厚生年金保険の被保険者とは?適用事業所に使用される70歳未満の者

公開: 更新: カテゴリ: 厚生年金保険法

30秒で結論

厚生年金保険の被保険者とは(全体像)

厚生年金保険の被保険者は、厚生年金が適用される会社(適用事業所)で働く70歳より若い人のこと。希望者だけが入る制度ではなく、条件を満たせば申込みなしで自動的に被保険者になる。

押さえる軸は3つ。

一番大事なのは、70歳という年齢の上限。健康保険には年齢の上限がないので、この違いが対比でよく問われる。


詳しく:この表だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。厚生年金保険の被保険者は、次の表に全部つまっている。

厚生年金保険の被保険者の骨格

項目内容
対象適用事業所に使用される者
年齢70歳未満
加入当然被保険者(手続不要で資格取得)
資格取得日使用されるに至った日
資格喪失70歳に達したとき

「使用される」とは、実際に働いて報酬を受けている関係のこと。雇用契約の呼び方は関係ない。適用事業所に常時使用される法人の代表者なども、原則として被保険者になる。

そして、最大の出題ポイントが健康保険との年齢の違い

資格喪失の年齢:厚生年金 vs 健康保険

項目厚生年金保険健康保険
年齢の上限70歳で資格喪失年齢の上限で喪失しない
上限後の扱い高齢任意加入の道がある75歳で後期高齢者医療へ

なお、70歳以上で老齢年金の受給資格期間(受給に必要な加入期間)を満たしていない人は、満たすまで実施機関に申し出て高齢任意加入被保険者になる道がある。

最後に、入らない人(適用除外)と、パートなど短時間労働者の拡大

適用除外と短時間労働者の適用拡大

区分内容
適用除外(短期雇用)2ヶ月以内の期間を定めて使用される者(超過の見込みがないもの)
適用除外(季節的業務)4ヶ月以内の予定
適用除外(臨時的事業)6ヶ月以内の予定
短時間労働者の拡大2022年10月:被保険者100人超の事業所で対象
短時間労働者の拡大2024年10月:51人以上の事業所へ拡大

短時間労働者は、特定適用事業所で週の所定労働時間などの要件を満たすと被保険者になる。その対象となる会社の規模が、2022年・2024年と段階的に下がってきた点が問われる。

わかりやすく言い換えると

要するに、こう覚えるとラク。

厚生年金は「70歳になったら卒業」の仕組み。健康保険は年齢で卒業しないから、ここが分かれ道。つまり、年齢の上限があるのは厚生年金だけ、と覚えておけばよい。

短時間労働者の拡大は、会社の規模のハードルが下がっていく流れでつかむ。

2022年 … 被保険者100人超の会社で対象に。

2024年 … 51人以上の会社まで拡大。


試験のツボ

🔴 一番出る:厚生年金と健康保険の年齢の対比

①厚生年金保険 = 70歳に達したら資格喪失

②健康保険 = 年齢の上限で資格を失わない

🔴 次に出る:短時間労働者の適用拡大の数字

①2022年10月 = 被保険者100人超の事業所

②2024年10月 = 51人以上の事業所

🟡 押さえると安定:当然被保険者(適用事業所に使用される70歳未満の者は、申込みなしで当然に被保険者)

🟡 押さえると安定:適用除外(2ヶ月以内の短期雇用などは対象外)


よくある間違い

「厚生年金は希望した人だけが入る任意の制度」→ ✗  適用事業所に使用される70歳未満の者は、申込みなしで当然に被保険者になる。

「厚生年金も健康保険と同じで年齢の上限では抜けない」→ ✗  厚生年金は70歳で資格喪失。健康保険は年齢の上限で資格を失わない。ここが分かれ道。

「短時間労働者はどの会社でも一律に対象外」→ ✗  特定適用事業所で条件を満たせば被保険者になる。規模要件は2022年・2024年に段階的に下がった。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(資格論点)

📝 オリジナル問題 1 資格論点

厚生年金保険の被保険者に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 適用事業所に使用される者であっても本人が申し込まない限り被保険者とならない取扱いである
  2. 適用事業所に使用される70歳以上の者も年齢を問わず当然に被保険者となる取扱いである
  3. 適用事業所に使用される70歳未満の者は申込みを要せず当然に被保険者となる取扱いである
  4. 適用事業所に使用される者は被保険者とならず別途任意で加入を選ぶ取扱いである
セーフビーバ
セーフビーバ 解答・解説

解答は 3 だよ。

適用事業所に使用される70歳未満の人は、申込みなしで当然に被保険者になる。希望者だけが入る任意の制度ではないんだ。「適用事業所・70歳未満・当然加入」をセットで覚えてね。

選択肢判定理由
1申込みは不要で当然加入
270歳未満が対象
3申込み不要・当然被保険者で正しい
4任意加入ではなく当然加入

オリジナル問題2(適用拡大論点)

📝 オリジナル問題 2 適用拡大論点

短時間労働者の厚生年金保険の適用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 短時間労働者は勤め先の事業所の規模や週の所定の労働時間を問わず一律に被保険者とならない取扱いである
  2. 短時間労働者の適用範囲は2022年も2024年もむしろ縮小される方向へ改正された取扱いである
  3. 短時間労働者は勤め先の事業所の規模や雇用される期間を問わず常に被保険者となる取扱いである
  4. 短時間労働者は2022年10月に100人超2024年10月に51人以上で被保険者となる取扱いである
ロウタイテイ
ロウタイテイ 解答・解説

解答は 4 である。

短時間労働者は、特定適用事業所で条件を満たすと被保険者になる。その規模要件が、2022年10月に100人超、2024年10月に51人以上へと段階的に下がった。「100→51」と押さえるのが肝要である。

選択肢判定理由
1特定適用事業所で対象になる
2縮小ではなく拡大している
3規模や要件があり常にではない
42022年100人超→2024年51人以上で正しい

オリジナル問題3(比較論点)

📝 オリジナル問題 3 比較論点

厚生年金保険と健康保険の被保険者の年齢の扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 厚生年金保険の被保険者は年齢の上限では資格を喪失しない取扱いである
  2. 厚生年金保険の被保険者は70歳に達したときに資格を喪失する取扱いである
  3. 健康保険の被保険者は60歳に達したときに資格を喪失する取扱いである
  4. 厚生年金保険と健康保険はいずれも65歳で被保険者の資格を喪失する取扱いである
ロウミーア
ロウミーア 解答・解説

解答は 2 だっ。

厚生年金は70歳に達したときに資格を喪失するっ。健康保険は年齢の上限で資格を失う仕組みではないから、ここが分かれ道だっ。年齢を取り違えないのが要だっ!

選択肢判定理由
1厚生年金は70歳で喪失する
270歳で資格喪失で正しい
3健康保険は年齢の上限で喪失しない
465歳での一律喪失ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る