ゼロトラストNW・BeyondCorpとは?ゼロトラストは『決して信頼せず

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

ゼロトラストとは(全体像)

ゼロトラストとは、「だれも無条件に信頼せず、アクセスのたびに確認する」という考え方である。英語で「Never Trust, Always Verify(決して信頼せず、常に検証する)」と表される。

身近にたとえると、部屋ごとに毎回チェックする建物のようなもの。これまでは「入口で身分証を確認したら、中では自由に動ける」方式(境界型)だった。ゼロトラストは「社内にいても信用せず、部屋に入るたびに確認する」方式なのだ。

押さえるのは、従来の境界型との違いと、その実現手段であるZTNAなどである。


詳しく:境界型との違いとZTNAだけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。まず従来の境界型防御との違いを見ていくのだ。

境界型防御 と ゼロトラスト

境界型防御ゼロトラスト
考え方外は敵・中は信頼内も外も信頼せず常に検証
チェック入口で1回アクセスのたびに毎回

ここでひっかけが「ゼロトラストは社内ネットだけを信頼しない」という誤解である。そうではなく、社内・社外を区別せず、すべてのアクセスを検証するのがゼロトラストだ。内側だから安全、とは考えないのである。

次に、実現するための主な手段である。

ゼロトラストの主な要素

要素内容(やさしく)
ZTNAアプリ単位でアクセスを認可する(VPNの代わり)
マイクロセグメンテーションネットワークを細かく区切る
ID中心の制御だれかを本人確認(多要素認証など)して許可する

ここでもう1つのひっかけが「ZTNAはVPNと同じもの」という誤解だ。ZTNAは「アプリ単位」で許可するのに対し、VPNは「ネットワーク単位」で入れてしまう。ZTNAのほうが細かく絞れるのである。なお、GoogleのBeyondCorp(2011年〜)が先駆けで、テレワークの広がりとともに普及した。

わかりやすく言い換えると

要するに、建物のチェックでイメージするとよい。

境界型 … 入口で1回チェックしたら、中では自由(中は信頼)

ゼロトラスト … 社内にいても信用せず、部屋に入るたびに毎回チェック

ZTNA … 「部屋(アプリ)」単位で入室を許可する(VPNは「建物(ネットワーク)」全体に入れる鍵)

つまり、ゼロトラストは内外を区別せず常に検証。ZTNAはアプリ単位でVPNより細かい。ここが試験の急所である。


試験のツボ

🔴 一番出る:原則と境界型との違い

①原則は「Never Trust, Always Verify(決して信頼せず、常に検証)」

②社内・社外を区別せず、すべてのアクセスを検証する

🔴 次に出る:ZTNAはアプリ単位

①ZTNAはアプリ単位でアクセスを認可(VPNの代わり)

②VPNはネットワーク単位で入れてしまう

🟡 押さえると安定:標準と先駆け

①NIST SP 800-207(2020年)で標準化

②GoogleのBeyondCorp(2011年〜)が先駆け


よくある間違い

「ゼロトラストは社内ネットだけを信頼しないという意味である」→ ✗  社内・社外を区別せず、すべてのアクセスを検証する。内側だから安全とは考えない。

「ZTNAはVPNと同じものである」→ ✗  ZTNAはアプリ単位、VPNはネットワーク単位。ZTNAのほうが細かく絞れる。

「ゼロトラストは入口で1回チェックすれば十分という考え方である」→ ✗  それは境界型。ゼロトラストはアクセスのたびに毎回検証する。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(ゼロトラストの原則)

📝 オリジナル問題 1 ゼロトラストの原則

ゼロトラストに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. ゼロトラストは画面の明るさを段階で決めるための専用の設定だとされているものである
  2. ゼロトラストは音の大きさを段階で決めるための専用の機能だとされているものである
  3. ゼロトラストは保存した文字を全部消す専用の命令だとされている
  4. ゼロトラストは内外を区別せず、すべてのアクセスをそのつど検証する考え方である
アルゴキュブ
アルゴキュブ 解答・解説

解答は 4 である。

ゼロトラストは、社内・社外を区別せず、すべてのアクセスをそのつど検証する考え方である。「Never Trust, Always Verify(決して信頼せず、常に検証)」が原則なのだ。

選択肢1・2・3の「明るさ」「音の大きさ」「全部消す」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1画面の明るさの設定ではない
2音の大きさの機能ではない
3文字を消す命令ではない
4内外を区別せず常に検証する考え方

オリジナル問題2(境界型との違い)

📝 オリジナル問題 2 境界型防御との違い

ゼロトラストと境界型防御の違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. ゼロトラストは入口で1回チェックすれば、あとは中で自由にできる考え方だとされている
  2. ゼロトラストは社内にいても信用せず、アクセスのたびに毎回検証する点が境界型と違う
  3. ゼロトラストは画面を必ず点滅させるための専用の設定だとされているものなのである
  4. ゼロトラストは音を必ず二重に鳴らすための専用の機能だとされているものなのである
アルゴキュブ
アルゴキュブ 解答・解説

解答は 2 である。

ゼロトラストは、社内にいても信用せず、アクセスのたびに毎回検証する点が境界型とちがう。境界型は「入口で1回」だが、ゼロトラストは「そのつど」なのだ。

選択肢1の「入口で1回」は境界型の説明で誤りである。選択肢3・4の「点滅」「二重に鳴らす」も関係ない。

選択肢判定理由
1入口で1回は境界型の考え方
2社内でも信用せず毎回検証する
3画面を点滅させる設定ではない
4音を鳴らす機能ではない

オリジナル問題3(ZTNAとVPN)

📝 オリジナル問題 3 ZTNAとVPNの違い

ZTNAとVPNの違いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. ZTNAは画面を必ず点滅させる専用の設定だとされているもの
  2. ZTNAは音を必ず二重に鳴らすための専用の機能だとされているものなのである
  3. ZTNAはアプリ単位で認可し、VPNはネットワーク単位で入れる点が違う
  4. ZTNAは保存した文字を全部消すための専用の命令だとされているものなのである
アルゴキュブ
アルゴキュブ 解答・解説

解答は 3 である。

ZTNAはアプリ単位でアクセスを認可し、VPNはネットワーク単位で入れてしまう点がちがう。ZTNAのほうが細かく絞れるのだ。「ZTNA=VPN」と思い込まないことが大事である。

選択肢1・2の「点滅」「二重に鳴らす」、選択肢4の「全部消す」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1画面を点滅させる設定ではない
2音を鳴らす機能ではない
3ZTNAはアプリ単位・VPNはネットワーク単位
4文字を消す命令ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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