数学的帰納法・背理法とは?数学的帰納法は『ドミノ倒し』で全部に成り立つことを示す証明

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30秒で結論

数学的帰納法・背理法とは(全体像)

これらは、「ある主張が正しい」と論理的に示す(証明する)ための方法。プログラムが正しく動くこと(アルゴリズムの正当性)を示すときの土台になる。

代表的な3つを押さえる。


詳しく:この2ステップと対偶だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。まずは数学的帰納法の2ステップ

数学的帰納法の2ステップ

ステップ内容
①基底ステップ最初の1つ(n=1など)で成り立つことを示す
②帰納ステップn=kで成り立つと仮定し、n=k+1でも成り立つことを示す

この2つがそろうと、「最初が成り立つ」+「成り立てば次も成り立つ」から、ドミノ倒しのように全部に成り立つと言える。つまり、最初の1枚と「次に伝わる」の両方がそろって、初めて全部に成り立つ、というわけだ。どちらか片方だけでは証明にならない——ここが試験の狙い目だ。

次に、背理法対偶証明

背理法と対偶証明

手法やり方
背理法主張の否定を仮定 → 矛盾を導く → もとの主張が正しい
対偶証明「PならばQ」の代わりに「QでないならPでない」を示す

背理法の有名な例が「√2は割り切れない数(無理数)」の証明。「もし割り切れる(分数で書ける)なら…」と仮定して進めると矛盾が出るので、「割り切れない」が正しいと分かる。

対偶は、「PならばQ」と「QでないならPでない」が論理的に同じ意味(同値)であることを使う。直接示しにくいときに、ひっくり返したほうで示すと楽になる。なお、ただの「逆(QならばP)」は同値ではないので混同に注意だ。

わかりやすく言い換えると

要するに、帰納法は「ドミノ倒し」だ。

基底ステップ … 最初の1枚を倒す(n=1で成り立つ)

帰納ステップ … 「k枚目が倒れればk+1枚目も倒れる」を示す

この2つがそろえば、最初の1枚から順に全部倒れる=すべてで成り立つ、というわけだ。最初を倒さなかったり、「次に伝わる」を示さなかったりすると、ドミノは途中で止まってしまう。

背理法は「わざと逆を言ってみて、おかしくなることを見せる」。対偶は「ならばを裏返しても同じ」というワザだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:数学的帰納法の2ステップ

①基底ステップ=最初の1つで成り立つ

②帰納ステップ=kで成り立てばk+1でも成り立つ

③この2つがそろって初めて証明が完成する

🔴 次に出る:背理法と対偶

①背理法=否定を仮定して矛盾を導く

②対偶=「PならばQ」と「QでないならPでない」は同値

🟡 押さえると安定:応用

①アルゴリズムの正当性証明

②ループ不変条件(ループ中つねに成り立つ性質)


よくある間違い

「数学的帰納法は基底ステップだけで証明が完成する」→ ✗  基底+帰納の2ステップがそろって初めて完成する。

「対偶(QでないならPでない)と逆(QならばP)は同じ意味だ」→ ✗  もとの命題と同値なのは対偶だけ。逆は同値ではない。

「背理法は主張をそのまま仮定して進める証明だ」→ ✗  背理法は主張の「否定」を仮定して矛盾を導く。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(帰納法の2ステップ)

📝 オリジナル問題 1 数学的帰納法の2ステップ

数学的帰納法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 基底ステップと帰納ステップの2つがそろって初めて証明が完成する手法だ
  2. 最初の1つ(基底ステップ)だけを示せば、すべての場合の証明が完成する
  3. n=kで成り立つことだけを示せば、基底ステップは不要となる証明である
  4. 数学的帰納法は1つの例を示すだけでよく、すべてを確認する必要はない
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 1 だぜ。

数学的帰納法は基底ステップ(最初の1つ)と帰納ステップ(kならk+1)の2つがそろって完成する。ドミノ倒しで、最初を倒し、次に伝わることを示す、という流れだな。

選択肢2は「基底だけ」、選択肢3は「帰納だけ・基底不要」、選択肢4は「1つの例だけ」で、どれも2ステップを欠いた誤りだぜ。

選択肢判定理由
1基底+帰納の2つの手順で完成
2基底だけでは不十分
3基底ステップも必要
41つの例では証明にならない

オリジナル問題2(背理法)

📝 オリジナル問題 2 背理法

背理法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 背理法は示したい主張をそのまま仮定して、その正しさを確かめる証明である
  2. 背理法は1つの具体例を挙げるだけで、主張全体を証明できる手法である
  3. 背理法は主張の否定を仮定し、矛盾を導くことでもとの主張を正しいとする
  4. 背理法は基底と帰納の2つの手順で、すべての自然数について示す方法だ
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 3 だぜ。

背理法は主張の「否定」を仮定して、矛盾を導くことで、もとの主張が正しいと結論づける。√2が無理数の証明が有名な例だな。

選択肢1は「そのまま仮定」が誤り(否定を仮定する)。選択肢2は「具体例だけ」が誤り。選択肢4は数学的帰納法の説明だぜ。

選択肢判定理由
1否定を仮定する
2具体例だけでは証明にならない
3否定を仮定して矛盾を導く
4それは数学的帰納法

オリジナル問題3(対偶)

📝 オリジナル問題 3 対偶の同値性

命題「PならばQ」と論理的に同値なものとして、正しいものはどれか。

  1. 「QならばP」(逆)が、もとの命題とつねに同値になるとされている
  2. 「QでないならPでない」(対偶)が、もとの命題と論理的に同値である
  3. 「PでないならQでない」(裏)が、もとの命題とつねに同値になる
  4. 「PかつQ」が、もとの命題「PならばQ」と論理的に同値であるとされる
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 2 だぜ。

「PならばQ」と同値なのは対偶「QでないならPでない」だ。直接示しにくいときは、この対偶で示すと楽になることがあるんだ。

選択肢1の逆(QならばP)、選択肢3の裏(PでないならQでない)は、もとの命題と同値ではない。選択肢4の「PかつQ」も別物だぜ。

選択肢判定理由
1逆は同値ではない
2対偶はもとの命題と同値
3裏は同値ではない
4「PかつQ」は別の意味

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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