コンプライアンス・内部通報とは?コンプライアンスの範囲・内部通報・300人超の義務

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

コンプライアンス・内部通報とは(全体像)

コンプライアンス(compliance)は、よく「法令遵守」と訳されるが、法律を守ることだけを指すのではない。法令に加えて、企業倫理(社会のルールや道徳、社内の規則など)も守る——これがコンプライアンスの本当の意味。「コンプライアンス=法令遵守だけ」と思うのは誤り。

そして、組織の中で不正が起きたとき、それを内部から知らせるしくみが内部通報制度。社員などが、組織内の不正を通報できる窓口を設ける。

ここで大事なのが、通報した人が不利益(解雇など)を受けないように守ること。これを定めた法律が公益通報者保護法だ。


詳しく:コンプライアンスの範囲・内部通報・300人超の義務

ここが心臓部。まずコンプライアンスの範囲を表で押さえる。

コンプライアンスの範囲

範囲内容
法令の遵守法律を守る
企業倫理の遵守社会のルール・道徳・社内規則も守る

コンプライアンスは、「法令」と「企業倫理」の両方を守ること。法律に触れていなくても、社会的に問題のある行いは避ける——そこまで含むのがコンプライアンス。

次に、内部通報と通報者の保護。

内部通報制度と公益通報者保護法

項目内容
内部通報制度組織内の不正を社員などが通報できるしくみ
公益通報者保護法通報した人を不利益から守る法律

不正を見つけた社員がためらわず通報できるように、公益通報者保護法通報者を保護する。通報したことで解雇などの不利益を受けないようにするのがねらい。

そして、試験でよく問われるのが体制整備の義務

2022年改正で義務化された体制整備

項目内容
対象常時300人を超える事業者
義務内部通報に対応する体制を整える

2022年の改正で、常時300人を超える事業者には、内部通報に対応する体制を整えることが義務づけられた。「内部通報の体制づくりは任意(やってもやらなくてもよい)」と思うのは誤りで、一定規模以上は義務

わかりやすく言い換えると

要するに、コンプライアンスは「法律も、社会の常識も、両方守る」こと、内部通報は「組織の中の不正を、不利益なく知らせるしくみ」だとイメージするとラク。

つまり、法律さえ守ればいい、ではない——社会のルールや道徳(企業倫理)まで守るのがコンプライアンス。そして、不正を通報した人が仕返しされないように守るのが公益通報者保護法。

そして覚えどころは、一定規模(常時300人超)の会社では、内部通報の体制づくりが「義務」だということ。任意ではない、というわけ。


試験のツボ

🔴 一番出る:コンプライアンスは法令+企業倫理

①法令(法律)を守るだけでなく、企業倫理(社会のルール・道徳)も守る

②「コンプライアンス=法令遵守だけ」は誤り

🔴 次に出る:内部通報と公益通報者保護法

①内部通報制度=組織内の不正を社員などが通報できるしくみ

②公益通報者保護法=通報した人を不利益から守る法律

🟡 押さえると安定:300人超の体制整備義務

2022年の改正で、常時300人を超える事業者に内部通報の体制整備が義務づけられた(任意ではない)。


よくある間違い

「コンプライアンスとは法令を守ることだけを指す」→ ✗  法令だけでなく、企業倫理(社会のルール・道徳)も守ることを含む。

「内部通報の体制整備は、どんな会社でも任意でよい」→ ✗  2022年の改正で、常時300人を超える事業者には体制整備が義務づけられた。

「内部通報をした人は、解雇などの不利益を受けても法律では守られない」→ ✗  公益通報者保護法が、通報した人を不利益から守る。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(コンプライアンスの範囲)

📝 オリジナル問題 1 コンプライアンスの範囲

コンプライアンスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. コンプライアンスは法令を守るだけでなく、企業倫理(社会のルールや道徳)も守ることまで含む
  2. コンプライアンスはパソコンの電源を管理する装置の名前で、法令や倫理とは無関係なものとされる
  3. コンプライアンスは社員の出社時刻を記録する勤怠管理のしくみのことを指すものとされているものだ
  4. コンプライアンスは法律にさえ触れなければ何をしてもよいという考え方を指すものとされている
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 1 だ、わが子よ。

コンプライアンスは、法令を守るだけでなく、企業倫理(社会のルールや道徳)も守ることを含む。「法令遵守だけ」と思うのは誤りぞ。

選択肢2は「電源を管理する装置」が誤り、選択肢3は「勤怠管理」が誤り、選択肢4は「法律に触れなければ何をしてもよい」が誤りである。

選択肢判定理由
1法令だけでなく企業倫理も守り正しい
2電源を管理する装置ではない
3勤怠管理のしくみではない
4倫理も守るのがコンプライアンス

オリジナル問題2(300人超の義務)

📝 オリジナル問題 2 300人超の義務

内部通報の体制整備に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 内部通報の体制整備は、どんな規模の会社でもいっさい義務づけられていないものとされている
  2. 2022年の改正で、常時300人を超える事業者には内部通報の体制を整えることが義務とされた
  3. 内部通報の体制整備が義務づけられているのは、社員が1人だけの会社に限られるものとされている
  4. 内部通報の体制整備は、会社の業種が飲食店のときだけ義務づけられるものとされているものである
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 2 だ。

2022年の改正で、常時300人を超える事業者には、内部通報に対応する体制を整えることが義務づけられた。「どんな会社でも任意」と思うのは誤りぞ、わが子よ。

選択肢1は「いっさい義務でない」が誤り、選択肢3は「社員1人だけの会社」が誤り、選択肢4は「飲食店のときだけ」が誤りである。

選択肢判定理由
1一定規模以上は義務づけられている
2常時300人超の事業者に体制整備の義務で正しい
31人だけの会社に限られるものではない
4飲食店のときだけではない

オリジナル問題3(公益通報者保護法)

📝 オリジナル問題 3 公益通報者保護法

内部通報と公益通報者保護法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 内部通報をした人は、解雇などの不利益を受けても法律ではいっさい守られないものとされている
  2. 公益通報者保護法は、不正を通報した人をわざと不利益にするための法律であるとされているものだ
  3. 公益通報者保護法は、内部通報をした人を不利益から守る法律で、通報をしやすくするものである
  4. 内部通報制度は組織内の不正をかえって隠すためのしくみで、不正を知らせる役割はないとされる
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 3 だ、わが子よ。

公益通報者保護法は、内部通報をした人を不利益から守る法律で、ためらわず不正を通報できるようにするものである。仕返しを防ぐのがねらいぞ。

選択肢1は「守られない」が誤り、選択肢2は「わざと不利益にする」が誤り、選択肢4は「不正を隠すしくみ」が誤りである。

選択肢判定理由
1公益通報者保護法が通報者を守る
2不利益にするのでなく守る法律
3通報者を不利益から守り通報をしやすくし正しい
4不正を知らせるためのしくみである

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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