デュレーションとは(全体像)
債券の価格は、金利が動くと反対方向に動く。金利が上がると価格は下がり、金利が下がると価格は上がる。その「動きやすさ」を表すのがデュレーション。
押さえるのは、デュレーションは金利変動への感応度だということ。そして、残存期間が長いほど大きくなる。動きやすさを知る道具で、ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:感応度と残存期間
ここが記事の心臓部。デュレーションの意味を整理する。
デュレーションの基本
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 意味 | 金利が動いたときの価格の感応度(動きやすさ) |
| 残存期間 | 長いほどデュレーションは大きい |
| 修正デュレーション | 感応度を直接表す |
そして、より細かく見るための道具。
コンベクシティ
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| コンベクシティ | 価格と金利の関係の曲がりを表す |
| 役割 | デュレーションだけでは足りない部分を補正する |
整理のコツは、まずデュレーションは感応度だと押さえること。金利が少し動いたときに、価格がどれくらい動くかを表す。次に残存期間が長いほど大きい。満期までの期間が長い債券ほど、金利変動の影響を受けやすい。コンベクシティは、その動きの曲がりを補正する道具。
なお、計算の問われ方は試験で変わることがある。受験する年度の最新の出題傾向もあわせて見ておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまりデュレーションは、「金利が動いたとき、債券の価格がどれだけ揺れるかを表すものさし」だとイメージするとラク。
要するに、デュレーションは金利変動への感応度。数字が大きいほど、金利の動きで価格が大きく揺れる。そして、残存期間が長い債券ほどデュレーションは大きい。修正デュレーションは感応度をそのまま表し、コンベクシティは価格の曲がりを補って、より正確に動きを見るための道具。
ひっかけは「残存期間が短い債券ほどデュレーションが大きい」という思い込み。長いほど大きい、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:デュレーションは感応度
①金利が動いたときの価格の動きやすさを表す
②修正デュレーションは感応度を直接表す
🔴 次に出る:残存期間が長いほど大きい
①残存期間が長い債券ほどデュレーションは大きい
②長いほど金利変動の影響を受けやすい
🟡 押さえると安定:コンベクシティ
①価格と金利の関係の曲がりを表す
②デュレーションを補正する役割
よくある間違い
①「残存期間が短い債券ほどデュレーションが大きい」→ ✗ 残存期間が長い債券ほどデュレーションは大きい。
②「デュレーションは金利の動きとは関係のない数字である」→ ✗ デュレーションは金利変動への価格の感応度を表す。
③「コンベクシティはデュレーションと同じものである」→ ✗ コンベクシティは価格の曲がりを表し、デュレーションを補正する。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(デュレーションの意味)
デュレーションに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- デュレーションは、金利などの動きとはまったく関係のない数字のことである
- デュレーションは、金利が動いたときの債券価格の感応度を表すものである
- デュレーションは、株価だけを直接決めるための計算式のことである
- デュレーションは、利息をいっさい受け取れないことを表すものである
解答は 2 である。
デュレーションは、金利が動いたときの債券価格の感応度を表すのじゃ。価格の動きやすさを見る道具だぞ。
選択肢1は「金利と関係ない」、選択肢3は「株価を決める」、選択肢4は「利息を受け取れない」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 金利変動への感応度を表す |
| 2 | ✓ | 価格の感応度を表して正しい |
| 3 | ✗ | 株価を決める式ではない |
| 4 | ✗ | 利息とは別の考え方 |
オリジナル問題2(残存期間との関係)
残存期間とデュレーションの関係に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 残存期間が短い債券ほど、デュレーションは大きくなるものである
- 残存期間とデュレーションには、まったく関係がないものである
- 残存期間が変わっても、デュレーションはつねに同じ値になるものである
- 残存期間が長い債券ほど、デュレーションは大きくなるものである
解答は 4 である。
残存期間が長い債券ほど、デュレーションは大きくなるのじゃ。満期まで長いほど金利の影響を受けやすいぞ。
選択肢1は長短が逆、選択肢2は「関係がない」、選択肢3は「つねに同じ」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 長いほど大きい |
| 2 | ✗ | 残存期間で変わる |
| 3 | ✗ | 残存期間で変わる |
| 4 | ✓ | 長いほど大きくて正しい |
オリジナル問題3(コンベクシティ)
コンベクシティに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- コンベクシティは、価格の曲がりを表し、デュレーションを補正する道具である
- コンベクシティは、デュレーションとまったく同じ意味をもつ言葉のことである
- コンベクシティは、金利や価格とはいっさい関係のない数字のことである
- コンベクシティは、利息の金額そのものを表すための言葉のことである
解答は 1 である。
コンベクシティは、価格の曲がりを表し、デュレーションを補正する道具じゃ。より正確に動きを見るために使うぞ。
選択肢2は「同じ意味」、選択肢3は「関係ない」、選択肢4は「利息の金額」で、いずれも誤りじゃ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 曲がりを表し補正して正しい |
| 2 | ✗ | デュレーションとは別 |
| 3 | ✗ | 価格や金利に関わる |
| 4 | ✗ | 利息の金額ではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 デュレーションは感応度。金利が動いたときの価格の動きやすさを表す。修正デュレーションは感応度を直接表す。
- 🔴 残存期間が長いほど大きい。長い債券ほど金利変動の影響を受けやすい。
- 🟡 コンベクシティ。価格の曲がりを表し、デュレーションを補正する。
次に学ぶ
執筆: SikakuQuest編集部