ファクトファインディングとは(全体像)
ファクトファインディングは、直訳すると「事実(ファクト)を見つける(ファインディング)」。FPが相談者にぴったりのプランを作るには、まずその人の状況を正しく知ることが欠かせない。
押さえるのは、何を集めるか(情報の中身)と、どう集めるか(質問票・対話)。そして、情報を集めてからプランを作るという順番。情報なしにいきなり提案しないのがFP2級でよく問われる。
詳しく:集める情報と集め方
ここが記事の心臓部。集める情報を表で押さえる。
ファクトファインディングで集める情報
| 区分 | 主な内容 |
|---|---|
| 定量情報(数字) | 収入・支出、資産・負債など、金額でわかる情報 |
| 定性情報(考え方) | 将来の目標、価値観、リスクへの考え方など |
| 基本情報 | 家族構成・職業・既存の契約(保険など) |
ポイントは、数字でわかる情報(定量情報)と、考え方や目標といった情報(定性情報)の両方を集めること。収入や資産といった数字だけでは、その人が何を大事にしているかはわからない。逆に目標だけでも、実現できるかは判断できない。
集め方は、質問票(あらかじめ用意した質問)と対話(ヒアリング)が中心。こうして集めた情報が、このあとのニーズ分析やプラン作成の土台になる。情報を集める前に提案を作らないのがFP実務だ。進め方は状況で変わるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「プランの前に、その人の数字(収入・資産)と考え(目標・価値観)を、質問票や対話で集める」とイメージするとラク。
要するに、ファクトファインディングは定量と定性の両方の情報を集める、プラン作りの土台、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:情報を集めてからプラン
①プランを作る前に相談者の情報を集める
②情報なしにいきなり提案しない
🔴 次に出る:定量情報と定性情報
①定量情報は収入・支出・資産・負債など数字
②定性情報は将来の目標・価値観など考え方
🟡 押さえると安定:集め方
①質問票や対話(ヒアリング)で集める
②家族構成・職業・既存の契約なども確認
よくある間違い
①「プランを作ってから情報を集めればよい」→ ✗ 情報を集めてからプランを作る。順番が逆。
②「集めるのは収入や資産などの数字だけでよい」→ ✗ 目標や価値観などの定性情報も集める。
③「情報は集めず、FPの経験だけで提案すればよい」→ ✗ 相談者の事実(ファクト)を集めるのがファクトファインディング。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(順番)
ファクトファインディングに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- プランを作る前に相談者の必要な情報を集めるのが、ファクトファインディングである
- ファクトファインディングは、プランを作ったあとに行うものと決められているのである
- 情報は集めず、FPの経験だけで提案すればよいものと決められているものとされる
- ファクトファインディングでは、情報をいっさい集めてはいけないものとされているのだ
解答は 1 である。
プランを作る前に相談者の情報を集めるのが、ファクトファインディングじゃ。情報なしにいきなり提案はせぬ。
選択肢2の「プランのあと」、選択肢3の「経験だけ」、選択肢4の「集めてはいけない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | プラン前に情報を集めるで正しい |
| 2 | ✗ | プランより前に行う |
| 3 | ✗ | 事実を集めて判断する |
| 4 | ✗ | 情報を集めるのが目的 |
オリジナル問題2(定量と定性)
ファクトファインディングで集める情報に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 集めるのは収入や資産などの数字だけで、目標や価値観はいっさい集めないのである
- 数字でわかる情報はいっさい集めず、考え方だけを集めると決められているのだ
- 集めるのは家族構成だけで、収入や資産はいっさい集めないものとされているのである
- 収入・資産などの定量情報と、目標・価値観などの定性情報の両方をしっかり集める
解答は 4 である。
収入・資産などの定量情報と、目標・価値観などの定性情報の両方を集める。数字だけでも考えだけでも足りぬからのう。
選択肢1の「数字だけ」、選択肢2の「考え方だけ」、選択肢3の「家族構成だけ」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 定性情報も集める |
| 2 | ✗ | 定量情報も集める |
| 3 | ✗ | 収入や資産も集める |
| 4 | ✓ | 定量と定性の両方を集めるで正しい |
オリジナル問題3(集め方)
ファクトファインディングの集め方に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 情報は、質問票や対話を使わずに集めると決められているものとされているのである
- 質問票や対話(ヒアリング)を使って、相談者の情報を集めていくのが基本になる
- 情報の集め方は、相談者にいっさい質問しないことだと決められているものとされる
- 集めた情報は、プラン作成にはいっさい使わないものと決められているのである
解答は 2 である。
質問票や対話(ヒアリング)を使って、相談者の情報を集めていくのが基本じゃ。集めた情報がプランの土台になるのじゃ。
選択肢1の「質問票や対話を使わない」、選択肢3の「質問しない」、選択肢4の「プランに使わない」は、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 質問票や対話で集める |
| 2 | ✓ | 質問票・対話で集めるで正しい |
| 3 | ✗ | 質問して聞き取る |
| 4 | ✗ | プランの土台に使う |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 ファクトファインディングはプランを作る前に相談者の情報を集めること。
- 🔴 定量情報(収入・資産など数字)と定性情報(目標・価値観など)の両方を集める。
- 🟡 集め方は質問票や対話。集めた情報がニーズ分析やプラン作成の土台になる。
次に学ぶ
- ニーズ分析手法 ── 集めた情報から本当の課題(ニーズ)を引き出す手法。次のステップになる。
- マネープラン6ステップ ── 情報収集が位置づく相談プロセス全体の流れ。あわせて押さえられる。
執筆: SikakuQuest編集部