契約内容変更とは(全体像)
保険料の支払いがきつくなったとき、すぐに解約すると保障がなくなってしまう。でも、解約の前に、契約の中身を変えて続ける方法がある。これが契約内容変更。
押さえるのは、選択肢が「解約だけ」ではないこと。減額・払済保険・延長保険・転換という方法があり、状況に応じて選べる。とくに払済保険と延長保険の違いがFP2級でよく問われる。
詳しく:4つの方法
ここが記事の心臓部。主な方法は4つ。
契約内容変更の4つの方法
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| 減額 | 保険金額を減らして、保険料の払込は続ける |
| 払済保険 | 以後の払込をやめ、その時点の解約返戻金で、保険金額を減らした保険にする(期間はそのまま) |
| 延長保険 | 以後の払込をやめ、保険金額はそのままで、保障期間を短くする |
| 転換 | 今の契約を下取りに出して、新しい契約に移行する |
とくに大事なのが、払済保険と延長保険の違い。
払済保険と延長保険のちがい
| 払済保険 | 延長保険 | |
|---|---|---|
| 保険金額 | 減る | そのまま |
| 保障期間 | そのまま | 短くなる |
整理のコツは2つ。
①選択肢は4つ。「解約しかない」ではなく、減額・払済保険・延長保険・転換から選べる。
②払済は金額を減らす・延長は期間を短くする。どちらも以後の払込はやめるが、減るものが違う。払済は保険金額、延長は保障期間。
なお、扱いは会社や商品で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり契約内容変更は、「解約する前に、契約を作り変えて続けるための選択肢」だとイメージするとラク。
要するに、減額は保険金額を減らして払込を軽くする方法、転換は新しい契約に乗り換える方法。そして混同しやすいのが払済保険と延長保険。払済保険は「保険金額を減らす(期間はそのまま)」、延長保険は「保険金額そのまま(期間を短くする)」。
ひっかけは「払済と延長は同じようなもの」という思い込み。減るものが違う(払済=金額、延長=期間)、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:払済保険と延長保険の違い
①払済保険=保険金額が減る(期間はそのまま)
②延長保険=保険金額そのまま(期間が短くなる)
🔴 次に出る:選択肢は4つ
①減額・払済保険・延長保険・転換
②「解約だけ」ではない
🟡 押さえると安定:減額と転換
①減額=保険金額を減らして払込を続ける
②転換=今の契約を下取りに新しい契約へ移行
よくある間違い
①「保険料がきついときは解約しか選べない」→ ✗ 減額・払済保険・延長保険・転換という選択肢がある。
②「払済保険は保険金額がそのまま」→ ✗ 払済保険は保険金額が減る(期間はそのまま)。
③「延長保険は保険金額が減る」→ ✗ 延長保険は保険金額そのままで、保障期間が短くなる。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(払済保険)
契約内容変更のうち払済保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 払済保険は、以後の保険料の払込をやめると、その時点で保険金額を減らした保険にするものである
- 払済保険は、以後も保険料を払い続けたうえで、保険金額をかえって大きく増やすものとされている
- 払済保険は、保険金額をそのままにして保障期間だけを短くするものと決められている
- 払済保険は、保険料を払えば保険金額が毎月増えていく制度であると法律で決められている
解答は 1 だよ。
払済保険は、以後の保険料の払込をやめて、保険金額を減らした保険にするものなんだ。保障期間はそのままだよ。
選択肢2は「払い続けて増やす」、選択肢3は「期間を短くする」(それは延長保険)、選択肢4は「保険金額が毎月増える」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 払込をやめ保険金額を減らし正しい |
| 2 | ✗ | 払込はやめる |
| 3 | ✗ | 期間を短くするのは延長保険 |
| 4 | ✗ | 保険金額が毎月増えるわけではない |
オリジナル問題2(延長保険)
契約内容変更のうち延長保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 延長保険は、以後も保険料をずっと払い続けて、保障期間をかえって長くのばすものと決められている
- 延長保険は、保険金額を減らすかわりに、保障期間をそのまま変えずに続けるものとされている
- 延長保険は、保険金額をそのままにして、以後の払込をやめたうえで保障期間を短くするものである
- 延長保険は、保険金額も保障期間もどちらもかえって大きくなる制度であるものとされている
解答は 3 だよ。
延長保険は、保険金額をそのままにして、以後の払込をやめ、保障期間を短くするものなんだ。払済保険とは逆だよ。
選択肢1は「払い続けて期間をのばす」、選択肢2は「期間はそのまま」、選択肢4は「どちらも大きくなる」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 払込はやめる |
| 2 | ✗ | 期間が短くなる |
| 3 | ✓ | 保険金額そのまま・期間短縮で正しい |
| 4 | ✗ | 金額も期間も大きくはならない |
オリジナル問題3(選択肢の種類)
保険料が負担になったときの契約内容変更に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 保険料の負担が重くなったときに選べるのは解約だけで、ほかの方法はいっさいないものとされている
- 契約内容変更には、減額・払済保険・延長保険・転換といった複数の方法があらかじめ用意されている
- 契約内容変更は転換の1種類しかなく、減額や払済保険といった方法はないものと決められている
- 契約内容変更はいったん始めると保障がいっさいなくなる制度であると法律で決められている
解答は 2 だよ。
契約内容変更には、減額・払済保険・延長保険・転換といった複数の方法があるんだ。「解約だけ」ではないんだよ。
選択肢1は「解約だけ」、選択肢3は「転換の1種類だけ」、選択肢4は「保障がなくなる」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 解約以外の方法がある |
| 2 | ✓ | 減額・払済・延長・転換の4つで正しい |
| 3 | ✗ | 転換だけではない |
| 4 | ✗ | 保障を続けるための方法 |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 払済保険と延長保険の違い。払済は保険金額が減る(期間そのまま)、延長は保険金額そのまま(期間が短くなる)。
- 🔴 選択肢は4つ。減額・払済保険・延長保険・転換。解約だけではない。
- 🟡 減額と転換。減額は保険金額を減らして払込を続ける、転換は新しい契約に移行する。
次に学ぶ
- 契約者貸付 ── 契約を続けたまま資金を用意するしくみ。続ける工夫をセットで押さえられる。
- 保険料の払込猶予期間 ── 払込が遅れても待ってくれる期間。契約を守るしくみの流れがわかる。
執筆: SikakuQuest編集部