テスト種類(UT/IT/ST/UAT)とは?4種類の違いとV字モデル

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

テスト種類(UT/IT/ST/UAT)とは(全体像)

システム開発では、作ったものを段階的に確かめる。テストは、小さい部品から、だんだん全体へと進めるのが基本だ。代表的な4種類は次のとおり。

ここで一番の勘違いポイント。UAT(受入テスト)は、開発者ではなく、発注者・利用者が行うこと。「作った人が自分で受入テストする」と思い込むと誤りになる。


詳しく:4種類の違いとV字モデル

ここが心臓部。4種類の違いを表で押さえよう。

テストの4種類

テスト何を確かめるかだれが行う
UT(単体)部品を1つずつ開発者
IT(結合)部品どうしのつなぎ目開発者
ST(システム)システム全体(動作・性能など)開発側
UAT(受入)求めたものになっているか発注者・利用者

進む順番は、小さい単位から大きい単位へUT(部品)→ IT(つなぎ目)→ ST(全体)→ UAT(最終の受入)だ。

とくに区別したいのが、UTとITUTは「部品1つ」、ITは「部品どうしのつなぎ目」。1つを見るか、つながりを見るか、の違いだ。

そしてUATは発注者が行う。開発側のテスト(UT・IT・ST)とは別で、「頼んだとおりのものになっているか」を、発注者・利用者が最後に確かめる

なお、これらはV字モデル(開発工程とテスト工程を対応づけた図)と結びつく。要件定義↔UAT、基本設計↔ST、詳細設計↔IT、実装↔UTのように、上流の設計ほど大きな単位のテストに対応する。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

4種類のテストは、料理の確かめ方にたとえられる。UTは「食材1つずつの味見」、ITは「組み合わせた一品の味見」、STは「コース全体の確認」、UATは「お客さん(発注者)が食べて、注文どおりか確かめる」。要するに、部品→組み合わせ→全体→お客さん確認、と進む。

UATが「発注者」というのは、最後に確かめるのは、頼んだお客さん自身だということ。つまり、作った人ではなく、注文した人がOKを出す。

UTとITの違いは、「1品ずつ」か「組み合わせ」か。つまり、単体で見るのがUT、つなぎ目を見るのがIT、と覚えておこう。


試験のツボ

🔴 一番出る:4種類と順番

①UT(部品)→ IT(つなぎ目)→ ST(全体)→ UAT(受入)

②小さい単位から、だんだん全体へ進める

🔴 次に出る:UTとITの違い

①UT=部品を1つずつ確かめる

②IT=部品どうしのつなぎ目(連携)を確かめる

🟡 押さえると安定:UATは発注者が行う

①UAT(受入テスト)は、発注者・利用者が最後に確かめる

②開発者がやるものではない


よくある間違い

「UAT(受入テスト)は、開発者が行うテストだ」→ ✗  UATは、発注者・利用者が「求めたものになっているか」を最後に確かめる。

「UTとITは、まったく同じテストだ」→ ✗  UTは部品を1つずつ、ITは部品どうしのつなぎ目を確かめる。見るところが違う。

「テストは、いきなりシステム全体(ST)から始める」→ ✗  小さい部品(UT)から始め、だんだん全体へ進める。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(単体テスト)

📝 オリジナル問題 1 単体テスト

単体テスト(UT)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 部品(モジュール)を1つずつ確かめるテストで、ふつう開発者が行う
  2. 発注者側が、求めたものになっているかを最後に確かめるテストである
  3. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  4. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことである
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 1 だよ。

単体テスト(UT)は、部品(モジュール)を1つずつ確かめるテストで、ふつう開発者が行うよ。

選択肢2は受入テスト(UAT)、選択肢3は給与計算、選択肢4は請求書の事務で、どれも違うよ。

選択肢判定理由
1部品を1つずつ・開発者が行うで正しい
2これは受入テスト(UAT)
3給与計算のしくみではない
4請求書の事務の話

オリジナル問題2(UTとITの違い)

📝 オリジナル問題 2 UTとITの違い

UTとITの違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. UTは部品どうしのつなぎ目、ITは部品を1つずつ確かめる、逆の関係である
  2. UTは部品を1つずつ、ITは部品どうしのつなぎ目を確かめるテストである
  3. UTもITも、社員の給与を計算することだけを目的にした同じテストである
  4. UTもITも同じ意味で、呼び名が2つあるだけで違いはないとされている
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 2 だよ。

UTは部品を1つずつ、ITは部品どうしのつなぎ目を確かめるテストだよ。1つを見るか、つながりを見るか、の違いだね。

選択肢1は説明が逆、選択肢3は給与計算、選択肢4は「違いはない」が誤りだよ。

選択肢判定理由
1UTとITの説明が逆
2UTは部品・ITはつなぎ目で正しい
3給与計算のテストではない
4両者には違いがある

オリジナル問題3(UATを行う人)

📝 オリジナル問題 3 受入テストを行う人

受入テスト(UAT)を行う人に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 部品を作った開発者だけが、自分で行うテストだとされている
  2. 社員の出退勤を記録する担当だけが行うテストのことである
  3. 取引先へ請求書を郵送する事務の担当が行うテストである
  4. 発注者・利用者が求めたものになっているかを最後に確かめる
プロネコ
プロネコ 解答・解説

解答は 4 だよ。

受入テスト(UAT)は、発注者・利用者が、求めたものになっているかを最後に確かめるテストだよ。開発者がやるものではないんだ。

選択肢1の「開発者だけ」、選択肢2の勤怠担当、選択肢3の請求書の事務は、いずれも誤りだよ。

選択肢判定理由
1開発者ではなく発注者・利用者
2勤怠担当のテストではない
3事務担当のテストではない
4発注者・利用者が最後に確かめるで正しい

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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