LANとWANとは(全体像)
LANとWANは、ネットワークを「地理的な範囲の広さ」で分けた分類だ。
- LAN(構内網) … オフィスや家庭の中など、狭い範囲のネットワーク。数百メートル程度。Ethernet(有線)やWi-Fi(無線)でつなぐ。
- WAN(広域網) … 都市間や国際など、広い範囲をつなぐネットワーク。通信会社(キャリア)が提供する(専用線・VPNなど)。
電話でたとえると分かりやすい。LANは「建物の中の内線電話」、WANは「遠く離れた拠点を結ぶ公衆回線」のイメージだ。
ここで一番のポイント。LANとWANの違いは、地理的な範囲の広さだ。LANは狭い範囲、WANは広い範囲。「LANとWANは、まったく別の目的のもの」と思い込むと誤りで、どちらもネットワークで、違いは範囲の広さだ。
詳しく:範囲の違いと、無線LAN
ここが心臓部。LANとWANを表で押さえよう。
LANとWANの違い
| 項目 | LAN | WAN |
|---|---|---|
| 範囲 | 狭い(オフィス・家庭内) | 広い(都市間・国際) |
| 距離 | 数百メートル程度 | 都市や国をまたぐ |
| つなぐもの | Ethernet・Wi-Fi | 通信会社の回線(専用線・VPN) |
| だれが用意 | 自分たち | 通信会社(キャリア) |
LANは、自分たちで用意できる、身近で狭い範囲のネットワーク。WANは、遠く離れた場所をつなぐので、通信会社が提供する。
ここで一番のポイント。LANには、無線(Wi-Fi)も含まれる。「LANは有線のケーブルだけ」と思い込むと誤りで、Wi-Fi(無線LAN)もLANの一種だ。なお、近年はSD-WANという、ソフトウェアでWANを柔軟に管理するしくみも広がっている。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。
LANは、「建物の中の、内線電話のような狭い範囲のネットワーク」のイメージ。WANは、「遠く離れた拠点を結ぶ、公衆回線のような広い範囲のネットワーク」だ。
違いは、「地理的な範囲の広さ。LANは狭い、WANは広い」こと。要するに、どこまでの範囲をつなぐか、で分かれる。
「無線LANもLAN」というのは、Wi-Fiも、LANの一種だということ。つまり、LANは有線のケーブルだけではない。
試験のツボ
🔴 一番出る:LANとWANの違い
①LAN=狭い範囲(オフィス・家庭内)、数百m程度
②WAN=広い範囲(都市間・国際)、通信会社が提供
🔴 次に出る:違いは範囲の広さ
①LANとWANの違いは「地理的な範囲の広さ」
②LANは身近で狭い、WANは遠くまで広い
🟡 押さえると安定:無線LAN
①LANには無線(Wi-Fi)も含まれる
②LANは有線のケーブルだけではない
よくある間違い
①「LANは、有線のケーブルだけのネットワークだ」→ ✗ Wi-Fi(無線LAN)もLANの一種。有線だけではない。
②「LANとWANは、範囲ではなく、まったく別の目的のものだ」→ ✗ どちらもネットワークで、違いは地理的な範囲の広さ(LAN=狭い、WAN=広い)。
③「WANは、自分たちだけで、かんたんに用意できる」→ ✗ WANは広い範囲をつなぐので、通信会社(キャリア)が提供する。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(LAN・WANの正体)
LANとWANに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみだ
- 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
- 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
- ネットワークを、地理的な範囲の広さで分けた分類のことである
解答は 4 です。
LANとWANは、ネットワークを、地理的な範囲の広さで分けた分類なのです。LANは狭い範囲、WANは広い範囲なります。
選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢3は広告で、どれも違うのです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 2 | ✗ | 請求書の事務の話 |
| 3 | ✗ | 広告活動ではない |
| 4 | ✓ | 地理的な範囲で分けた分類で正しい |
オリジナル問題2(LANとWANの違い)
LANとWANの違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の給与を計算するときだけ、分かれるとされているものである
- LANは狭い範囲(オフィス内)、WANは広い範囲(都市間)だ
- 取引先への請求書の枚数しだいで、分かれるとされているものだ
- LANもWANも、まったく同じ範囲のものだとされているのである
解答は 2 です。
LANは狭い範囲(オフィス内)、WANは広い範囲(都市間)なのです。違いは地理的な範囲の広さなります。
選択肢1の給与、選択肢3の請求書、選択肢4の「まったく同じ範囲」は、いずれも違うのです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算で分かれるのではない |
| 2 | ✓ | LAN=狭い・WAN=広いで正しい |
| 3 | ✗ | 請求書の枚数で分かれるのではない |
| 4 | ✗ | LANとWANは範囲が違う |
オリジナル問題3(無線LAN)
LANに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の給与を計算するときだけ、使われるものだとされている
- 取引先へ請求書を郵送するときだけ、使われるものだとされる
- LANには、無線(Wi-Fi)も含まれ、有線だけではない
- LANは、有線のケーブルだけのネットワークだとされているのだ
解答は 3 です。
LANには、無線(Wi-Fi)も含まれ、有線だけではないのです。Wi-Fi(無線LAN)もLANの一種なります。
選択肢1の給与、選択肢2の請求書、選択肢4の「有線だけ」は、いずれも違うのです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のときだけではない |
| 2 | ✗ | 請求書のときだけではない |
| 3 | ✓ | 無線(Wi-Fi)も含むで正しい |
| 4 | ✗ | 有線だけではない |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 LANとWAN = ネットワークを地理的な範囲の広さで分けた分類。LAN=狭い(オフィス・家庭内)、WAN=広い(都市間・国際)。
- 🔴 違いは範囲の広さ = LANは身近で狭い、WANは遠くまで広く、通信会社が提供する。
- 🟡 無線LAN = LANには無線(Wi-Fi)も含まれる。有線のケーブルだけではない。
次に学ぶ
- TCP/IP 4層モデル ── インターネットの通信モデル。LANもWANも、この上で通信する。
- Wi-Fi ── 無線LANの規格。ケーブルなしで、LANに接続できる。
執筆: SikakuQuest編集部