イーサネットとは(全体像)
イーサネットとは、有線LAN(ケーブルでつなぐLAN)の、代表的な標準規格のことだ。機器どうしが、ケーブルでデータをやりとりするときの、共通のルールにあたる。
つなぐ媒体には、次のようなものがある。
- ツイストペアケーブル … おなじみのLANケーブル(RJ-45という形のコネクタ)
- 光ファイバ … 光で通信する。長距離・高速向き
速度は、世代とともに進化してきた。10Mbps→100Mbps→1Gbps(ギガビット)→10G→…と、どんどん速くなっている。
ここで一番のポイント。イーサネットは、有線LANの「1つの規格」だ。「イーサネットイコールLANそのもの」と思い込むと誤りで、無線LAN(Wi-Fi)は、イーサネットとは別の規格だ。
詳しく:媒体・速度と、CSMA/CD
ここが心臓部。ポイントを表で押さえよう。
イーサネットのポイント
| 項目 | やさしい意味 |
|---|---|
| 正体 | 有線LANの代表的な標準規格 |
| 媒体 | ツイストペアケーブル(RJ-45)・光ファイバ |
| 速度 | 10M→100M→1G→10G…と進化を続ける |
| CSMA/CD | データの衝突を検知して、再送する方式 |
速度は、世代ごとに進化を続けている。ここで注意。イーサネットの速度は、固定ではない。「イーサネットの速度は、ずっと同じ」と思い込むと誤りで、年々、より速い規格が登場している。
また、イーサネットの古くからの方式に、CSMA/CDがある。これは、複数の機器が同時に送信してデータがぶつかった(衝突した)とき、それを検知して、少し待ってから再送するしくみだ。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。
イーサネットは、「有線でデータを送るときの、共通のルール」のイメージ。LANケーブルでつなぐときの、世界共通の取り決めだ。
「有線LANの1規格」というのは、イーサネットはLANの一種で、無線LAN(Wi-Fi)とは別だということ。要するに、有線のルールがイーサネット、無線のルールがWi-Fi。
「速度が進化」というのは、世代ごとに、どんどん速くなっていること。つまり、速度は固定ではない。
試験のツボ
🔴 一番出る:イーサネットの正体
①有線LANの代表的な標準規格
②ツイストペアケーブル(RJ-45)や光ファイバでつなぐ
🔴 次に出る:速度の進化
①速度は10M→100M→1G→10G…と進化を続けている
②速度は固定ではない
🟡 押さえると安定:有線LANの1規格/CSMA/CD
①イーサネットは有線LANの1規格(無線LANのWi-Fiは別)
②CSMA/CD=衝突を検知して再送する方式
よくある間違い
①「イーサネットは、LANそのもの(無線も含む)のことだ」→ ✗ イーサネットは有線LANの1規格。無線LAN(Wi-Fi)は別の規格。
②「イーサネットの速度は、ずっと同じで変わらない」→ ✗ 速度は世代ごとに進化を続けている(10M→1G→…)。
③「イーサネットは、光ファイバだけでしか使えない」→ ✗ ツイストペアケーブル(RJ-45)でも使える。光ファイバは長距離・高速向き。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(イーサネットの正体)
イーサネットに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ケーブルでつなぐ、有線LANの代表的な標準規格のことである
- 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみだ
- 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
- 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
解答は 1 です。
イーサネットは、有線LANの代表的な標準規格なのです。LANケーブルでつなぐときの、共通のルールなります。
選択肢2は給与計算、選択肢3は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違うのです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✓ | 有線LANの代表的な標準規格で正しい |
| 2 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 3 | ✗ | 請求書の事務の話 |
| 4 | ✗ | 広告活動ではない |
オリジナル問題2(速度の進化)
イーサネットの速度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の給与の計算しだいで、速度が決まるとされているものである
- 取引先への請求書の枚数しだいで、速度が決まるとされているのだ
- 速度は10M→1G→10G…と進化を続けており、固定ではない
- ずっと同じ速度のままで、いっさい変わらないとされているのだ
解答は 3 です。
イーサネットの速度は、10M→100M→1G→10G…と進化を続けており、固定ではないのです。世代ごとに、どんどん速くなっているなります。
選択肢1の給与、選択肢2の請求書、選択肢4の「ずっと同じ」は、いずれも違うのです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算で決まるのではない |
| 2 | ✗ | 請求書の枚数で決まるのではない |
| 3 | ✓ | 進化を続け固定ではないで正しい |
| 4 | ✗ | 速度は進化を続けている |
オリジナル問題3(有線LANの1規格)
イーサネットと無線LANに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の給与を計算するときだけ、使われるものだとされている
- 取引先へ請求書を郵送するときだけ、使われるものだとされる
- イーサネットも無線LANも、まったく同じ規格だとされているのだ
- イーサネットは有線LANの1規格で、無線LANは別のものである
解答は 4 です。
イーサネットは有線LANの1規格で、無線LAN(Wi-Fi)は別なのです。有線のルールがイーサネット、無線のルールがWi-Fiなります。
選択肢1の給与、選択肢2の請求書、選択肢3の「まったく同じ規格」は、いずれも違うのです。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のときだけではない |
| 2 | ✗ | 請求書のときだけではない |
| 3 | ✗ | イーサネットとWi-Fiは別の規格 |
| 4 | ✓ | 有線LANの1規格でWi-Fiは別で正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 イーサネット = 有線LANの代表的な標準規格。ツイストペアケーブル(RJ-45)や光ファイバでつなぐ。
- 🔴 速度の進化 = 10M→100M→1G→10G…と進化を続けており、固定ではない。
- 🟡 有線LANの1規格/CSMA/CD = イーサネットは有線LANの1規格(無線LANのWi-Fiは別)。CSMA/CDは衝突を検知して再送する方式。
次に学ぶ
- LANとWAN ── ネットワークの範囲による分類。イーサネットは、LANをつなぐ代表的な規格。
- Wi-Fi ── 無線LANの規格。イーサネット(有線)と対になる、無線のしくみ。
執筆: SikakuQuest編集部