集合・述語論理とは?集合はデータの仲間分け

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30秒で結論

集合・述語論理とは(全体像)

集合は、ものの「集まり(仲間)」をきちんと扱う考え方。「数字の集まり」「会員の集まり」のように、要素のグループを和や積で組み合わせる。データベースの検索(条件に合うデータの集まりを取り出す)の土台だ。

述語論理は、「正しい/正しくない(真偽)」を論理式で表す考え方。「かつ」「または」に加えて、「すべての〜」「ある〜が存在する」という言い回しを記号で扱えるのが特徴だ。

押さえるのはこの2つ。


詳しく:集合演算と量化子だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。まずは集合の基本演算

集合の基本演算

演算意味
和集合 A∪BAかBのどちらかに属する
積集合 A∩BAとBの両方に属する
差集合 A−BAだけにある(Bを除く)
補集合Aに属さないもの全部

ここで注意したいのが差集合の向き。`A−B`と`B−A`は別もの(非対称)。`A−B`は「Aだけ」、`B−A`は「Bだけ」で、引く順番で結果が変わる。

そして頻出のド・モルガンの法則

「AかBのどちらかに属する」の否定 = 「Aにも属さず、Bにも属さない」

つまり「(A∪B)の補集合」は「Aの補集合 ∩ Bの補集合」になる。「どちらかに属するの否定=どちらにも属さない」と言葉で覚えるのがコツだ。

次に、述語論理の主役2つの量化子

2つの量化子

記号読み方意味
全称量化子すべての〜について成り立つ
存在量化子ある〜が(少なくとも1つ)存在する

たとえば「∀x(学生xはスマホを持つ)」は「すべての学生がスマホを持つ」、「∃x(学生xは犬を飼う)」は「犬を飼う学生が少なくとも1人いる」。なお、述語論理は「かつ・または・ならば」だけの命題論理に、この量化子を加えて拡張したものだ。

わかりやすく言い換えると

要するに、集合は「仲間分けの計算」、述語論理は「どの範囲に当てはまるかの言い方」だ。

集合演算は名簿の操作にたとえられる。

和(∪) … 2つの名簿を合体(どちらかに載っていればOK)

積(∩) … 両方の名簿に載っている人だけ

差(−) … 片方の名簿から、もう片方の人を消す(順番が大事)

量化子は、∀が「全員に当てはまる」、∃が「1人でもいればOK」。この「全部か・1つでもか」の違いがいちばん問われる。


試験のツボ

🔴 一番出る:集合演算と差の向き

①和=どちらか/積=両方/差=片方だけ

②A−BとB−Aは別もの(順番で結果が変わる)

🔴 次に出る:量化子∀と∃

①∀=すべての〜について成り立つ

②∃=ある〜が(少なくとも1つ)存在する

🟡 押さえると安定:ド・モルガンの法則

①「どちらかに属する」の否定=「どちらにも属さない」

②(A∪B)の補集合=(Aの補集合)∩(Bの補集合)


よくある間違い

「A−BとB−Aは同じ結果になる」→ ✗  差集合は非対称。引く順番で結果が変わる。

「∀(すべて)と∃(ある)は同じ意味である」→ ✗  ∀は全部に当てはまる、∃は1つでもあればよい。まったく別。

「述語論理と命題論理は完全に同じものである」→ ✗  述語論理は命題論理に∀・∃の量化子を加えて拡張したもの。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(集合演算)

📝 オリジナル問題 1 集合演算

集合の基本演算に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 和集合A∪BはAとBの両方に属する要素だけを集めたもののことである
  2. 積集合A∩BはAかBのどちらか一方にだけ属する要素を集めたものである
  3. 差集合A−BとB−Aはつねに等しく、引く順番を変えても結果は同じである
  4. 和集合A∪Bはどちらかに属する、積集合A∩Bは両方に属する要素である
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 4 だぜ。

和集合A∪Bはどちらかに属する、積集合A∩Bは両方に属する要素の集まりだ。「和=どちらか/積=両方」とセットで覚えとけ。

選択肢1は和を「両方」とする誤り(それは積)。選択肢2は積を「どちらか一方」とする誤り。選択肢3は差集合を「順番を変えても同じ」とする誤りで、差は非対称だぜ。

選択肢判定理由
1両方は積集合
2どちらか一方は和集合の側
3差集合は非対称(順番で変わる)
4和=どちらか・積=両方で正しい

オリジナル問題2(量化子)

📝 オリジナル問題 2 量化子

述語論理の量化子に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 量化子∀はある要素が1つでも存在すれば成り立つことを表している記号である
  2. 量化子∀はすべての要素について、量化子∃はある要素の存在を表す記号だ
  3. 量化子∃はすべての要素について成り立つことを表す記号のことである
  4. 量化子∀と∃はまったく同じ意味で、どちらを使っても結果は変わらない
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 2 だぜ。

∀はすべての要素について、∃はある要素の存在(少なくとも1つ)を表す。「∀=すべて/∃=ある」の対比が試験の狙い目だ。

選択肢1は∀を「1つでも存在」としているが、それは∃。選択肢3は∃を「すべて」としているが逆。選択肢4は「同じ意味」が誤りだぜ。

選択肢判定理由
11つでも存在は∃
2∀=すべて・∃=ある で正しい
3すべては∀
4∀と∃は別の意味

オリジナル問題3(ド・モルガン)

📝 オリジナル問題 3 ド・モルガンの法則

ド・モルガンの法則に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 「AかBのどちらかに属する」の否定は、「AとBの両方に属する」と等しくなる
  2. ド・モルガンの法則は集合には使えず、数の足し算だけに成り立つ法則である
  3. 「AかBのどちらかに属する」の否定は、「AにもBにも属さない」と等しい
  4. 「Aに属さない」の否定は、つねに「Bに属する」と等しくなるという法則である
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 3 だぜ。

ド・モルガンの法則は「どちらかに属するの否定=どちらにも属さない」。(A∪B)の補集合は(Aの補集合)∩(Bの補集合)になる、というわけだ。

選択肢1は否定を「両方に属する」とする誤り。選択肢2は「集合に使えない」が誤り。選択肢4はAとBが無関係なのに結びつけた誤りだぜ。

選択肢判定理由
1否定は「どちらにも属さない」
2集合(や論理)で成り立つ法則
3どちらかの否定=どちらにも属さない
4AとBを不当に結びつけている

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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