画像音声符号化(JPEG・MPEG)とは?画像・動画・音声を小さくする圧縮規格

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

画像音声符号化とは(全体像)

画像音声符号化は、写真・動画・音声などのデータを、できるだけ小さくするための決まった方式(規格)のこと。そのままだと巨大なメディアデータを、保存や配信に耐える大きさに圧縮する。

ポイントは、用途ごとに代表的な規格が決まっていること。「写真ならこれ、動画ならこれ、音声ならこれ」と対応で覚えるのが近道だ。

そして、圧縮できる理由は冗長(むだ)を削っているから。たとえば動画は、前のコマと次のコマがほとんど同じなら「変わった部分だけ」記録すればいい。こうしたむだの削り方が圧縮の核心だ。


詳しく:用途別の規格と冗長除去だけ覚えれば戦える

ここが記事の心臓部。まずは用途と代表規格

用途別の代表規格

種類可逆(完全復元)非可逆(劣化するが小さい)
画像PNG(透過対応)JPEG(写真の定番)
音声FLACMP3・AAC
動画H.264・H.265・AV1

写真はJPEG(非可逆)、透過したい画像はPNG(可逆)、音声はMP3(非可逆)かFLAC(可逆)。動画はH.264が広く普及し、H.265はその半分くらいのデータ量で同じ画質(4K・8K向き)。AV1は無料で使える新しい規格だ。

次に、圧縮を支える冗長(むだ)の削り方

3つの冗長除去

種類何をする
時間の冗長動画で前後のコマが似ていれば、差分だけ記録
空間の冗長隣どうしの画素が似ていれば、まとめて表す(DCTで周波数に変換)
知覚の限界人が気づきにくい成分を削る(非可逆の根拠)

JPEGは、画像をDCT(離散コサイン変換)で周波数のかたちに直し、目立たない細かい成分を削って小さくする。MP3は、人の耳に聞こえにくい音を削る。動画は、コマどうしの差分だけを送って大きく縮める。つまり、どれも「人が気づきにくいむだ」を見つけて削っている、というわけだ。

わかりやすく言い換えると

要するに、圧縮は「むだを上手にカットして軽くする」ことだ。

時間の冗長 … パラパラ漫画で、動いた部分だけ描き直す(背景は使い回す)

空間の冗長 … 青空のように似た色が続く部分を、ひとまとめにする

知覚の限界 … 人の目や耳が気づかない細部は、思いきって省く

用途ごとに主役が違うのは、「写真・音楽・動画でむだの出方が違う」から。だからJPEG・MP3・H.264のように、それぞれ専用の規格が用意されている、というわけだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:用途と代表規格の対応

①写真=JPEG(非可逆)/PNG(可逆・透過)

②音声=MP3(非可逆)/FLAC(可逆)

③動画=H.264・H.265(H.265は半分のデータ量で同画質)

🔴 次に出る:圧縮の核心は冗長除去

①時間の冗長=動画で差分だけ記録

②空間の冗長=隣の似た画素をまとめる(DCT)

🟡 押さえると安定:知覚の限界を使う

①人が気づきにくい成分を削るのが非可逆の根拠

②JPEGはDCT、MP3は心理(聞こえにくい音を削る)


よくある間違い

「MP3は圧縮していない(非圧縮の)形式である」→ ✗  MP3は非可逆圧縮。聞こえにくい音を削って小さくしている。

「JPEGは可逆圧縮なので画質は一切劣化しない」→ ✗  JPEGは非可逆。可逆で透過したいならPNGを使う。

「動画圧縮では毎フレームを丸ごと記録している」→ ✗  前後のコマの差分だけを記録して大きく縮めている。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(用途と規格)

📝 オリジナル問題 1 用途と代表規格

画像音声の符号化規格に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. JPEGは音声の圧縮規格で、FLACは動画の圧縮規格として広く使われている
  2. PNGは動画専用の非可逆圧縮で、写真の保存にはまったく向かない規格である
  3. JPEGは写真の非可逆圧縮、MP3は音声の非可逆圧縮として広く使われている
  4. MP3は画像の可逆圧縮で、保存しても画質はまったく劣化しない規格である
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 3 だぜ。

JPEGは写真の非可逆圧縮、MP3は音声の非可逆圧縮だ。「写真=JPEG・音声=MP3」の対応をまず押さえとけ。

選択肢1はJPEGを音声・FLACを動画としていて誤り。選択肢2はPNGを動画専用とする誤り。選択肢4はMP3を画像の可逆圧縮とする誤りだぜ。

選択肢判定理由
1JPEGは画像、FLACは音声
2PNGは画像の可逆圧縮
3JPEG=写真・MP3=音声で正しい
4MP3は音声の非可逆圧縮

オリジナル問題2(冗長除去)

📝 オリジナル問題 2 動画の冗長除去

動画圧縮のしくみに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 前後のコマがよく似ているとき、差分だけを記録して動画を大きく縮めている
  2. 毎フレームを1枚ずつ丸ごと記録するので、圧縮はまったくできないとされる
  3. 動画は音声と同じ方式で圧縮され、画像のフレームは記録しない仕組みである
  4. 動画圧縮では人が気づく成分から先に削るため、必ず画質が大きく劣化する
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 1 だぜ。

動画は前後のコマが似ていれば、変わった部分(差分)だけを記録して大きく縮める。パラパラ漫画で背景を使い回し、動いた部分だけ描き直すイメージだな。

選択肢2は「丸ごと記録・圧縮できない」が誤り。選択肢3は「音声と同じ・フレームを記録しない」が誤り。選択肢4は「人が気づく成分から削る」が逆で、気づきにくい成分を削るぜ。

選択肢判定理由
1前後の差分だけ記録して縮める
2差分記録で圧縮できる
3フレーム(画像)も扱う
4気づきにくい成分から削る

オリジナル問題3(規格の特徴)

📝 オリジナル問題 3 規格の特徴

符号化規格の特徴に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. H.265はH.264よりずっと多くのデータ量が必要で、画質も大きく劣るとされる
  2. FLACは非可逆圧縮なので、再生のたびに音質が少しずつ落ちていく規格である
  3. PNGは非可逆圧縮で、保存を繰り返すほど透過部分が消えていく規格である
  4. H.265はH.264の半分ほどのデータ量で同じ画質を出せ、4K・8Kに向く
シーピードラ
シーピードラ 解答・解説

解答は 4 だぜ。

H.265はH.264の半分ほどのデータ量で同じ画質を出せる、効率の良い動画規格だ。だから4Kや8Kといった高精細の動画に向いているんだな。

選択肢1はH.265を「多くのデータ量・画質が劣る」とする誤り(逆)。選択肢2はFLACを非可逆とする誤り(可逆)。選択肢3はPNGを非可逆とする誤りだぜ。

選択肢判定理由
1H.265のほうが少ないデータ量で済む
2FLACは可逆で劣化しない
3PNGは可逆圧縮
4H.265は半分のデータ量で同画質

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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