契約者貸付とは(全体像)
保険を続けていると、解約したときに戻ってくるお金(解約返戻金)が少しずつ貯まっていく。その解約返戻金を担保のように使って、保険会社からお金を借りられるのが契約者貸付。
ポイントは、契約を解約しなくてよいこと。解約してしまうと保障がなくなるが、契約者貸付なら契約を続けたまま資金を借りられる。ただし、これは借り入れなので利息がつく。
詳しく:借りられる範囲と利率
ここが記事の心臓部。契約者貸付のポイントを整理する。
契約者貸付のポイント
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 借りられる範囲 | 解約返戻金のおおむね70〜90%まで |
| 契約への影響 | 契約は解約せずに続けられる(保障も続く) |
| 利率 | 保険会社所定の利率(一般に年3〜5%程度)で利息がつく |
整理のコツは2つ。
①解約せずに借りられる。解約返戻金の範囲内(おおむね70〜90%)で、契約を続けたまま資金を借りられる。保障もそのまま続く。
②利息がつく(無利息ではない)。保険会社所定の利率(一般に年3〜5%程度)で利息がつく。「タダで借りられる」「とても低い利率」ではない、と押さえる。
なお、利率や範囲は会社や商品で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり契約者貸付は、「保険を続けたまま、貯まった解約返戻金を担保にお金を借りられるしくみ」だとイメージするとラク。
要するに、急にお金が必要なときでも、保険を解約しないで、解約返戻金の範囲内(おおむね70〜90%)で借りられる。だから保障は続く。ただし、これは借り入れなので利息がつく(一般に年3〜5%程度)。
ひっかけは「契約者貸付は無利息」「すごく低い利率」という思い込み。利息はきちんとつく、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:利息がつく(無利息ではない)
①保険会社所定の利率(一般に年3〜5%程度)で利息がつく
②「タダ」「とても低い利率」ではない
🔴 次に出る:解約せずに借りられる
①解約返戻金のおおむね70〜90%まで借りられる
②契約を続けたまま資金を用意できる(保障も続く)
🟡 押さえると安定:解約返戻金を使うしくみ
①貯まった解約返戻金を担保のように使う
②保険を解約しないで資金調達できるのが利点
よくある間違い
①「契約者貸付は無利息で借りられる」→ ✗ 保険会社所定の利率(一般に年3〜5%程度)で利息がつく。
②「契約者貸付を受けると契約は解約になる」→ ✗ 契約を解約せずに続けたまま借りられる。
③「解約返戻金がなくても借りられる」→ ✗ 借りられるのは解約返戻金のおおむね70〜90%まで。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(利息の有無)
契約者貸付の利息に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 契約者貸付は無利息で借りられる制度で、いくら借りても利息はいっさいつかないものとされている
- 契約者貸付は借りた金額が利息とともに増えることはなく、返すときも同額でよいものとされている
- 契約者貸付は保険会社からの借り入れであるため、保険会社所定の利率で所定の利息がつくのである
- 契約者貸付は借りるたびに保険会社からお金がもらえる制度で、契約者が得をするものとされている
解答は 3 だよ。
契約者貸付は保険会社からの借り入れであり、保険会社所定の利率(一般に年3〜5%程度)で利息がつくんだ。無利息ではないんだよ。
選択肢1は「無利息」、選択肢2は「同額でよい」、選択肢4は「お金がもらえて得をする」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 所定の利率で利息がつく |
| 2 | ✗ | 利息がつくので同額ではない |
| 3 | ✓ | 借り入れで利息がついて正しい |
| 4 | ✗ | お金がもらえる制度ではない |
オリジナル問題2(借りられる範囲)
契約者貸付で借りられる範囲に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 契約者貸付は、解約返戻金の有無に関係なく、いくらでも無制限に借りられるものとされている
- 契約者貸付は、解約返戻金がいっさいなくても、保険金の額まで自由に借りられるものとされている
- 契約者貸付は、借りるためにいったん保険を解約しなければならないものと決められている
- 契約者貸付は、解約返戻金のおおむね70〜90%までを、契約を続けたままで借りることができる
解答は 4 だよ。
契約者貸付は、解約返戻金のおおむね70〜90%までを、契約を続けたまま借りられるんだ。解約しなくていいんだよ。
選択肢1は「無制限に借りられる」、選択肢2は「保険金の額まで」、選択肢3は「いったん解約が必要」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 借りられるのは解約返戻金の範囲内 |
| 2 | ✗ | 範囲は解約返戻金のおおむね70〜90% |
| 3 | ✗ | 解約せずに借りられる |
| 4 | ✓ | 70〜90%まで契約継続で借りられ正しい |
オリジナル問題3(自動振替貸付との違い)
契約者貸付と自動振替貸付の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 契約者貸付は契約者が必要なときに自分から借りるもので、自動振替貸付は保険料の不払い時に自動で立て替える
- 契約者貸付も自動振替貸付も、契約者の意思とは関係なくいっさい使えないものとされている
- 契約者貸付は保険料の不払い時に自動で立て替えるもので、自動振替貸付は契約者が自分から借りるものとされる
- 契約者貸付も自動振替貸付も、どちらも無利息でお金を受け取れる制度であると決められている
解答は 1 だよ。
契約者貸付は契約者が必要なときに自分から借りるもの、自動振替貸付は保険料の不払い時に自動で立て替えるものなんだ。動き方が違うんだよ。
選択肢2は「いっさい使えない」、選択肢3は2つの説明が逆、選択肢4は「どちらも無利息」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 自分から借りる/自動で立て替えで正しい |
| 2 | ✗ | どちらも利用できる制度 |
| 3 | ✗ | 2つの説明が入れ替わっている |
| 4 | ✗ | どちらも利息がつく |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 利息がつく(無利息ではない)。保険会社所定の利率(一般に年3〜5%程度)。
- 🔴 解約せずに借りられる。解約返戻金のおおむね70〜90%まで、契約を続けたまま。
- 🟡 解約返戻金を使うしくみ。保険を解約しないで資金調達できるのが利点。
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執筆: SikakuQuest編集部