デリバティブとは?3つの類型

公開: 更新: カテゴリ: 金融資産運用

30秒で結論

デリバティブとは(全体像)

デリバティブは、株や債券、金利、為替といった「もとになる資産」の値動きを使った取引。リスクを避けたり(ヘッジ)、値動きをねらって利益を出したり(投機)するために使われる。

押さえるのは、3つの類型の区別。将来の売買を約束する先物、売買の権利を売り買いするオプション、金利や通貨を交換するスワップ。それぞれ何をする取引かを区別することがFP2級でよく問われる。


詳しく:3つの類型

ここが記事の心臓部。3つの類型を整理する。

デリバティブの3類型

類型中身
先物将来の売買を、今のうちに約束する取引
オプション売買の権利を売り買いする取引
スワップ金利や通貨を交換する取引

そして、オプションのコールとプット。

オプションのコールとプット

種類中身
コール買う権利
プット売る権利

整理のコツは、3つを「約束・権利・交換」で覚えること。先物は将来の売買を今約束する取引。オプションは売買の権利を売り買いする取引で、買う権利がコール、売る権利がプット。スワップは金利や通貨を交換する取引。どれもヘッジや投機に使う。

なお、用語の問われ方は試験で変わることがある。受験する年度の最新の出題傾向もあわせて見ておくとよい。

わかりやすく言い換えると

つまりデリバティブは、「もとになる資産の値動きを使った、3つのタイプの取引」だとイメージするとラク。

要するに、先物は「来月この値段で売買する」と将来の売買を今のうちに約束する取引。オプションは「買う・売る権利」そのものを売り買いする取引で、買う権利がコール、売る権利がプットスワップは、固定金利と変動金利、円とドルなど、金利や通貨を交換する取引。どれも、リスクを避けたり値動きをねらったりするために使う。

ひっかけは「コールは売る権利、プットは買う権利」という思い込み。コールが買う権利、プットが売る権利、と押さえておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:3つの類型の区別

①先物は将来の売買を約束、スワップは交換

②オプションは権利の売り買い

🔴 次に出る:コールとプット

①コールは買う権利

②プットは売る権利

🟡 押さえると安定:使う目的

①リスクを避けるヘッジ

②値動きをねらう投機


よくある間違い

「オプションのコールは、売る権利のことである」→ ✗  コールは買う権利。売る権利はプット。

「スワップは、将来の売買を今のうちに約束する取引である」→ ✗  それは先物。スワップは金利や通貨を交換する取引。

「デリバティブは、もとになる資産とはいっさい関係がない」→ ✗  デリバティブは、もとになる資産の値動きを使った取引。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(オプションのコールとプット)

📝 オリジナル問題 1 コールとプット

オプションに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. オプションのコールは買う権利、プットは売る権利のことである
  2. オプションのコールは売る権利、プットは買う権利のことである
  3. オプションは、権利という考え方がいっさいない取引である
  4. オプションは、もとになる資産とはいっさい関係のない取引である
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 1 である。

オプションのコールは買う権利、プットは売る権利じゃ。買うか売るかで分かれるぞ。

選択肢2はコールとプットが逆、選択肢3は「権利がない」、選択肢4は「資産と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1コールは買う・プットは売る権利で正しい
2コールとプットが逆
3権利を売り買いする
4資産の値動きを使う

オリジナル問題2(スワップ)

📝 オリジナル問題 2 スワップ

スワップに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. スワップは、取引とはまったく関係のないもののことである
  2. スワップは、将来の売買を今のうちに約束する取引である
  3. スワップは、買う権利だけを売り買いする取引である
  4. スワップは、金利や通貨を交換する取引のことである
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 4 である。

スワップは、金利や通貨を交換する取引じゃ。固定と変動の金利を交換したりするぞ。

選択肢1は「取引と関係ない」、選択肢2は先物の説明、選択肢3はオプションの説明で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1デリバティブの取引
2それは先物
3それはオプション
4金利や通貨を交換して正しい

オリジナル問題3(先物)

📝 オリジナル問題 3 先物

先物に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 先物は、金利や通貨を交換する取引のことを指すものである
  2. 先物は、買う権利と売る権利を売り買いする取引である
  3. 先物は、将来の売買を今のうちに約束しておく取引である
  4. 先物は、取引とはまったく関係のないもののことである
カブドラ
カブドラ 解答・解説

解答は 3 である。

先物は、将来の売買を今のうちに約束する取引じゃ。来月この値段で、と先に決めるぞ。

選択肢1はスワップの説明、選択肢2はオプションの説明、選択肢4は「取引と関係ない」で、いずれも誤りじゃ。

選択肢判定理由
1それはスワップ
2それはオプション
3将来の売買を約束して正しい
4デリバティブの取引

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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