不動産所得と青色申告特別控除とは?控除の3段階と事業的規模

公開: 更新: カテゴリ: タックスプランニング

30秒で結論

不動産所得と青色申告特別控除とは(全体像)

不動産を貸して得る家賃などは、不動産所得になる。青色申告をすると、所得から一定額を引ける青色申告特別控除が受けられる。その金額は、条件によって3段階に分かれる。

押さえるのは、控除の3段階と条件、そして事業的規模の目安。65万円・55万円・10万円のどれになるかは、簿記の方法や申告のしかたで決まる。ここがFP2級でよく問われる。


詳しく:控除の3段階と事業的規模

ここが記事の心臓部。まず、青色申告特別控除の3段階。

青色申告特別控除の3段階

控除額主な条件
65万円事業的規模+複式簿記+期限内申告+e-Taxか電子帳簿保存
55万円事業的規模+複式簿記+期限内申告(書面)
10万円それ以外(簡易簿記や非事業的規模など)

そして、事業的規模の目安。

事業的規模の目安

項目中身
5棟10室貸家5棟または貸間10室が目安
専従者給与事業的規模なら青色専従者給与も使える

整理のコツは、まず65万円は電子の要件が必要だと押さえること。事業的規模・複式簿記・期限内申告に加えて、e-Taxか電子帳簿保存が必要。これがなく書面で申告すると55万円。簿記が簡易だったり非事業的規模だったりすると10万円。次に事業的規模は5棟10室が目安。

なお、要件や金額は改正で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまり青色申告特別控除は、「条件をどこまで満たすかで、65万円・55万円・10万円に分かれる控除」だとイメージするとラク。

要するに、65万円は、事業的規模で複式簿記、期限内申告、そしてe-Taxか電子帳簿保存まで満たしたとき。電子のところを満たさず書面で申告すると55万円。簿記が簡易だったり、貸している規模が小さい(非事業的規模)と10万円。事業的規模かどうかは5棟10室が目安で、事業的規模なら青色専従者給与も使える。

ひっかけは「65万円の控除は、書面で申告しても受けられる」という思い込み。65万円にはe-Taxか電子帳簿保存が必要、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:65万円には電子が必要

①事業的規模+複式簿記+期限内申告に加えて

②e-Taxか電子帳簿保存が必要

🔴 次に出る:55万円と10万円

①書面で申告すると55万円

②簡易簿記や非事業的規模なら10万円

🟡 押さえると安定:事業的規模

①5棟10室が目安

②事業的規模なら青色専従者給与も使える


よくある間違い

「65万円の控除は、書面で申告しても受けられる」→ ✗  65万円には、e-Taxか電子帳簿保存が必要。書面だと55万円。

「青色申告特別控除は、つねに10万円で決まっている」→ ✗  条件によって65万円・55万円・10万円に分かれる。

「事業的規模かどうかは、いっさい目安がない」→ ✗  事業的規模は、5棟10室が目安。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(65万円の要件)

📝 オリジナル問題 1 65万円控除の要件

青色申告特別控除の65万円に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 65万円の控除は、書面で申告しても必ず受けられるものとされている
  2. 65万円の控除は、簡易簿記でも受けられるものと決められている
  3. 65万円には、複式簿記に加えe-Taxか電子帳簿保存が必要である
  4. 65万円の控除は、申告とはまったく関係なく受けられるものである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 3 です。

65万円には、事業的規模・複式簿記・期限内申告に加えて、e-Taxか電子帳簿保存が必要なのよ。電子のところが決め手なのね。

選択肢1は「書面でも必ず」、選択肢2は「簡易簿記でも」、選択肢4は「申告と関係ない」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1書面だと55万円
2複式簿記が必要
3電子の要件が必要で正しい
4期限内申告が必要

オリジナル問題2(控除の3段階)

📝 オリジナル問題 2 控除の3段階

青色申告特別控除の金額に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 青色申告特別控除は、条件にかかわらずつねに10万円であるとされている
  2. 青色申告特別控除は、条件で65万円・55万円・10万円に分かれる
  3. 青色申告特別控除は、金額という考え方がいっさいないものである
  4. 青色申告特別控除は、つねに65万円で固定されているものである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 2 です。

青色申告特別控除は、条件によって65万円・55万円・10万円に分かれるのよ。満たす条件で変わるのね。

選択肢1は「つねに10万円」、選択肢3は「金額がない」、選択肢4は「つねに65万円」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
1条件で65万円や55万円もある
2条件で3段階に分かれて正しい
3金額が決まっている
4書面だと55万円など

オリジナル問題3(事業的規模)

📝 オリジナル問題 3 事業的規模の目安

不動産所得の事業的規模に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 事業的規模かどうかは、5棟10室がひとつの目安とされている
  2. 事業的規模かどうかは、いっさい目安がないものとされている
  3. 事業的規模かどうかは、貸す部屋の数とはまったく関係がない
  4. 事業的規模かどうかは、100棟1000室が目安とされているものである
タクフェア
タクフェア 解答・解説

解答は 1 です。

事業的規模かどうかは、5棟10室がひとつの目安なのよ。貸家5棟か貸間10室が目安なのね。

選択肢2は「目安がない」、選択肢3は「部屋の数と関係ない」、選択肢4は「100棟1000室」で、いずれも誤りなのよ。

選択肢判定理由
15棟10室が目安で正しい
25棟10室の目安がある
3部屋の数が目安になる
4目安は5棟10室

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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