補助記憶装置とは?データを長く保存しておくためのストレージ

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

補助記憶装置とは(全体像)

補助記憶装置は、データをためておく「倉庫」のこと。作業中の一時的な記憶(メモリ)と違い、電源を切ってもデータが残るのが特徴だ。

身近にたとえると、家の収納場所の使い分けだ。よく使う物は手元の引き出し(SSD)、量が多い物は物置(HDD)、めったに出さない大事な物は貸金庫(テープ)、持ち歩く物はポーチ(SDカード・USBメモリ)、というイメージ。

押さえる主役は4つ。


詳しく:SSDとHDDの使い分けとHDDの方式だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。まずSSDとHDDを比べよう。

SSDとHDDの違い

種類速さ容量・価格代表
SSDとても速い容量あたりは少し高いM.2 NVMe(現代の主流)・SATA
HDDSSDより遅い大容量で安い3.5インチ・2.5インチ

速さを求めるならSSD、なかでもM.2 NVMeがいまの主流で、PCの中で直結して超高速で動く。大量のデータを安くためたいならHDDが向く。「速いSSD・安くて大容量のHDD」と対で覚えればよい。

次に、HDDには記録の方式が2つある。名前が似ていて取り違えやすい。

HDDのCMRとSMR

方式書き込み容量向いている用途
CMR速い標準サーバー・録画機
SMR遅い大きい(高密度)アーカイブ(ためておく用)

CMRは従来型で書き込みが速いSMRはデータを少し重ねて書くので大容量だが書き込みが遅い。性質が逆なので、ここがよく問われる。

最後に、持ち運べるSDカード。1種類ではなく、世代によって入る容量の上限が違う。

SDカードの世代(容量の上限)

世代容量の上限の目安
SD〜2GB
SDHC〜32GB
SDXC〜2TB
SDUC〜128TB(最新)

新しい世代ほど大きな容量に対応する。「SDカードはどれも同じ」ではない、というのがポイントだ。

なお、長期保存の主役磁気テープ(LTO)は、最新のLTO-9で1巻18TB(圧縮で約45TB)と大容量で、大企業や役所のバックアップで今も現役だ。

わかりやすく言い換えると

要するに、収納の使い分けで考えるとラクだ。

SSD … 手元の引き出し(速い・現代PCの主役)

HDD … 物置(大容量で安い・CMRは書き込み速い/SMRは大容量だが遅い)

テープ(LTO)・SDカード … 貸金庫とポーチ(長期保存・持ち運び)

つまり、「速いSSD・安いHDD」、「CMRは速い・SMRは大容量」、この対比だけ押さえれば迷わない。


試験のツボ

🔴 一番出る:SSDとHDDの使い分け

①SSD = 速い・M.2 NVMeが現代の主流

②HDD = 大容量で安い

🔴 次に出る:HDDのCMRとSMR

①CMR = 従来型・書き込みが速い

②SMR = 大容量(高密度)だが書き込みが遅い

🟡 押さえると安定:テープとSDカード

①LTO(磁気テープ) = 長期保存・大容量(LTO-9で1巻18TB)

②SDカードは世代あり(SD→SDHC→SDXC→SDUCで容量上限が上がる)


よくある間違い

「CMRとSMRは同じ方式」→ ✗  CMRは従来型で書き込みが速い、SMRは大容量だが書き込みが遅い。性質が逆。

「SDカードはすべて同じ規格」→ ✗  SD→SDHC→SDXC→SDUCと世代があり、対応する容量の上限が違う。

「磁気テープは古くてもう使われていない」→ ✗  LTOは大企業や役所の長期バックアップで今も現役。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(SSDとHDD)

📝 オリジナル問題 1 SSDとHDDの使い分け

SSDとHDDに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. SSDはHDDより読み書きが遅く、容量あたりの価格も必ず高くなるものとされているものだ
  2. SSDは速く現代PCの主流、HDDはSSDより遅いものの大容量で安く保存できる装置である
  3. SSDもHDDも電源を切るとデータが消えるため、長期保存にはまったく使えないものとされる
  4. HDDのほうがSSDより読み書きが速く、M.2 NVMeはHDDの代表的な方式とされているものだ
ネトスパ
ネトスパ 解答・解説

解答は 2 である。

SSDは速く現代PCの主流HDDはSSDより遅いが大容量で安いのだ。M.2 NVMeはSSDの代表なるぞ。

選択肢1の「SSDが遅い」、選択肢3の「電源で消える」、選択肢4の「HDDが速い」はどれも誤りである。補助記憶装置は電源を切っても残る。

選択肢判定理由
1SSDのほうが速い
2SSDは速い・HDDは大容量で安い
3電源を切っても残る
4NVMeはSSDの方式、SSDが速い

オリジナル問題2(CMRとSMR)

📝 オリジナル問題 2 CMRとSMR

HDDのCMRとSMRに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. CMRもSMRもまったく同じ方式で、書き込みの速さや容量に違いはないものとされているのだ
  2. CMRは大容量だが書き込みが遅く、SMRは従来型で書き込みが速い方式とされているものだ
  3. CMRは従来型で書き込みが速く、SMRは高密度で大容量だが書き込みが遅い記録方式である
  4. CMRもSMRも光ディスクの記録方式で、HDDの記録には使われないものとされているものだ
ネトスパ
ネトスパ 解答・解説

解答は 3 である。

CMRは従来型で書き込みが速くSMRは高密度で大容量だが書き込みが遅いのだ。性質が逆なるぞ。

選択肢1の「同じ方式」、選択肢2のCMRとSMRが逆、選択肢4の「光ディスクの方式」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1書き込みの速さも容量も違う
2CMRとSMRの説明が逆
3CMRは速い・SMRは大容量で遅い
4どちらもHDDの記録方式

オリジナル問題3(テープとSDカード)

📝 オリジナル問題 3 テープとSDカードの世代

磁気テープとSDカードに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 磁気テープは長期保存で今も現役、SDカードはSDからSDUCへと世代で容量上限が上がる
  2. 磁気テープはすでに使われなくなり、SDカードは世代がなく容量はすべて同じとされている
  3. SDカードはSDの1世代しかなく、磁気テープは持ち運び用の小型ストレージとされているのだ
  4. 磁気テープは読み書きが最速のため手元作業に使い、SDカードは長期保存専用とされている
ネトスパ
ネトスパ 解答・解説

解答は 1 である。

磁気テープ(LTO)は長期保存で今も現役SDカードはSD→SDHC→SDXC→SDUCと世代で容量上限が上がるのだ。テープは大企業のバックアップで使われるなるぞ。

選択肢2の「テープは使われない」、選択肢3の「SDは1世代」、選択肢4の「テープが最速」はどれも誤りである。

選択肢判定理由
1テープは現役・SDは世代で容量が上がる
2テープは現役・SDには世代がある
3SDは複数世代・テープは長期保存用
4テープは長期保存向け、手元作業はSSD

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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