Wi-Fiとは(全体像)
Wi-Fiとは、電波を使って機器をネットワークにつなぐ無線LANの規格である。正式には「IEEE 802.11」という規格で、世代を重ねるごとに速く・便利になってきた。
身近にたとえると、世代の番号と鍵の新しさで考えるとよい。Wi-Fiの番号が大きいほど新しく速い世代、暗号化の鍵(WPAなど)も新しいものほど安全だ。
押さえるのは、世代の新旧と、暗号化の進化(WEP→WPA2→WPA3)である。
詳しく:世代と暗号化の新旧だけ覚えれば戦える
ここが記事の心臓部。まずWi-Fiの世代を見ていくのだ。
Wi-Fiの世代(新しいほど番号が大きい)
| 世代 | 特徴 |
|---|---|
| Wi-Fi 5 | 5GHz帯が中心 |
| Wi-Fi 6 / 6E | 6は2019年・6Eは6GHz帯を追加した版 |
| Wi-Fi 7 | 2024年・最新・複数の帯域を同時に使える(MLO) |
ここでひっかけが「Wi-Fi 6と6Eは同じもの」という誤解である。6Eは、Wi-Fi 6に6GHz帯を追加した版で、まったく同じではない。
次に、暗号化の進化である。
無線の暗号化(古い → 新しい)
| 方式 | 状態 |
|---|---|
| WEP | 古くて弱い・廃止 |
| WPA2 | AESを使う・現在の主流 |
| WPA3 | 2018年〜・最新・推奨(鍵交換が強化) |
ここでもう1つのひっかけが「WEPはいまも現役」という誤解だ。WEPは弱くて廃止され、いまはWPA2が主流、WPA3が推奨である。
わかりやすく言い換えると
要するに、番号と鍵の新しさでイメージするとよい。
①世代 … 番号が大きいほど新しく速い(最新はWi-Fi 7)
②Wi-Fi 6と6E … 6Eは6GHz帯を足した版(まったく同じではない)
③暗号化 … WEP(弱い・廃止)→ WPA2(主流)→ WPA3(最新・推奨)の順に強くなった
つまり、世代は番号が大きいほど新しい、暗号化はWPA3が推奨でWEPは廃止。ここが試験の急所である。
試験のツボ
🔴 一番出る:世代は番号が大きいほど新しい
①Wi-Fi 5 → 6 / 6E → 7 と新しくなる
②最新はWi-Fi 7(2024年)
🔴 次に出る:暗号化の新旧
①WEPは弱くて廃止・WPA2が現在の主流
②WPA3が最新・推奨(2018年〜)
🟡 押さえると安定:Wi-Fi 6と6Eの違い
①6Eは6GHz帯を追加した版
②まったく同じではない
よくある間違い
①「Wi-Fi 6と6Eはまったく同じものである」→ ✗ 6Eは6GHz帯を追加した版。完全に同じではない。
②「WEPはいまも現役の主流である」→ ✗ WEPは弱くて廃止。いまはWPA2が主流、WPA3が推奨。
③「Wi-Fiは番号が小さいほど新しく速い」→ ✗ 逆。番号が大きいほど新しく速い(最新はWi-Fi 7)。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(Wi-Fiの世代)
Wi-Fiの世代に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- Wi-Fiは番号が大きいほど新しく速い世代で、最新はWi-Fi 7(2024年)である
- Wi-Fiは番号が小さいほど新しくて速い世代なのだとされているものなのだといえるのである
- Wi-Fiは画面の明るさを段階で決めるための専用の設定だとされているものである
- Wi-Fiは音の大きさを段階で決めるための専用の機能だとされているもの
解答は 1 である。
Wi-Fiは番号が大きいほど新しく速い世代で、最新はWi-Fi 7(2024年)である。番号が小さいほど新しい、というのは逆なので注意するのだ。
選択肢2の「番号が小さいほど新しい」は逆で誤りである。選択肢3・4の「明るさ」「音の大きさ」も関係ない。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 番号が大きいほど新しい・最新はWi-Fi 7 |
| 2 | ✗ | 番号が大きいほど新しい(逆) |
| 3 | ✗ | 画面の明るさの設定ではない |
| 4 | ✗ | 音の大きさの機能ではない |
オリジナル問題2(暗号化の新旧)
無線の暗号化に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 暗号化は画面を必ず点滅させる専用の設定だとされているもの
- 暗号化は音を必ず二重に鳴らすための専用の機能だとされているものなのである
- WEPは弱くて廃止され、いまはWPA2が主流、WPA3が最新・推奨である
- 暗号化は保存した文字を全部消すための専用の命令だとされているものなのである
解答は 3 である。
WEPは弱くて廃止され、いまはWPA2が主流、WPA3が最新・推奨である。古い順にWEP→WPA2→WPA3と強くなったのだ。WEPを現役と思い込まないことが大事である。
選択肢1・2の「点滅」「二重に鳴らす」、選択肢4の「全部消す」はどれも誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 画面を点滅させる設定ではない |
| 2 | ✗ | 音を鳴らす機能ではない |
| 3 | ✓ | WEPは廃止・WPA2主流・WPA3推奨 |
| 4 | ✗ | 文字を消す命令ではない |
オリジナル問題3(Wi-Fi 6と6E)
Wi-Fi 6と6Eに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- Wi-Fi 6と6Eは画面の明るさを決める専用の設定だとされているものなのである
- Wi-Fi 6と6Eは、6Eが6GHz帯を追加した版で、まったく同じではない
- Wi-Fi 6と6Eは音の大きさを決める専用の機能だとされているもの
- Wi-Fi 6と6Eは保存した文字を全部消す専用の命令だとされているものなのである
解答は 2 である。
Wi-Fi 6と6Eは、6Eが6GHz帯を追加した版で、まったく同じではない。名前が似ているので混同しやすいが、別ものなのだ。
選択肢1・3の「明るさ」「音の大きさ」、選択肢4の「全部消す」はどれも誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 画面の明るさの設定ではない |
| 2 | ✓ | 6Eは6GHz帯を追加した版で別もの |
| 3 | ✗ | 音の大きさの機能ではない |
| 4 | ✗ | 文字を消す命令ではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 世代 = 番号が大きいほど新しく速い。最新はWi-Fi 7(2024年)。
- 🔴 暗号化 = WEP(弱い・廃止)→ WPA2(主流)→ WPA3(最新・推奨)の順に強くなった。
- 🟡 Wi-Fi 6と6E = 6Eは6GHz帯を追加した版。まったく同じではない。
次に学ぶ
- ネットワークIF(10GbE・Wi-Fi 7) ── 実際に通信を担う部品。Wi-Fi 7もここに含まれる。
- OSI参照モデル(7層) ── 無線が動く物理層・データリンク層を含む通信の全体像。
執筆: SikakuQuest編集部