TCP/IP 4層モデルとは?層の対応と、IP・TCPの違い

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

TCP/IP 4層モデルとは(全体像)

TCP/IP 4層モデルとは、現代のインターネットで、実際に使われている通信のしくみを、4つの層に分けたモデルのことだ。OSI参照モデルの7層を、より実用的に4つにまとめたものといえる。

4つの層を、下から順に見てみよう。

ここで一番のポイント。TCP/IPは、実際に動いている「実装」のモデルだ。OSI参照モデルが「考え方の基準(概念)」なのに対し、TCP/IPは現代インターネットの標準として実際に使われている。「TCP/IPとOSIは、同じ7層のモデルだ」と思い込むと誤りになる。


詳しく:層の対応と、IP・TCPの違い

ここが心臓部。4層を表で押さえよう。

TCP/IP 4層モデル(下から上へ)

役割の例代表
アプリケーション層アプリのやりとりHTTP・DNS
トランスポート層端から端までTCP・UDP
インターネット層道さがしIP
リンク層隣との物理通信Ethernet・Wi-Fi

TCP/IPの4層は、OSIの7層と対応づけて覚えるとよい。OSIの下位層(物理・データリンク)が、TCP/IPの「リンク層」にまとまっている、という具合だ。

ここで一番のポイント。IPとTCPは、別の層だ。IPは「インターネット層」(相手まで届ける道さがし)、TCPは「トランスポート層」(端から端までの通信)。名前が似ているが、役割も層も違う。「IPとTCPは同じ層だ」と思い込むと誤りになる。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

TCP/IP 4層モデルは、「OSIの7段の棚を、実用的に4段にまとめた整理棚」のイメージ。実際のインターネットは、この4段で動いている。

「OSIとの違い」は、OSIは考え方の基準(概念)、TCP/IPは実際に使われている実装だということ。要するに、TCP/IPのほうが現場で動いている。

「IPとTCPの違い」は、IPは道さがし(インターネット層)、TCPは端から端までの通信(トランスポート層)で、別の層だということ。つまり、似た名前でも役割が違う。


試験のツボ

🔴 一番出る:4層の構成

①下から、リンク層→インターネット層→トランスポート層→アプリケーション層

②代表:Ethernet・IP・TCP・HTTP

🔴 次に出る:OSIとの関係

①TCP/IPは実装(実際に使われている)、OSIは概念(考え方の基準)

②OSIの7層を、実用的に4つにまとめたもの

🟡 押さえると安定:IPとTCPの違い

①IP=インターネット層(道さがし)

②TCP=トランスポート層(端から端まで)。別の層


よくある間違い

「TCP/IPとOSIは、同じ7層のモデルだ」→ ✗  TCP/IPは4層の実装、OSIは7層の概念(考え方の基準)。

「IPとTCPは、同じ層に属している」→ ✗  IPはインターネット層、TCPはトランスポート層。別の層。

「TCP/IPモデルは、あくまで概念で、実際には使われていない」→ ✗  TCP/IPは、現代インターネットで実際に使われている実装のモデル。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(TCP/IP 4層モデルの正体)

📝 オリジナル問題 1 TCP/IP 4層モデルの正体

TCP/IP 4層モデルに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみだ
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  3. 現代インターネットで実際に使われている、4層の通信モデルだ
  4. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
エーアイコアラ
エーアイコアラ 解答・解説

解答は 3 です。

TCP/IP 4層モデルは、現代インターネットで実際に使われている、4層の通信モデルなのです。OSIの7層を実用的に4つにまとめたものなります。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違うのです。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3実際に使われる4層の通信モデルで正しい
4広告活動ではない

オリジナル問題2(OSIとの関係)

📝 オリジナル問題 2 TCP/IPとOSIの関係

TCP/IPとOSIの関係に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. TCP/IPは実装(実際に使われる)、OSIは概念(考え方の基準)
  2. 社員の給与を計算するときだけ、関係するとされているものである
  3. 取引先への請求書の枚数しだいで、関係が決まるとされているのだ
  4. TCP/IPもOSIも、まったく同じ7層のモデルだとされているのだ
エーアイコアラ
エーアイコアラ 解答・解説

解答は 1 です。

TCP/IPは実装(実際に使われる)、OSIは概念(考え方の基準)なのです。TCP/IPは4層で、OSIの7層を実用的にまとめたものなります。

選択肢2の給与、選択肢3の請求書、選択肢4の「同じ7層」は、いずれも違うのです。

選択肢判定理由
1TCP/IPは実装・OSIは概念で正しい
2給与計算で関係するのではない
3請求書の枚数で決まるのではない
4TCP/IPは4層、OSIは7層

オリジナル問題3(IPとTCPの違い)

📝 オリジナル問題 3 IPとTCPの違い

IPとTCPに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の給与を計算するときだけ、使われるものだとされている
  2. IPはインターネット層、TCPはトランスポート層で、別の層だ
  3. 取引先へ請求書を郵送するときだけ、使われるものだとされる
  4. IPとTCPは、まったく同じ層に属するものだとされているのだ
エーアイコアラ
エーアイコアラ 解答・解説

解答は 2 です。

IPはインターネット層、TCPはトランスポート層で、別の層なのです。名前は似ていますが、役割も層も違うのです。

選択肢1の給与、選択肢3の請求書、選択肢4の「同じ層」は、いずれも違うのです。

選択肢判定理由
1給与計算のときだけではない
2IP=インターネット層・TCP=トランスポート層で正しい
3請求書のときだけではない
4IPとTCPは別の層

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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