出力装置とは(全体像)
出力装置は、コンピュータが処理した結果を、人にわかる形にして外へ出す窓口のこと。画面に映す、紙に印刷する、音を鳴らす——どれも出力だ。
身近にたとえると、テレビの進化の歴史でディスプレイの流れがつかめる。ブラウン管→液晶(LCD)→有機EL(OLED)→次世代(microLED)、と画質と薄さが進化してきた。
押さえる主役は3つ。
- ディスプレイ … LCD・OLEDなど、映像を映す。
- 3Dプリンタ … 樹脂や金属を積み上げて立体物を作る。
- 電子ペーパー … 省電力で日光下でも見やすい(電子書籍リーダーなど)。
詳しく:OLEDの自発光と3Dプリンタ3方式だけ覚えれば戦える
ここが記事の心臓部。まずディスプレイの方式を表で見分けよう。
ディスプレイの方式
| 方式 | 光らせ方 | 特徴 |
|---|---|---|
| LCD(液晶) | 裏のバックライトで照らす | 安くて大量生産しやすい |
| OLED(有機EL) | 画面そのものが光る(自発光) | 薄い・省電力・くっきり |
| microLED | 細かいLEDが自発光 | OLEDの上位(次世代) |
| 電子ペーパー | 光を反射して見せる | 省電力・日光下でも見やすい |
一番のヤマはOLEDが「自発光」だということ。OLEDは画面の各点が自分で光るので、バックライトがいらず、薄くて省電力、黒がくっきり出る。一方、LCD(液晶)はバックライトで裏から照らすしくみだ。
ここで取り違えやすいのがOLEDとLED(液晶)。名前が似ているが、OLEDは有機ELの自発光、いわゆる「LED液晶」はバックライトにLEDを使った液晶で、原理がまったく別物だ。
次に3Dプリンタ。立体物を層状に積み上げて作る装置で、方式が1つではなく3種類ある。
3Dプリンタの3方式
| 方式 | 作り方 | 特徴 |
|---|---|---|
| FDM | 樹脂を溶かして積み上げる | 家庭用で最も一般的 |
| SLA | 光で樹脂を固める | 高精度 |
| SLS | 粉末をレーザーで固める | 金属にも対応 |
「3Dプリンタは1つの方式」と思いがちだが、FDM・SLA・SLSと複数あり、用途で使い分ける。家庭用でよく見るのはFDMだ。
わかりやすく言い換えると
要するに、出力装置のヤマは2つだけ。
①OLEDは自発光 … 画面そのものが光る(LCDは裏から照らす・LED液晶とは別物)
②3Dプリンタは3方式 … FDM(溶かす)・SLA(光で固める)・SLS(粉をレーザーで固める)
つまり、ディスプレイは「OLED=自分で光る」、3Dプリンタは「方式は3つ」、この2点を押さえれば迷わない。
試験のツボ
🔴 一番出る:OLEDは自発光
①OLED = 画面そのものが光る(薄い・省電力・くっきり)
②LCD(液晶) = 裏のバックライトで照らす
🔴 次に出る:3Dプリンタの3方式
①FDM = 樹脂を溶かして積み上げる(家庭用で一般的)
②SLA = 光で樹脂を固める/SLS = 粉末をレーザーで固める(金属可)
🟡 押さえると安定:OLEDとLEDの違い・電子ペーパー
①OLEDは有機ELの自発光、LED液晶はバックライトにLEDを使う別物
②電子ペーパーは省電力で日光下でも見やすい(電子書籍リーダー)
よくある間違い
①「OLEDはLED液晶と同じしくみ」→ ✗ OLEDは有機ELの自発光、LED液晶はバックライトにLEDを使う液晶。原理が別物。
②「3Dプリンタの方式は1つだけ」→ ✗ FDM・SLA・SLSの3方式があり、用途で使い分ける。
③「OLEDはバックライトで光っている」→ ✗ OLEDは画面そのものが光る自発光。バックライトで照らすのはLCD。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(OLEDの特徴)
OLED(有機EL)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- OLEDは裏のバックライトで画面を照らす方式で、LCDよりも厚く消費電力も大きいとされる
- OLEDは画面そのものが光る自発光で、薄く省電力。バックライトで照らすLCDとは別物だ
