論理演算とは(全体像)
論理演算とは、真(1)か偽(0)か、という2つの値だけで行う計算のことだ。コンピュータの中は0と1なので、この計算がいろいろな処理の土台になる。
まずは基本の3つ。
- AND(論理積) … 両方が1のときだけ、1になる。
- OR(論理和) … どちらか1つでも1なら、1になる。
- NOT(否定) … 0と1を反転する(1なら0、0なら1)。
スイッチでたとえると、ANDは「2つ両方ONで点灯」、ORは「どちらかONで点灯」、NOTは「逆にする」イメージだ。
詳しく:真理値表とXORの特殊さ
ここが心臓部。それぞれの動きを、真理値表(全パターンの結果を並べた表)で見よう。
論理演算の真理値表(A・Bの結果)
| A | B | AND | OR | XOR |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 0 | 1 | 0 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 1 | 1 | 1 | 1 | 0 |
表を見ると、ANDは1が2つそろったときだけ1、ORはどちらか1つでも1なら1、と分かる。
そして注目は、XOR(排他的論理和)。XORは、2つの値が違うときだけ1になる。逆に、両方とも1のときは0になる(ここがORと違う)。「XOR=OR」と思い込むと誤りになる。XORは、暗号などにも使われる大事な演算だ。
なお、ANDを反転したNAND、ORを反転したNORもある。これらは、ANDやORにNOTを組み合わせたもの、と押さえておこう。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。スイッチで考えるとわかりやすい。
ANDは、「2つのスイッチが両方ONのときだけ、点灯する」こと。ORは、「どちらか1つでもONなら、点灯する」こと。NOTは、「ONとOFFを逆にする」ことだ。つまり、両方そろうか・どちらかでよいか・逆にするか、の3つだ。
XORは、「2つのスイッチが違う状態(片方だけON)のときに点灯する」こと。要するに、両方同じ(両方ON・両方OFF)だと点かない、という特別な動きだ。
試験のツボ
🔴 一番出る:基本の3つ
①AND=両方が1のときだけ1
②OR=どちらか1なら1/NOT=反転(1と0を入れ替え)
🔴 次に出る:XORの特殊さ
①XOR=2つが違うときだけ1
②両方とも1のときは0(ここがORと違う)
🟡 押さえると安定:真理値表とNAND/NOR
①真理値表は、全パターンの結果を並べた表
②NANDはAND、NORはORに、NOTを組み合わせたもの
よくある間違い
①「XORとORは、同じ結果になる」→ ✗ XORは2つが違うときだけ1。両方1のときは0で、ORとは違う。
②「ANDは、どちらか1つでも1なら1になる」→ ✗ どちらか1つで1になるのはOR。ANDは両方1のときだけ1。
③「NANDやNORは、ANDやORとまったく無関係だ」→ ✗ NANDはAND、NORはORに、NOT(反転)を組み合わせたもの。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(論理演算の正体)
論理演算に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 真(1)・偽(0)という2つの値で行う計算のことである
- 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するしくみである
- 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業である
- 完成したシステムを宣伝して、より多く売る広告活動である
解答は 1 だぱん。
論理演算は、真(1)・偽(0)の2つの値で行う計算なんだぱん。コンピュータの中は0と1だから、いろいろな処理の土台になるんだぱん。
選択肢2は給与計算、選択肢3は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違うぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 真・偽の2値で行う計算で正しい |
| 2 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 3 | ✗ | 請求書の事務の話 |
| 4 | ✗ | 広告活動ではない |
オリジナル問題2(基本の3つ)
ANDとORに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ANDはどちらか1なら1、ORは両方1のときだけ1になるとされる
- ANDもORも、社員の給与を計算するための演算だとされている
- ANDもORも、取引先へ請求書を郵送するための演算だとされる
- ANDは両方1のときだけ1、ORはどちらか1なら1になるものだ
解答は 4 だぱん。
ANDは両方1のときだけ1、ORはどちらか1なら1になるんだぱん。両方そろうか、どちらかでよいか、の違いだぱん。
選択肢1は説明が逆、選択肢2は給与計算、選択肢3は請求書の事務で誤りだぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | ANDとORの説明が逆 |
| 2 | ✗ | 給与計算の演算ではない |
| 3 | ✗ | 請求書の事務の演算ではない |
| 4 | ✓ | ANDは両方・ORはどちらかで正しい |
オリジナル問題3(XORの特殊さ)
XOR(排他的論理和)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- XORは、両方とも1のときにだけ1になるものだとされているものだ
- XORは、2つが違うときだけ1になり、両方1のときは0になる
- XORは、社員の給与を計算することだけに使うとされているものだ
- XORは、取引先へ請求書を郵送することだけに使うとされている
解答は 2 だぱん。
XORは、2つが違うときだけ1になり、両方1のときは0になるんだぱん。ここがORと違うところで、暗号などにも使われるんだぱん。
選択肢1の「両方1で1」、選択肢3の給与、選択肢4の請求書は、いずれも違うぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 両方1のときは0になる |
| 2 | ✓ | 違うときだけ1で正しい |
| 3 | ✗ | 給与計算には使わない |
| 4 | ✗ | 請求書の事務には使わない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 論理演算 = 真(1)・偽(0)の2つの値で行う計算。
- 🔴 基本の3つ = AND(両方1で1)・OR(どちらか1で1)・NOT(反転)。
- 🟡 XORの特殊さ = 2つが違うときだけ1(両方1なら0)。ORと違い、暗号などに使われる。
次に学ぶ
- 2進数 ── 0と1で数を表す方法。論理演算も、0と1で行う。
- 論理回路 ── AND・OR・NOTを組み合わせた回路。論理演算を電気で実現したもの。
執筆: SikakuQuest編集部