コンプライアンス(公益通報者保護法)とは?法令+企業倫理と公益通報者保護法

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

コンプライアンスとは(全体像)

コンプライアンスとは、会社が、法令を守る(法令遵守)だけでなく、企業倫理(人として・会社として正しい行い)も守る活動のことだ。

ここで一番のポイント。コンプライアンスは「法令遵守」だけではない。法律に書いていなくても、社会の信頼に応える正しい行いをする、というところまで含む。「法律さえ守ればよい」と思い込むと誤りになる。

これを支えるしくみの1つが、会社の不正を見つけた人が通報できる内部通報制度だ。そして、その通報した人を守る法律が、これから見る公益通報者保護法だ。


詳しく:法令+企業倫理と公益通報者保護法

ここが心臓部。コンプライアンスの中身を見ておこう。

コンプライアンスのポイント

項目やさしい意味
法令遵守法律やルールを守る
企業倫理法律になくても、正しい行いをする
内部通報制度不正を見つけた人が通報できるしくみ
公益通報者保護法通報した人を、不利益から守る法律

コンプライアンスは、法令遵守+企業倫理。法律を守るのは当然で、さらに、社会の信頼に応える正しい行いを目指す。

そして、公益通報者保護法。これは、会社の不正を通報した人(公益通報者)を、不利益(解雇など)から守る法律だ。通報した人が報復されては、誰も声を上げられなくなる。だから、法律で守る。なお、この法律は改正されており、一定規模以上の会社に内部通報の体制づくりが求められている(くわしい要件は、受験する年度に最新を確認しておくとよい)。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

コンプライアンスは、「ルール(法律)を守るだけでなく、人として正しい行いもすること」のイメージ。つまり、法律ぎりぎりではなく、信頼される行動をとる。

「法令遵守だけではない」というのは、法律に書いていなくても、正しいことをすること。要するに、企業倫理まで含む。

公益通報者保護法は、「不正を知らせた人を、仕返しから守る法律」。つまり、勇気を出して通報した人が、損をしないようにする。


試験のツボ

🔴 一番出る:コンプライアンスの正体

①法令を守る(法令遵守)だけでなく、企業倫理も守る活動

②法律ぎりぎりではなく、社会の信頼に応える

🔴 次に出る:法令遵守だけではない

①法律に書いていなくても、正しい行いをする

②企業倫理まで含むのがコンプライアンス

🟡 押さえると安定:公益通報者保護法

①不正を通報した人(公益通報者)を守る法律

②内部通報制度を支え、報復から守る


よくある間違い

「コンプライアンスとは、法令を守ること(法令遵守)だけだ」→ ✗  法令遵守だけでなく、企業倫理(正しい行い)も含む。

「公益通報者保護法は、通報した人を罰するための法律だ」→ ✗  逆で、通報した人を不利益(解雇など)から守る法律。

「コンプライアンスは、法律ぎりぎりであれば何をしてもよい」→ ✗  社会の信頼に応える、企業倫理まで含む。法律ぎりぎりでよいのではない。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(コンプライアンスの正体)

📝 オリジナル問題 1 コンプライアンスの正体

コンプライアンスに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  3. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
  4. 法令を守るだけでなく、企業倫理もきちんと守る活動のことである
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 4 だ。

コンプライアンスは、法令を守るだけでなく、企業倫理も守る活動である。社会の信頼に応える、というわけだ。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢3は広告で、どれも違う。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3広告活動ではない
4法令+企業倫理を守る活動で正しい

オリジナル問題2(法令遵守だけではない)

📝 オリジナル問題 2 法令遵守だけではない

コンプライアンスの範囲に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 法令を守るだけでなく、企業倫理(正しい行い)も含むものである
  2. 社員の給与を計算することだけを含むものだとされているものだ
  3. 取引先へ請求書を郵送することだけを含むものだとされている
  4. 法律ぎりぎりであれば、何をしてもよいものだとされているものだ
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 1 だ。

コンプライアンスは、法令を守るだけでなく、企業倫理(正しい行い)も含むものである。法律ぎりぎりでよい、というものではないのだ。

選択肢2の給与計算、選択肢3の請求書、選択肢4の「ぎりぎりでよい」は、いずれも違う。

選択肢判定理由
1法令+企業倫理を含むで正しい
2給与計算だけではない
3請求書の事務だけではない
4ぎりぎりでよいのではない

オリジナル問題3(公益通報者保護法)

📝 オリジナル問題 3 公益通報者保護法

公益通報者保護法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の給与を計算することだけを目的とした法律だとされている
  2. 不正を通報した人を、不利益(解雇など)から守る法律である
  3. 取引先へ請求書を郵送することだけを定めた法律だとされている
  4. 不正を通報した人を、罰するために定められた法律だとされる
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 2 だ。

公益通報者保護法は、不正を通報した人を、不利益(解雇など)から守る法律である。報復されては、声を上げられなくなるからだ。

選択肢1の給与計算、選択肢3の請求書、選択肢4の「罰する」は、いずれも違う。

選択肢判定理由
1給与計算の法律ではない
2通報した人を守る法律で正しい
3請求書の事務の法律ではない
4罰するための法律ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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