内部統制(J-SOX)とは?COSOの5要素とJ-SOXの6要素

公開: 更新: カテゴリ: マネジメント系

30秒で結論

内部統制とは(全体像)

内部統制とは、会社が、業務を正しく・信頼できるように、自分たちでルールを作り、守れているかをチェックするしくみのことだ。不正やミスを防ぎ、信頼できる経営をするための土台になる。

ここで一番のポイント。上場企業には、内部統制が「義務」だ。これを定めているのがJ-SOX(金融商品取引法の内部統制報告制度)。上場企業は、内部統制が整っているかを報告する書類を出す必要がある。「内部統制は、やってもやらなくてもよい任意のもの」と思い込むと誤りになる。


詳しく:COSOの5要素とJ-SOXの6要素

ここが心臓部。内部統制の「型」として有名なのが、アメリカ生まれのCOSOというフレームワークだ。表で押さえよう。

内部統制の要素

区分要素
COSO(5要素)統制環境・リスク評価・統制活動・情報伝達・モニタリング
日本版 J-SOX(6要素)上の5つに「ITへの対応」を加えた6要素

「COSOもJ-SOXも要素数は同じ」と思い込むと誤りだ。COSOは5要素、日本版J-SOXはIT対応を足して6要素、と区別しよう。日本では、ITが業務に欠かせないので、IT対応が独立した要素として加わっているわけだ。

なお、J-SOXは2008年からの制度で、対象は上場企業だ。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

内部統制は、「会社が、自分でルールを作り、守れているか自分でチェックするしくみ」のイメージ。つまり、自分たちで律する、信頼の土台だ。

「上場企業は義務」というのは、法律(J-SOX)で、内部統制の報告が求められていること。要するに、やるかどうかは自由ではない。

COSOとJ-SOXの違いは、「アメリカの5要素」と「日本版はIT対応を足して6要素」。つまり、日本版はITの分が1つ多い。


試験のツボ

🔴 一番出る:上場企業は義務

①内部統制は、上場企業にはJ-SOXで義務

②やってもやらなくてもよい任意のものではない

🔴 次に出る:COSOとJ-SOXの要素

①COSO(アメリカ)は5要素

②日本版J-SOXは、ITへの対応を加えた6要素

🟡 押さえると安定:内部統制の正体

①業務を正しく・信頼できるようにするしくみ

②自分たちでルールを作り、守れているかチェックする


よくある間違い

「内部統制は、やってもやらなくてもよい任意のものだ」→ ✗  上場企業には、J-SOXで義務づけられている。

「COSOも日本版J-SOXも、要素の数は同じだ」→ ✗  COSOは5要素、日本版J-SOXはIT対応を加えた6要素。

「内部統制は、社外の人が会社に押しつけるルールだ」→ ✗  内部統制は、会社が自分たちで作り、守れているかをチェックするしくみ。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(内部統制の正体)

📝 オリジナル問題 1 内部統制の正体

内部統制に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみである
  2. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  3. 業務を正しく・信頼できるよう、会社が自分で管理するしくみである
  4. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 3 だ。

内部統制は、業務を正しく・信頼できるよう、会社が自分で管理するしくみである。不正やミスを防ぐ土台なのだ。

選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違う。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2請求書の事務の話
3会社が自分で管理するしくみで正しい
4広告活動ではない

オリジナル問題2(上場企業は義務)

📝 オリジナル問題 2 J-SOXと義務

内部統制とJ-SOXに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 内部統制は、すべての会社が、やってもやらなくてもよい任意である
  2. 内部統制は、社員の給与を計算する会社だけに義務づけられている
  3. 内部統制は、取引先へ請求書を郵送する会社だけに義務づけられる
  4. 上場企業には、J-SOXによって内部統制が義務づけられている
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 4 だ。

上場企業には、J-SOXによって内部統制が義務づけられている。やるかどうかは自由ではないのだ。

選択肢1の「任意」、選択肢2の給与計算、選択肢3の請求書の事務は、いずれも違う。

選択肢判定理由
1任意ではない
2給与計算の会社だけではない
3請求書の事務の会社だけではない
4上場企業はJ-SOXで義務で正しい

オリジナル問題3(COSOとJ-SOXの要素)

📝 オリジナル問題 3 COSOとJ-SOXの要素

COSOと日本版J-SOXの要素に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. COSOは6要素、日本版J-SOXは5要素だとされているものである
  2. COSOは5要素、日本版J-SOXはIT対応を加えた6要素である
  3. COSOもJ-SOXも、社員の給与を計算する要素だけだとされる
  4. COSOもJ-SOXも、取引先へ請求書を郵送する要素だけだとされる
テクライオ
テクライオ 解答・解説

解答は 2 だ。

COSOは5要素、日本版J-SOXはIT対応を加えた6要素である。日本版はITの分が1つ多いのだ。

選択肢1は要素数が逆、選択肢3は給与計算、選択肢4は請求書の事務で誤りである。

選択肢判定理由
1要素数が逆になっている
2COSO5・J-SOX6で正しい
3給与計算の要素ではない
4請求書の事務の要素ではない

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

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