約は効力を失わない |
| 4 | ✗ | 保障を追加するもの |
オリジナル問題2(リビングニーズ特約)
リビングニーズ特約に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- リビングニーズ特約は、健康なうちでも死亡保険金の2倍もの額を前払いで受け取れるものとされている
- リビングニーズ特約は、入院したときにだけ給付金が出る特約であると決められている
- リビングニーズ特約は、余命6か月以内と診断されたときに死亡保険金を生前に前払いで受け取れる
- リビングニーズ特約は、亡くなった後にしか保険金を受け取れない特約であるものとされている
解答は 3 だよ。
リビングニーズ特約は、余命6か月以内と診断されたときに、死亡保険金を生前に前払いで受け取れるんだ。生きているうちに受け取れるのが特徴だよ。
選択肢1は「健康なうちに2倍」、選択肢2は「入院時だけ」、選択肢4は「亡くなった後にしか受け取れない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 余命6か月以内が条件で2倍ではない |
| 2 | ✗ | 入院特約とは別もの |
| 3 | ✓ | 余命6か月以内・生前前払いで正しい |
| 4 | ✗ | 生きているうちに受け取れる |
オリジナル問題3(特約の種類)
保険の特約の種類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 特約には、入院・がん・先進医療・三大疾病保障・指定代理請求といった、さまざまな種類がある
- 特約は死亡保障を付ける特約だけで、医療や先進医療に関する特約は存在しないものとされている
- 特約は入院特約の1種類しかなく、がんや先進医療に備える特約はいっさいないものとされている
- 特約はすべて同じ内容で、どれを付けても保障の中身は変わらないものと決められている
解答は 1 だよ。
特約には、入院・がん・先進医療・三大疾病保障・指定代理請求など、さまざまな種類があるんだ。必要な保障を選んで付けられるよ。
選択肢2は「医療の特約がない」、選択肢3は「入院特約だけ」、選択肢4は「どれも同じ内容」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | さまざまな種類があり正しい |
| 2 | ✗ | 医療に関する特約もある |
| 3 | ✗ | がんや先進医療の特約もある |
| 4 | ✗ | 特約ごとに内容が違う |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 特約は単独で契約できない。主契約に付帯するオプションで、主契約があって初めて成り立つ。
- 🔴 リビングニーズ特約。余命6か月以内と診断されたとき、死亡保険金を生前に前払いで受け取れる。
- 🟡 いろいろな特約。入院・がん・先進医療・三大疾病保障・指定代理請求など、種類は多彩。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部