定期保険の種類とは(全体像)
定期保険は、決めた期間(10年・60歳までなど)だけ保障し、満期保険金がないかわりに保険料が割安な保険。シンプルな「保険金額が一定」のタイプが基本だけれど、それを応用した商品がいくつもある。
押さえるのは、保険金額の動き方や受け取り方がタイプで違うこと。減るもの、増えるもの、毎月もらうもの、長く続くもの——この違いがFP2級でよく問われる。
詳しく:4つのタイプ
ここが記事の心臓部。主なタイプは4つ。
定期保険の主なタイプ
| タイプ | 中身 |
|---|---|
| 逓減定期保険 | 時間とともに保険金額が減っていく(必要保障額の減少に合わせやすい) |
| 逓増定期保険 | 時間とともに保険金額が増えていく |
| 収入保障保険 | 死亡時に保険金を毎月の年金形式(月額)で受け取る |
| 長期平準定期保険 | 保障期間が長く、保険料が一定(平準)。解約返戻金が貯まりやすい |
整理のコツは2つ。
①保険金額の動き方が違う。逓減は減る、逓増は増える、収入保障は毎月の年金形式で受け取る。「どれも保険金額が一定」ではない。
②長期平準定期は保険料が一定・解約返戻金が貯まりやすい。長く続く定期保険で、途中で解約したときに戻るお金が比較的多い。
なお、商品の細かい内容は会社で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり定期保険の種類は、「保障の“形”を、必要に合わせて変えたバリエーション」だとイメージするとラク。
要するに、逓減定期は時間とともに保険金額が減るタイプ(子どもの成長などで必要な保障が減るのに合わせやすい)、逓増定期は逆に増えるタイプ。収入保障保険は、もしものとき一時金ではなく毎月の給料のように年金形式で受け取るタイプ。長期平準定期は、保険料が一定で長く続き、解約返戻金が貯まりやすいタイプ。
ひっかけは「定期保険はどれも保険金額が一定」という思い込み。タイプで動き方が違う、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:逓減・逓増と収入保障
①逓減定期=保険金額が減る/逓増定期=保険金額が増える
②収入保障保険=死亡時に毎月の年金形式で受け取る
🔴 次に出る:長期平準定期
①保障期間が長く、保険料が一定(平準)
②解約返戻金が貯まりやすい
🟡 押さえると安定:どれも一定ではない
①「定期保険はどれも保険金額が一定」は誤り
②タイプによって動き方や受け取り方が違う
よくある間違い
①「定期保険はどのタイプも保険金額が一定」→ ✗ 逓減は減る、逓増は増えるなど、タイプで動き方が違う。
②「収入保障保険は一時金でしか受け取れない」→ ✗ 死亡時に毎月の年金形式(月額)で受け取るタイプ。
③「逓減定期は保険金額が増えていく」→ ✗ 逓減定期は保険金額が減っていく。増えるのは逓増定期。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(逓減定期と逓増定期)
逓減定期保険と逓増定期保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 逓減定期保険も逓増定期保険も、保険金額は最初から最後までいっさい変わらないものとされている
- 逓減定期保険は時間とともに保険金額が減っていき、逓増定期保険は時間とともに保険金額が増える
- 逓減定期保険は保険金額が増えていき、逓増定期保険は保険金額が減っていくものとされている
- 逓減定期保険も逓増定期保険も、保険金額が毎年かならず2倍ずつ増えていくものとされている
解答は 2 だよ。
逓減定期保険は時間とともに保険金額が減り、逓増定期保険は時間とともに保険金額が増えるんだ。名前のとおりだよ。
選択肢1は「変わらない」、選択肢3は2つの説明が逆、選択肢4は「2倍ずつ増える」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 保険金額は変わる |
| 2 | ✓ | 逓減は減る・逓増は増えるで正しい |
| 3 | ✗ | 2つの説明が入れ替わっている |
| 4 | ✗ | 2倍ずつ増えるわけではない |
オリジナル問題2(収入保障保険)
収入保障保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 収入保障保険は、契約者が生きているあいだ毎月の保険料がいっさいかからないものとされている
- 収入保障保険は、死亡したときに保険金をいっさい受け取れない制度であるものとされている
- 収入保障保険は、保険金を一括の一時金でしか受け取れず、毎月の受け取りはできないものとされる
- 収入保障保険は、死亡したときに保険金を毎月の年金形式(月額)で受け取るタイプの保険である
解答は 4 だよ。
収入保障保険は、死亡したときに保険金を毎月の年金形式(月額)で受け取るタイプの保険なんだ。残された家族が、給料のように受け取れるんだよ。
選択肢1は「保険料がかからない」、選択肢2は「受け取れない」、選択肢3は「一時金でしか受け取れない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 保険料はかかる |
| 2 | ✗ | 死亡時に保険金を受け取れる |
| 3 | ✗ | 毎月の年金形式で受け取る |
| 4 | ✓ | 月額で受け取るタイプで正しい |
オリジナル問題3(長期平準定期保険)
長期平準定期保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 長期平準定期保険は、保障期間が長く保険料が一定であり、解約返戻金が貯まりやすい定期保険である
- 長期平準定期保険は、保障期間がきわめて短く、解約返戻金がいっさい貯まっていかないものとされている
- 長期平準定期保険は、保険料が毎年大きく変わり続けて安定しないものと決められている
- 長期平準定期保険は、満期になると必ず保険金額の2倍が満期保険金として戻るものとされている
解答は 1 だよ。
長期平準定期保険は、保障期間が長く保険料が一定で、解約返戻金が貯まりやすい定期保険なんだ。
選択肢2は「期間が短く返戻金が貯まらない」、選択肢3は「保険料が変わり続ける」、選択肢4は「満期保険金が戻る」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 期間が長く保険料一定・返戻金が貯まり正しい |
| 2 | ✗ | 保障期間は長い |
| 3 | ✗ | 保険料は一定(平準) |
| 4 | ✗ | 定期保険に満期保険金はない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 逓減・逓増と収入保障。逓減は保険金額が減る、逓増は増える、収入保障は毎月の年金形式で受け取る。
- 🔴 長期平準定期。保障期間が長く保険料が一定で、解約返戻金が貯まりやすい。
- 🟡 どれも一定ではない。タイプによって保険金額の動き方や受け取り方が違う。
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執筆: SikakuQuest編集部