システム監査(J-SOX・CAAT)とは?J-SOXとCAAT、監査の進め方

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

システム監査とは(全体像)

システム監査は、独立・客観・専門的な立場の人(システム監査人)が、情報システムをチェックして「信頼できるか・安全か・効率的か」を確かめ、評価する活動のこと。経産省の「システム監査基準」などに沿って行う。

大事なのは独立した立場であること。作った本人や使っている部署が自分でチェックするのではなく、第三者の目で公平に確かめるから意味がある。

監査にはいくつか種類がある。

「システム監査=ITの部分だけを見る」と思いがちだが、実際は業務プロセス全体も対象。ここが試験で問われる。


詳しく:J-SOXとCAAT、監査の進め方

ここが心臓部。まずJ-SOXとCAATを表で押さえる。

J-SOXとCAAT

用語何かポイント
J-SOX内部統制報告制度(金融商品取引法)上場企業に義務(2008年〜)
CAATコンピュータを使った監査技法大量データを効率的に分析

J-SOXは、上場企業が「自社のしくみがきちんと機能しているか(内部統制)」を経営者自身が評価し、監査人が監査する制度。上場企業に義務づけられていて、「任意(やってもやらなくてもよい)」ではない。「J-SOXは任意」と思うのは誤り。

CAAT(コンピュータ支援監査技法)は、コンピュータを使って監査を効率化する技法。手作業では大変な大量のデータやログを、ツールで分析・サンプリングして確かめる。データが膨大な現代では、CAATの活用が欠かせない。

監査の進め方は、おおまかに次の流れ。

システム監査の進め方

段階やること
①予備調査・本調査対象を調べる(リスクの高い所を重点的に)
②監査手続質問・閲覧・観察・照合などで確かめる
③監査証拠・調書確かめた事実と記録を残す
④監査報告・フォローアップ経営層へ報告し、改善を確認する

調べて終わりではなく、最後に経営層へ報告し、指摘した点が改善されたかをフォローアップするところまでが監査。

わかりやすく言い換えると

要するに、システム監査は「第三者によるシステムの健康診断」だとイメージするとラク。

つまり、自分で自分を診断するのではなく、独立した立場の人が公平にチェックするから信頼できる。そして、IT部分だけでなく仕事の進め方(業務プロセス)まで診るのがポイント。

そして、J-SOXは「上場企業に義務づけられた健康診断のルール」、CAATは「大量のデータをコンピュータでまとめて調べる検査機器」、というイメージで覚えるとつながる。


試験のツボ

🔴 一番出る:J-SOXは上場企業の義務

①J-SOX=金融商品取引法にもとづく内部統制報告制度

②上場企業に義務づけられている(任意ではない)

🔴 次に出る:CAATはコンピュータ活用の監査技法

①CAAT=コンピュータを使って監査を効率化する技法

②大量のデータやログを分析・サンプリングして確かめる

🟡 押さえると安定:監査は独立した立場・業務プロセスも対象

監査人は独立・客観の立場で確かめる。システム監査はIT部分だけでなく業務プロセスも対象になる。


よくある間違い

「J-SOXは任意で、やってもやらなくてもよい」→ ✗  J-SOXは上場企業に義務づけられた内部統制の制度。

「システム監査はITの部分だけを見るものだ」→ ✗  ITだけでなく、業務プロセス全体も対象になる。

「CAATとは手作業だけで監査することだ」→ ✗  CAATはコンピュータを使って効率的に監査する技法。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(システム監査の基本)

📝 オリジナル問題 1 システム監査の基本

システム監査に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. システム監査はシステムを作った本人が自分で点検することで、独立した立場は必要ないとされている
  2. システム監査は独立した立場で情報システムを検証・評価する活動で、業務プロセスも対象になる
  3. システム監査はITの部分だけを見るもので、仕事の進め方や業務プロセスは対象外とされている
  4. システム監査は新しいシステムを開発する作業そのものを指し、検証や評価は含まないものとされる
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 2 だ、わが子よ。

システム監査は、独立した立場で情報システムを検証・評価する活動で、IT部分だけでなく業務プロセスも対象になる。第三者の目で公平に確かめるのが肝ぞ。

選択肢1は「本人が点検・独立不要」が誤り、選択肢3は「ITだけ」が誤り、選択肢4は「開発作業そのもの」が誤りである。

選択肢判定理由
1独立した立場で確かめることが必要
2独立した立場で検証し業務プロセスも対象で正しい
3ITだけでなく業務プロセスも対象
4開発作業ではなく検証・評価の活動

オリジナル問題2(J-SOX)

📝 オリジナル問題 2 J-SOX

J-SOXに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. J-SOXはすべての個人が守るべき交通ルールのことで、企業の内部統制とは無関係なものとされる
  2. J-SOXはやってもやらなくてもよい任意の取り組みで、上場企業に義務づけられてはいないとされる
  3. J-SOXはゲームソフトの年齢区分を決める制度で、内部統制の報告とは関係がないものとされている
  4. J-SOXは金融商品取引法にもとづく内部統制報告制度で、上場企業に義務づけられているものである
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 4 だ。

J-SOXは、金融商品取引法にもとづく内部統制報告制度で、上場企業に義務づけられている。「任意」ではない点に注意ぞ、わが子よ。

選択肢1は「交通ルール」が誤り、選択肢2は「任意・義務でない」が誤り、選択肢3は「ゲームの年齢区分」が誤りである。

選択肢判定理由
1交通ルールのことではない
2上場企業に義務づけられている
3ゲームの年齢区分の制度ではない
4内部統制報告制度で上場企業の義務で正しい

オリジナル問題3(CAAT)

📝 オリジナル問題 3 CAAT

CAATに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. CAATはコンピュータを使って監査を効率化する技法で、大量のデータやログの分析に役立つものである
  2. CAATは紙の書類を手作業だけで一枚ずつ調べる方法で、コンピュータはいっさい使わないとされている
  3. CAATはサーバーを物理的に冷やす空調設備のことで、監査の作業とは無関係なものとされている
  4. CAATは社員の出社時刻を記録する勤怠管理のしくみで、システム監査とは関係がないものとされる
テクキング
テクキング 解答・解説

解答は 1 だ、わが子よ。

CAATは、コンピュータを使って監査を効率化する技法で、大量のデータやログの分析・サンプリングに役立つ。手作業では大変な検査をまとめてこなせるのぞ。

選択肢2は「手作業だけ・コンピュータを使わない」が誤り、選択肢3は「空調設備」、選択肢4は「勤怠管理」がいずれも誤りである。

選択肢判定理由
1コンピュータ活用で大量データを効率監査し正しい
2コンピュータを使う技法である
3空調設備のことではない
4勤怠管理のしくみではない

まとめ

押さえどころ

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執筆: SikakuQuest編集部

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