擬似言語とは(全体像)
擬似言語とは、アルゴリズム(処理の手順)を、自然な言葉に近い形で書き表す表記法のことだ。「疑似コード」とも呼ばれる。
たとえば「もし点数が60以上なら合格、そうでなければ不合格」といった処理の流れを、決まった書き方で表す。実際のプログラムそっくりに見えるが、そのまま動かすためのものではなく、考え方を伝えるためのものだ。
ここで一番のポイント。擬似言語は、特定のプログラミング言語に依存しない。ある決まった言語(たとえば特定のアプリ開発言語)のルールに縛られず、どんな言語を使う人にも、共通で考え方が伝わるように書く。「擬似言語は、ある特定の言語そのものだ」と思い込むと誤りになる。
詳しく:言語非依存と、目的
ここが心臓部。ポイントを表で押さえよう。
擬似言語のポイント
| 項目 | やさしい意味 |
|---|---|
| 正体 | アルゴリズムを、言葉に近い形で書く表記法 |
| 言語非依存 | 特定のプログラミング言語に縛られない |
| 目的 | 処理の考え方(ロジック)を、人に伝えること |
| 書く要素 | 変数・条件分岐(if)・くり返し(while/for)・配列など |
擬似言語では、条件分岐(もし〜なら)やくり返し(〜の間くり返す)といった、処理の基本パターンを、決まった書き方で表す。だから、フローチャート(流れ図)と同じように、アルゴリズムを分かりやすく伝えられる。
そして、もう1つ大事なこと。擬似言語の目的は、処理の「考え方(ロジック)」を伝えることだ。実際に動くプログラムを作ること自体が目的ではない。「擬似言語は、そのまま実行するためのものだ」と思い込むと誤りになる。
わかりやすく言い換えると
身近なたとえで整理しよう。
擬似言語は、「料理のレシピのように、処理の手順を、言葉に近い形で書いたもの」のイメージ。誰が読んでも、流れが分かるように書く。
「言語非依存」というのは、特定のプログラミング言語のルールに縛られないこと。要するに、どの言語を使う人にも、考え方が伝わる。
「目的はロジックを伝えること」というのは、動かすためではなく、考え方を共有するために書くこと。つまり、手順を分かりやすく伝えるのが役目だ。
試験のツボ
🔴 一番出る:擬似言語の正体
①アルゴリズムを、言葉に近い形で書く表記法
②条件分岐・くり返しなどを、決まった書き方で表す
🔴 次に出る:言語非依存
①特定のプログラミング言語に縛られない
②どの言語を使う人にも、考え方が伝わる
🟡 押さえると安定:目的
①目的は、処理の考え方(ロジック)を伝えること
②そのまま動かすためのものではない
よくある間違い
①「擬似言語は、ある特定のプログラミング言語そのものだ」→ ✗ 擬似言語は言語非依存。特定の言語のルールには縛られない。
②「擬似言語は、そのまま実行して動かすために書く」→ ✗ 目的は、考え方(ロジック)を伝えること。動かすこと自体が目的ではない。
③「擬似言語では、条件分岐やくり返しは書けない」→ ✗ 条件分岐(if)やくり返し(while/for)も、決まった書き方で表せる。
試験での出題パターン
実際の問題でたしかめてみよう。
オリジナル問題1(擬似言語の正体)
擬似言語に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の出退勤を記録して、毎月の給与を計算するためのしくみだ
- 取引先へ毎月の請求書を郵送する、決まった事務作業のことを指す
- アルゴリズムを、自然な言葉に近い形で書き表すための表記法だ
- 完成したシステムを宣伝して、より多く売るための広告活動である
解答は 3 だぱん。
擬似言語は、アルゴリズムを、自然な言葉に近い形で書き表す表記法なんだぱん。レシピのように、手順を分かりやすく書くイメージだぱん。
選択肢1は給与計算、選択肢2は請求書の事務、選択肢4は広告で、どれも違うぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のしくみではない |
| 2 | ✗ | 請求書の事務の話 |
| 3 | ✓ | 言葉に近い形で書く表記法で正しい |
| 4 | ✗ | 広告活動ではない |
オリジナル問題2(言語非依存)
擬似言語の特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の給与を計算するときだけ、使える表記法だとされているものだ
- 特定のプログラミング言語に依存せず、共通で考え方を伝えられる
- 取引先へ請求書を郵送するときだけ、使える表記法だとされている
- ある1つの言語のルールに、完全に縛られるものだとされているのだ
解答は 2 だぱん。
擬似言語は、特定のプログラミング言語に依存せず、共通で考え方を伝えられるんだぱん。どの言語を使う人にも伝わるのが強みだぱん。
選択肢1の給与、選択肢3の請求書、選択肢4の「1つの言語に縛られる」は、いずれも違うぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算のときだけではない |
| 2 | ✓ | 言語非依存で考え方を伝えるで正しい |
| 3 | ✗ | 請求書のときだけではない |
| 4 | ✗ | 特定の言語には縛られない |
オリジナル問題3(擬似言語の目的)
擬似言語の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 社員の給与の計算しだいで、目的が決まるとされているものである
- 取引先への請求書の枚数しだいで、目的が決まるとされているのだ
- そのまま実行して動かすこと自体が、いちばんの目的だとされている
- 処理の考え方(ロジック)を、人に分かりやすく伝えることである
解答は 4 だぱん。
擬似言語の目的は、処理の考え方(ロジック)を、人に分かりやすく伝えることなんだぱん。動かすこと自体が目的ではないんだぱん。
選択肢1の給与、選択肢2の請求書、選択肢3の「動かすことが目的」は、いずれも違うぱん。
| 選択肢 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ✗ | 給与計算で決まるのではない |
| 2 | ✗ | 請求書の枚数で決まるのではない |
| 3 | ✗ | 動かすこと自体が目的ではない |
| 4 | ✓ | ロジックを伝えることで正しい |
まとめ
押さえどころ
- 🔴 擬似言語 = アルゴリズムを、自然な言葉に近い形で書く表記法(疑似コードとも呼ぶ)。
- 🔴 言語非依存 = 特定のプログラミング言語に縛られず、どの言語を使う人にも考え方が伝わる。
- 🟡 目的 = 処理の考え方(ロジック)を伝えること。そのまま動かすためのものではない。
次に学ぶ
- フローチャート(流れ図) ── 手順を記号で図にする方法。擬似言語は、それを言葉に近い形で書く方法。
- アルゴリズム ── 問題を解く手順。擬似言語は、その手順を書き表すための道具。
執筆: SikakuQuest編集部