STP分析・セグメンテーションとは?S→T→Pの中身

公開: 更新: カテゴリ: ストラテジ系

30秒で結論

STP分析とは(全体像)

STP分析とは、「市場のどんな人たちに、どんな立ち位置で売るか」を決めるための考え方のこと。やみくもに全員へ売ろうとするのではなく、相手をしぼって作戦を立てる、という発想だ。

名前のSTPは、3つの手順の頭文字をつなげたもの。

ここで一番大事なのは、この順番(S→T→P)で進めるということ。分けて、選んで、立ち位置を決める、という流れだ。


詳しく:S→T→Pの中身を押さえる

ここが心臓部。3つの手順の中身を表で整理しよう。

STP分析の3つの手順

手順英語の意味やること
S(細分化)Segmentation市場を似た者どうしのグループに分ける
T(選定)Targeting分けたグループから、ねらう相手を選ぶ
P(位置付け)Positioning選んだ相手に向けた自社の立ち位置を決める

最初のS(分ける)では、どんなものさしで分けるかが問われる。代表的なものさしは4つ。

次のT(選ぶ)では、ねらい方が3タイプに分かれる。ここがよく出る。

ターゲットの選び方 3タイプ

タイプねらい方イメージ
無差別型全体に同じ作戦で売るみんな向けの定番商品
差別化型複数のグループに、別々の作戦で売るグループごとに商品を変える
集中型1つのグループにしぼって売るニッチ(すき間)特化

差別化型は、グループごとに作戦を変えるのがポイント。「複数を選ぶけれど、中身は全部同じ」ではない点に注意。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

STPは、お店を開くときの「まず客層を分けて、ねらう客を決めて、お店の売りを決める」という段取りに近い。分ける→選ぶ→立ち位置、の順だ。

ターゲットの3タイプは、ラーメン屋さんのたとえがわかりやすい。みんなに同じ一杯を出すのが「無差別型」、子ども向け・激辛好き向けと別メニューを用意するのが「差別化型」、激辛専門だけで勝負するのが「集中型」。

要するに、全員か/複数を別々に/1つにしぼるか、というねらい方の違いだ。


試験のツボ

🔴 一番出る:S→T→Pの順番

①Segmentation(分ける)→ Targeting(選ぶ)→ Positioning(立ち位置)

②この順番が決まっていて、入れ替えない

🔴 次に出る:ターゲットの選び方3タイプ

①無差別型=全体に同じ作戦/集中型=1つにしぼる

②差別化型=複数のグループに、別々の作戦

🟡 押さえると安定:市場を分ける4つのものさし

①地理的・人口統計的

②心理的・行動


よくある間違い

「STPの3つは順番が自由だ」→ ✗  S→T→Pの順で進める。分ける→選ぶ→立ち位置、の流れ。

「差別化型は、複数のグループに同じ作戦で売る」→ ✗  差別化型は、グループごとに別々の作戦で売る。

「集中型は、できるだけ多くのグループをねらう」→ ✗  集中型は、1つのグループにしぼってねらう。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(STPの順番)

📝 オリジナル問題 1 STPの手順の順番

STP分析の進め方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 立ち位置を決めてから市場を分け、最後にねらう相手を選ぶという順番で進めていく
  2. 市場を分け、ねらう相手を選び、自社の立ち位置を決めるという順番で進めていく
  3. ねらう相手を先に選んでから市場を分け、立ち位置はとくに決めずに進めていく
  4. 自社の立ち位置だけを決めれば、市場を分けたり相手を選んだりは不要だとされる
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 2 だよ。

STP分析は、S(分ける)→ T(選ぶ)→ P(立ち位置)の順で進めるよ。「分けて・選んで・立ち位置」と覚えてね。

選択肢1と3は順番が違っていて、選択肢4は手順を省いてしまっている点が誤りだよ。

選択肢判定理由
1立ち位置が最初になっていて順番が違う
2分ける→選ぶ→立ち位置の順で正しい
3選ぶが先になっていて順番が違う
4分ける・選ぶの手順を省いている

オリジナル問題2(ターゲティング3タイプ)

📝 オリジナル問題 2 ターゲティングの3タイプ

ターゲティングの選び方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 集中型は、できるだけ多くのグループを同時にねらって売る方法のことだとしている
  2. 無差別型は、グループごとに中身を変えて、別々の作戦で売る方法のことだとしている
  3. 差別化型は、ただ1つのグループにしぼって、すき間をねらって売る方法だとしている
  4. 差別化型は、複数のグループに、それぞれ別々の作戦で売る方法のことだとしている
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 4 だよ。

差別化型は、複数のグループに対して、それぞれ別々の作戦で売る方法だよ。「複数を、別々に」がポイントだね。

選択肢1の集中型は1つにしぼる方法、選択肢2の無差別型は全体に同じ作戦で売る方法、選択肢3の「1つにしぼる」は集中型の説明だよ。

選択肢判定理由
1集中型は1つにしぼる方法
2無差別型は全体に同じ作戦で売る方法
31つにしぼるのは集中型の説明
4複数に別々の作戦で売るで正しい

オリジナル問題3(市場の分け方)

📝 オリジナル問題 3 市場細分化の軸

市場を分けるものさし(軸)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 地域・年齢・好み・買い方のパターンなど、いくつかのものさしで市場を分けていく
  2. 市場を分けるものさしは地域だけで、年齢や好みは分け方には使えないとされている
  3. 市場を分ける作業は不要で、最初から全員を1つのグループとして扱うのが基本である
  4. 市場を分けるものさしは年齢だけで、地域や好みはまったく考えないものとされている
ストフクロ
ストフクロ 解答・解説

解答は 1 だよ。

市場は、地理的(地域)・人口統計的(年齢など)・心理的(好み)・行動(買い方)といった複数のものさしで分けるよ。1つのものさしだけに限られないんだ。

選択肢2と4は「1つのものさしだけ」が誤り、選択肢3は「分けない」が誤りだよ。

選択肢判定理由
1複数のものさしで分けるで正しい
2地域だけに限られない
3分けるのがセグメンテーション
4年齢だけに限られない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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