防火地域・準防火地域とは(全体像)
街なかで火事が起きると、隣の建物へ燃え広がる(延焼)。これを防ぐため、駅前など建物が密集する場所を防火地域・準防火地域に定め、燃えにくい建物を求めている。
押さえるのは、防火地域では耐火建築物・準耐火建築物が必要なこと、そして燃えにくい建物にすると建蔽率が緩和(+10%)されること。ここがFP2級で問われる。
詳しく:防火の規制と建蔽率の緩和
ここが記事の心臓部。地域ごとの規制を並べて押さえると整理しやすい。
防火地域・準防火地域の規制
| 地域 | 求められる建物 |
|---|---|
| 防火地域 | 原則、規模に応じて耐火建築物または準耐火建築物 |
| 準防火地域 | 規模に応じた同様の規制(防火地域より緩和あり) |
防火地域は、建物の規模が大きいほど厳しく、一定規模を超えると耐火建築物、それ以下は準耐火建築物などが求められる。準防火地域は、防火地域よりゆるめの規制になる。
そして、延焼を防ぐ性能の建物にすると、ごほうびとして建蔽率が広がる。
建蔽率の緩和
| 条件 | 緩和 |
|---|---|
| 延焼を防ぐ性能の建物(延焼防止建築物など) | 建蔽率+10% |
ポイントは、燃えにくい建物にすると建蔽率が+10%になること。安全な建物を建てる人へのあと押しだ。要件は改正で変わることがあるので、受験する年度の最新の内容もあわせて確認しておこう。
わかりやすく言い換えると
つまり、「防火地域は燃えにくい建物(耐火・準耐火)が必要。延焼を防ぐ建物にすると建蔽率が+10%」とイメージするとラク。
要するに、防火地域では原則、規模に応じて耐火建築物・準耐火建築物にする必要がある。準防火地域も同様の規制(緩和あり)。延焼を防ぐ性能の建物にすると建蔽率が10%緩和される、と押さえておこう。
試験のツボ
🔴 一番出る:防火地域は耐火・準耐火建築物
①防火地域は原則、規模に応じて耐火建築物または準耐火建築物
②規模が大きいほど厳しい
🔴 次に出る:準防火地域
①準防火地域も規模に応じた同様の規制
②防火地域より緩和がある
🟡 押さえると安定:建蔽率の緩和
①延焼を防ぐ性能の建物で建蔽率+10%
②安全な建物へのあと押し
よくある間違い
①「防火地域では、どんな建物でも自由に建てられる」→ ✗ 防火地域は原則、規模に応じて耐火・準耐火建築物にする必要がある。
②「延焼を防ぐ建物にしても、建蔽率は変わらない」→ ✗ 延焼を防ぐ性能の建物にすると建蔽率が10%緩和される。
③「準防火地域は防火地域より厳しい規制だ」→ ✗ 準防火地域は防火地域より緩和がある。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(防火地域の規制)
防火地域に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 防火地域では、建物の防火の備えはいっさい求められず、自由に建ててよいものとされている
- 防火地域では、燃えやすい木造だけを建てることが義務づけられているものと決められている
- 防火地域では、火事とはまったく関係なく、建物の色だけが制限されるものと決められている
- 防火地域では、原則として、その規模に応じ耐火建築物または準耐火建築物にする必要がある
解答は 4 だ。
防火地域では、原則として規模に応じて耐火建築物または準耐火建築物にする必要があるぞ。火事の延焼を防ぐため、燃えにくい建物を求める、だ。
選択肢1の「自由に建てられる」、選択肢2の「木造だけ義務」、選択肢3の「色だけ制限」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 防火の備えが求められる |
| 2 | ✗ | 燃えにくい建物が必要 |
| 3 | ✗ | 色の制限ではない |
| 4 | ✓ | 規模に応じ耐火・準耐火建築物で正しい |
オリジナル問題2(準防火地域)
準防火地域に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 準防火地域も、規模に応じた防火の規制があり、防火地域よりは少し緩和されている
- 準防火地域は、防火地域よりもはるかに厳しい規制が課されるものと決められている
- 準防火地域では、防火の規制がいっさいなく、どんな建物でも自由に建てられるものとされる
- 準防火地域は、火事とはまったく関係のない地域のことだと決められているものとされる
解答は 1 だ。
準防火地域も規模に応じた防火の規制があり、防火地域よりは緩和されているぞ。防火地域ほどではないが備えはいる、だ。
選択肢2の「はるかに厳しい」、選択肢3の「規制がない」、選択肢4の「火事と無関係」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 規制ありで防火地域より緩和され正しい |
| 2 | ✗ | 防火地域より緩い |
| 3 | ✗ | 防火の規制がある |
| 4 | ✗ | 火事の延焼を防ぐ地域 |
オリジナル問題3(建蔽率の緩和)
防火地域などでの建蔽率の緩和に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 燃えにくい建物にすると、建蔽率はむしろ10%小さくなるものと決められているものとされる
- 延焼を防ぐ性能の建物にすると、ごほうびとして建蔽率が10%緩和されることになる
- 建蔽率の緩和は、建物の防火の性能とはまったく関係がないものと決められている
- 建蔽率は、防火地域ではいっさい緩和されないものと決められているものとされる
解答は 2 だ。
延焼を防ぐ性能の建物にすると、建蔽率が10%緩和されるぞ。燃えにくい建物にするごほうびに枠が広がる、だ。
選択肢1の「10%小さくなる」、選択肢3の「性能と無関係」、選択肢4の「いっさい緩和されない」は、いずれも誤りだ。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 小さくなるのではなく緩和 |
| 2 | ✓ | 延焼を防ぐ建物で+10%緩和され正しい |
| 3 | ✗ | 防火性能で緩和される |
| 4 | ✗ | 緩和がある |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 防火地域は耐火・準耐火建築物。原則、規模に応じて耐火建築物または準耐火建築物。
- 🔴 準防火地域。規模に応じた規制があり、防火地域より緩和される。
- 🟡 建蔽率の緩和。延焼を防ぐ性能の建物にすると建蔽率が10%緩和される。
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執筆: SikakuQuest編集部