団体保険とは(全体像)
団体保険は、会社や組合などの団体を窓口にして、まとめて加入する保険。多数でまとまることで、保険料が割安になりやすい。
押さえるのは、加入のしかたが1つではないこと。本人が希望して入る「任意加入」のタイプもあれば、会社が福利厚生として全員にかける「全員加入」のタイプもある。ここがFP2級でよく問われる。
詳しく:主なタイプ
ここが記事の心臓部。主なタイプを整理する。
団体保険の主なタイプ
| タイプ | 加入のしかた・中身 |
|---|---|
| 団体定期保険 | 任意加入(希望者が入る) |
| 総合福祉団体定期保険 | 全員加入(会社が福利厚生として全従業員にかける) |
| 拠出型企業年金保険 | 団体で年金を準備する保険 |
整理のコツは2つ。
①任意加入と全員加入の両方がある。団体定期保険は希望者が入る任意加入、総合福祉団体定期保険は全員加入。「団体保険はすべて任意加入」は誤り。
②年金タイプもある。拠出型企業年金保険のように、団体で年金を準備するタイプもある。
なお、商品の細かい内容は会社で変わることがある。受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておくとよい。
わかりやすく言い換えると
つまり団体保険は、「会社などの団体でまとめて入る、割安になりやすい保険」だとイメージするとラク。
要するに、団体定期保険は希望者が入る「任意加入」、総合福祉団体定期保険は会社が福利厚生として全従業員にかける「全員加入」。このように加入のしかたが違うタイプがある。さらに拠出型企業年金保険のように、団体で年金を準備するタイプもある。
ひっかけは「団体保険はすべて任意加入」という思い込み。全員加入のタイプもある、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:任意加入と全員加入の両方がある
①団体定期保険=任意加入(希望者が入る)
②総合福祉団体定期保険=全員加入(福利厚生として全従業員に)
🔴 次に出る:割安になりやすい
①団体でまとまるので個人で入るより割安になりやすい
②会社などの団体を窓口に加入する
🟡 押さえると安定:年金タイプもある
①拠出型企業年金保険は団体で年金を準備する
②保険のタイプは1つではない
よくある間違い
①「団体保険はすべて任意加入」→ ✗ 団体定期保険は任意加入だが、総合福祉団体定期保険は全員加入。
②「団体保険は個人で入るより割高」→ ✗ 団体でまとまるので、割安になりやすい。
③「団体保険に年金のタイプはない」→ ✗ 拠出型企業年金保険のように、団体で年金を準備するタイプもある。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(加入のしかた)
団体保険の加入のしかたに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 団体保険はすべて任意加入で、会社が全員にかける全員加入のタイプはいっさいないものとされている
- 団体保険はすべて全員加入で、希望者だけが入る任意加入のタイプはいっさいないものとされている
- 団体保険には、任意加入の団体定期保険と、全員加入の総合福祉団体定期保険などのタイプがある
- 団体保険は加入のしかたという考え方がなく、誰も加入できない制度であるものとされている
解答は 3 だよ。
団体保険には、任意加入の団体定期保険と、全員加入の総合福祉団体定期保険などがあるんだ。任意加入だけ、ではないんだよ。
選択肢1は「すべて任意加入」、選択肢2は「すべて全員加入」、選択肢4は「誰も加入できない」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 全員加入のタイプもある |
| 2 | ✗ | 任意加入のタイプもある |
| 3 | ✓ | 任意加入と全員加入の両方があり正しい |
| 4 | ✗ | 団体を通じて加入できる |
オリジナル問題2(割安になりやすい)
団体保険の保険料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 団体保険は団体でまとまって加入するので、個人で入るよりも保険料が割安になりやすい傾向にある
- 団体保険は個人で入るより必ず保険料が割高になり、まとめて入る利点はいっさいないものとされる
- 団体保険は保険料という考え方がなく、いっさいお金を払わずに加入できるものとされている
- 団体保険は団体でまとまるほど保険料が高くなる仕組みで、人数が多いほど損になるものとされている
解答は 1 だよ。
団体保険は団体でまとまって加入するので、個人で入るより保険料が割安になりやすいんだ。これが団体で入る利点だよ。
選択肢2は「必ず割高」、選択肢3は「お金を払わずに加入」、選択肢4は「人数が多いほど損」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 団体でまとまり割安になりやすく正しい |
| 2 | ✗ | 割安になりやすい |
| 3 | ✗ | 保険料はかかる |
| 4 | ✗ | 人数が多いほど損にはならない |
オリジナル問題3(年金タイプ)
団体保険のタイプに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 団体保険には死亡保障のタイプしかなく、団体で年金を準備するタイプはいっさいないものとされている
- 団体保険は医療保障の1種類だけで、定期保険や年金のタイプはいっさい存在しないものとされている
- 団体保険はすべて同じ内容で、定期保険も年金も区別なく一律になるものと決められている
- 団体保険には、団体で加入して年金を準備する拠出型企業年金保険のようなタイプも用意されている
解答は 4 だよ。
団体保険には、団体で年金を準備する拠出型企業年金保険のようなタイプもあるんだ。死亡保障だけではないんだよ。
選択肢1は「年金のタイプがない」、選択肢2は「医療保障だけ」、選択肢3は「すべて同じ内容」で、いずれも誤りだよ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 年金を準備するタイプもある |
| 2 | ✗ | 定期保険や年金のタイプもある |
| 3 | ✗ | タイプによって内容が違う |
| 4 | ✓ | 拠出型企業年金保険などがあり正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 任意加入と全員加入の両方がある。団体定期保険は任意加入、総合福祉団体定期保険は全員加入。
- 🔴 割安になりやすい。団体でまとまるので、個人で入るより保険料が割安になりやすい。
- 🟡 年金タイプもある。拠出型企業年金保険のように、団体で年金を準備するタイプもある。
次に学ぶ
- 養老保険 ── 福利厚生に使う法人の保険のしくみ。団体で備える保険とあわせて押さえると整理しやすい。
- 定期保険の種類 ── 期間を区切る定期保険のバリエーション。団体定期保険の土台になる考え方がわかる。
執筆: SikakuQuest編集部