機械学習の課題(過学習・バイアス)とは?データバイアスと、ブラックボックス性

公開: 更新: カテゴリ: テクノロジ系

30秒で結論

機械学習の課題とは(全体像)

機械学習は便利だが、いくつかの課題もある。代表的なものを見てみよう。

ここで一番のポイント。過学習は「過適合」で、学習不足とは逆だ。「過学習は、学習が足りないことだ」と思い込むと誤りで、過学習は、訓練データに合わせすぎてしまった状態をいう。


詳しく:データバイアスと、ブラックボックス性

ここが心臓部。ポイントを表で押さえよう。

機械学習の課題

課題やさしい意味
過学習訓練データに合わせすぎて、新しいデータに弱い
データバイアス学習データのかたよりで、判断がかたよる
ブラックボックス性判断の根拠が分かりにくい
対応説明できるAI(XAI)などで根拠を見えやすく

データバイアスは、学習に使ったデータがかたよっていると、AIの判断もかたよってしまう、という課題だ。たとえば、ある集団のデータばかりで学ぶと、不公平な判断につながる。

ここで一番のポイント。AIは、つねに客観的とはかぎらない。「AIの判断は、いつも中立で公平だ」と思い込むと誤りで、学習データがかたよれば、判断もかたよる。また、判断の根拠が分かりにくいブラックボックス性には、根拠を見えやすくする「説明できるAI(XAI)」などで対応する。

わかりやすく言い換えると

身近なたとえで整理しよう。

過学習は、「過去問だけを丸暗記して、本番の新しい問題に対応できない状態」のイメージ。要するに、合わせすぎ。

データバイアスは、「かたよった資料で勉強したせいで、判断までかたよること」こと。つまり、AIも公平とはかぎらない。

ブラックボックス性は、「なぜその答えになったか、理由が見えにくいこと」こと。


試験のツボ

🔴 一番出る:過学習

①訓練データに合わせすぎて、新しいデータに対応できない

②過適合のこと。学習不足とは逆

🔴 次に出る:データバイアス

①学習データのかたよりで、判断がかたよる(不公平に)

②AIはつねに客観的とはかぎらない

🟡 押さえると安定:ブラックボックス性

①判断の根拠が分かりにくい

②説明できるAI(XAI)などで根拠を見えやすくする


よくある間違い

「過学習は、学習が足りないことだ」→ ✗  過学習は過適合(合わせすぎ)。学習不足とは逆。

「AIの判断は、いつも中立で公平だ」→ ✗  学習データがかたよれば判断もかたよる(データバイアス)。

「AIの判断は、つねに根拠がはっきり見える」→ ✗  根拠が分かりにくいブラックボックス性という課題がある。


試験での出題パターン

実際の問題でたしかめてみよう。

オリジナル問題1(過学習)

📝 オリジナル問題 1 過学習

過学習に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみだ
  2. 訓練データに合わせすぎて、新しいデータに弱くなることである
  3. 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
  4. 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
フォクダイオウ
フォクダイオウ 解答・解説

解答は 2 である。

過学習は、訓練データに合わせすぎて、新しいデータに弱くなること(過適合)じゃ。学習不足とは逆と心得るがよい。

選択肢1は給与計算、選択肢3は請求書の事務、選択肢4は広告ゆえ、どれも違うのじゃ。

選択肢判定理由
1給与計算のしくみではない
2過適合で新しいデータに弱いで正しい
3請求書の事務の話
4広告活動ではない

オリジナル問題2(データバイアス)

📝 オリジナル問題 2 データバイアス

データバイアスに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の給与を計算するときだけ、起きるとされているものである
  2. 取引先への請求書の枚数しだいで、決まるとされているものだ
  3. システムの動きが、少しだけ速くなるとされているものである
  4. 学習データのかたよりが原因で、判断がかたよってしまうことだ
フォクダイオウ
フォクダイオウ 解答・解説

解答は 4 である。

データバイアスは、学習データのかたよりで、AIの判断がかたよることじゃ。AIはつねに客観的とはかぎらぬと心得るがよい。

選択肢1の給与、選択肢2の請求書、選択肢3の「速くなる」は、いずれも違うのじゃ。

選択肢判定理由
1給与計算のときだけではない
2請求書の枚数で決まるのではない
3速くなるものではない
4学習データの偏りで判断が偏るで正しい

オリジナル問題3(ブラックボックス性)

📝 オリジナル問題 3 ブラックボックス性

AIのブラックボックス性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 社員の給与を計算するときだけ、起きるとされているものだ
  2. 取引先への請求書を郵送するときだけ、起きるとされている
  3. 判断の根拠が分かりにくいという、機械学習の課題のことだ
  4. 判断の根拠が、つねにはっきり見えるとされているのである
フォクダイオウ
フォクダイオウ 解答・解説

解答は 3 である。

ブラックボックス性は、判断の根拠が分かりにくいという課題じゃ。説明できるAI(XAI)などで対応すると心得るがよい。

選択肢1の給与、選択肢2の請求書、選択肢4の「つねに見える」は、いずれも違うのじゃ。

選択肢判定理由
1給与計算のときだけではない
2請求書のときだけではない
3根拠が分かりにくい課題で正しい
4根拠が見えにくいのが課題

まとめ

押さえどころ

次に学ぶ


執筆: SikakuQuest編集部

勉強は、クエストになった。

資格の勉強を、冒険に変えるRPG学習アプリ

App Storeで見る