- OLEDは光を反射して表示する電子ペーパーの別名で、自分では発光しないものとされている
- OLEDは3Dプリンタの造形方式の一つで、樹脂を溶かして立体物を作るものとされているのだ
解答は 2 である。
OLEDは画面そのものが光る自発光で、薄く省電力なのだ。バックライトで照らすLCDとは別物なるぞ。黒もくっきり出る。
選択肢1の「バックライトで照らす」、選択肢3の「電子ペーパーの別名」、選択肢4の「3Dプリンタの方式」はどれも誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | バックライトで照らすのはLCD |
| 2 | ✓ | OLEDは自発光で薄く省電力 |
| 3 | ✗ | 電子ペーパーとは別物 |
| 4 | ✗ | 3Dプリンタの方式ではない |
オリジナル問題2(3Dプリンタの方式)
3Dプリンタの方式に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 3Dプリンタには、樹脂を溶かすFDM・光で固めるSLA・粉末を固めるSLSの3方式がある
- 3Dプリンタの方式はFDMのただ1つだけで、光や粉末を使う造形方式は存在しないものとされる
- 3Dプリンタはディスプレイに映像を映す装置で、立体物を作る機能はないものとされている
- 3Dプリンタはすべて金属専用で、家庭用に樹脂で造形する方式は一切ないものとされている
解答は 1 である。
3DプリンタはFDM(溶かす)・SLA(光で固める)・SLS(粉を固める)の3方式があるのだ。家庭用で一般的なのはFDMなるぞ。
選択肢2の「FDMの1つだけ」、選択肢3の「映像を映す」、選択肢4の「すべて金属専用」はどれも誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | FDM・SLA・SLSの3方式 |
| 2 | ✗ | 方式は3つある |
| 3 | ✗ | 立体物を作る装置 |
| 4 | ✗ | 家庭用FDMは樹脂で造形 |
オリジナル問題3(ディスプレイと電子ペーパー)
ディスプレイに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- LCDは画面そのものが自発光する方式で、バックライトをまったく必要としないものとされる
- 電子ペーパーは強い光を出すため消費電力が大きく、日光の下では見えにくいものとされている
- LCDはバックライトで照らす方式、電子ペーパーは光を反射して省電力で日光下でも見やすい
- microLEDはOLEDより性能が低い古い方式で、すでに使われなくなったものとされているのだ
解答は 3 である。
LCDはバックライトで照らす方式、電子ペーパーは光を反射して省電力で日光下でも見やすいのだ。電子書籍リーダーが身近な例なるぞ。
選択肢1の「LCDが自発光」、選択肢2の「電子ペーパーは消費電力大」、選択肢4の「microLEDは古い」はどれも誤りである。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 自発光はOLED、LCDはバックライト |
| 2 | ✗ | 電子ペーパーは省電力・日光下で見やすい |
| 3 | ✓ | LCDは照らす・電子ペーパーは反射 |
| 4 | ✗ | microLEDはOLEDの上位(次世代) |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 OLEDは自発光 = 画面そのものが光る。薄く省電力。バックライトで照らすLCD・LED液晶とは別物。
- 🔴 3Dプリンタは3方式 = FDM(溶かす)・SLA(光で固める)・SLS(粉を固める)。家庭用はFDM。
- 🟡 電子ペーパー = 光を反射して省電力、日光下でも見やすい(電子書籍リーダー)。
次に学ぶ
- 入力装置(タッチ・生体認証) ── 反対側の窓口。タッチパネルや生体認証など、情報をコンピュータに入れる装置。
- 映像インターフェース ── ディスプレイに映像を送るHDMI・DisplayPort・USB-Cの規格。
執筆: SikakuQuest編集部